羅臼岳

昨日から一泊で羅臼岳へ。
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昨日(23日)、朝は雲に覆われていた連山も山頂付近でくっきり
お客様「この景色が見たかった!」
空気も澄んで国後島がとてもキレイでした。
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真ん中は東沸湖。
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小羅臼山の裾野に見える白い線は「メンデレーエフ空港」でしょうか。
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羅臼の町と国後の近さがわかります。
山頂は秋風が吹き、夏もそろそろ終わりです。
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秋の花「エゾオヤマリンドウ」
今年は大沢の雪解けが遅く、融雪後にチングルマやツガザクラが咲いています。
これらとエゾオヤマリンドウが隣り合って咲く景色はちょっと違和感が。。。まあキレイだからいいのですが。
14時に三峰キャンプ地到着。あっという間にガスがかかって真っ白になってしまいました。
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そして、今朝(24日)は雨音で目が覚める。
サシルイ岳に行くつもりでしたが、横殴りの風雨。。。。。
そそくさと下山しました。

今日も羅臼岳ガイド。雨が心配でしたが無事登頂、下りで多少振られる程度で済みました。
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岩清水にて。最近の雨続きで水量復活。美味しい水が飲めます!
大沢の雪渓は相変わらずまだ残っています。
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雪は非常に堅いのでスリップに注意。
登山道沿いでは、たくさんの木の実が付き始めました。
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ガンコウラン、コケモモ、ウラシマツツジ、クロウスゴ、オオバスノキ、ナナカマド
おまけ
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コケモモなど、木の実ばかりのクマ糞(650岩峰にて。3日前からあります)

今日の羅臼岳は最高の天気に恵まれました。
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快晴無風の山頂でのんびり昼食。
羅臼湖や遠くは斜里岳まできれいに見えました。
雪解け後から次々と開花しています。
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チングルマとコエゾツガザクラのお花畑(大沢上部にて)
今年は雪解けが遅く、お花は長く楽しめそうですよ。
8/10現在の大沢雪渓
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上部はまだまだ雪あります。斜度が急なので、下山時に滑落の危険があります。
アイゼン持参したほうが安全です。

昨日の羅臼岳はやっと晴れました!
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高山植物もまだまだ見頃です。
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日本庭園にて。ツガザクラやチングルマなどの雪田植物が満開
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チシマクモマグサやエゾツツジも咲き始めました。
羅臼平ではメアカンキンバイやメアカンフスマが満開です。
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7/23現在の大沢雪渓。例年に比べてかなり雪解けが遅れています。
まだアイゼンは必要ですね。

昨日、今日と連日羅臼岳に行ってきました。
七合目大沢から上は、雨混じりのガスと強風で、体感気温0℃くらいです。
もはや冬山といっていい状況でした。当然登頂は断念。
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大沢にて。こんな写真しか撮れませんでした。
最近は低温が続き、大沢の雪渓は全然解けていません。
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7/17現在の大沢。
まだまだアイゼンは必要です。軽アイゼン(六本爪以下)だと、下降時にスリップしやすいです。
雪渓上には踏み後が一本付いていますが、下山者とすれ違う際にアイゼンなしだと雪が堅い場合は横に避けられません。
ツアーなど大人数がすれ違う際に雪渓で立ち往生してしまう光景も見られました。
これは大変危険な状況です。
羅臼岳の上部は天候によっては冬山になります。
防寒着は必携。今日はインナー、厚手のフリース、レインウェアの重ね着でも寒いくらいでした。
ところで、昨日から報道されているトムラウシの大量遭難には大変な衝撃を受けました。
僕も同じ日に羅臼岳に登っており、トムラウシほどではないにしろ悪天候でした。
詳しい経緯はこれから報道されると思いますが、状況はリアルに想像できます。
これは他人事ではなく、ガイドとして今までの自分の姿勢、判断がどうだったのか、問いかける機会です。このような事故は絶対起こさないよう、厳しく自分を見つめなおさなければなりません。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。