昨日から一泊で羅臼岳へ。
昨日(23日)、朝は雲に覆われていた連山も山頂付近でくっきり
お客様「この景色が見たかった!」
空気も澄んで国後島がとてもキレイでした。
真ん中は東沸湖。
小羅臼山の裾野に見える白い線は「メンデレーエフ空港」でしょうか。
羅臼の町と国後の近さがわかります。
山頂は秋風が吹き、夏もそろそろ終わりです。
秋の花「エゾオヤマリンドウ」
今年は大沢の雪解けが遅く、融雪後にチングルマやツガザクラが咲いています。
これらとエゾオヤマリンドウが隣り合って咲く景色はちょっと違和感が。。。まあキレイだからいいのですが。
14時に三峰キャンプ地到着。あっという間にガスがかかって真っ白になってしまいました。
そして、今朝(24日)は雨音で目が覚める。
サシルイ岳に行くつもりでしたが、横殴りの風雨。。。。。
そそくさと下山しました。
羅臼岳
昨日、今日と連日羅臼岳に行ってきました。
七合目大沢から上は、雨混じりのガスと強風で、体感気温0℃くらいです。
もはや冬山といっていい状況でした。当然登頂は断念。
大沢にて。こんな写真しか撮れませんでした。
最近は低温が続き、大沢の雪渓は全然解けていません。
7/17現在の大沢。
まだまだアイゼンは必要です。軽アイゼン(六本爪以下)だと、下降時にスリップしやすいです。
雪渓上には踏み後が一本付いていますが、下山者とすれ違う際にアイゼンなしだと雪が堅い場合は横に避けられません。
ツアーなど大人数がすれ違う際に雪渓で立ち往生してしまう光景も見られました。
これは大変危険な状況です。
羅臼岳の上部は天候によっては冬山になります。
防寒着は必携。今日はインナー、厚手のフリース、レインウェアの重ね着でも寒いくらいでした。
ところで、昨日から報道されているトムラウシの大量遭難には大変な衝撃を受けました。
僕も同じ日に羅臼岳に登っており、トムラウシほどではないにしろ悪天候でした。
詳しい経緯はこれから報道されると思いますが、状況はリアルに想像できます。
これは他人事ではなく、ガイドとして今までの自分の姿勢、判断がどうだったのか、問いかける機会です。このような事故は絶対起こさないよう、厳しく自分を見つめなおさなければなりません。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。