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低気圧は去りましたが、羅臼は強風と高波が続いています。
前浜にホタテが上がっているかと見に行きましたが、ほんの少しだけ、しかも全部ゴメに食われてました。
流氷は強い北西の風で国後側に去ってしまったようです。
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天狗岩に打ちつける高波
番屋前の道路は10:00に通行止解除になり、三日ぶりに町へ。
最近通行止のネタが多いので、少し詳しく書きます。
番屋前の道路は「知床公園羅臼線」といい、一応道道です。
羅臼~相泊全長24kmのうち、通行止めになるのはゲートのある岩見橋から相泊の10km区間で、冬季間その間に住んでいるのは相泊の熊の穴ご夫婦、番屋北浜2名、ルサの昆布漁師1名の計5名。
番屋はたくさん立ち並んでいますが、冬になると皆自宅に帰ります。
この区間にはルサという知床連山の最低鞍部があり、冬季北西の風が強く吹くとそこを境に天候はがらりと変わります。番屋はルサの少し先にあり、ルサの出し風を直接受けることはありませんが、吹き溜まりができやすい場所で除雪が大変です。
ここに住み始めて五年、地元漁師には「あそこは人の住む場所でない」と言われ続け、初めのうちは道路管理者が住んでいることを知らずにゲートを閉めてしまったりということもありました。
もちろん今でも不便ですが、どうせ吹雪では出かけても何もできません。あきらめがついて番屋で静かに過ごしています。
例えるなら、「町で台風が来たときに家に閉じこもっているとなぜか気持ちが落ち着く」に似た感じでしょうか。地元民からは「本当に怖い目にあっていないからそんなことが言える」と言われます。まったくそのとおりで、都会育ちの僕は本当の厳しさをまだ味わっていないのだと思います。
別にここに住むことに意固地になっているわけではありませんが、厳しさも含めて知床の自然を感じることができるこの場所が気に入ってるので、本当にイヤになるまで住んでみようと思っています。
ただ現実的に考えて、年とって体力が衰えたときは厳しいなあと思います。

二回目のスケソツアーが行われました。
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夜明け前の漁港は明るく活気があります。
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今回は残念ながら日の出は見られませんでしたが、流氷帯の中での操業を見学できました。
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網からこぼれたスケソウを見事なカギさばきで取る。
今回も漁は薄い。羅臼産のスケソウはもはや高級魚となりつつあります。
タラコはすでに超高級品です。
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それでも休みなく働き続ける漁師。この漁に生活がかかっています。
今後は、減り続ける漁業資源の保護と地元民の生活をどう両立させていくか、重要な課題です。この海域は北方領土問題もあり大変難しいことですが、このツアーがきっかけで多くの人に興味を持ってもらたいと思います。
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流氷の造形美はホントに美しいです。
オオワシは200羽ほど集まっていました。
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冷えた体を温めるダイナベ(スケソウ鍋)。
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なんと近くでウニ漁をしていた漁師が最高級のバフンウニを差し入れてくれました。
(今回は特別です。ツアーにこのようなオプションはありません)
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その場で殻を割って食べるウニは絶品!
今日の詳しいレポートは三浦事務局長のブログをご覧下さい。
今日の模様は2/25NHK丹頂テレビ(北海道ローカル)で放映されます。
ツアーは3/1まで実施しています。

流氷が北浜~羅臼前浜にかけて接岸しました
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番屋前の流氷
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流氷をかきわけて帰港するスケソウ漁船
明日はスケソウ漁見学ツアーが実施されます。
天気がちょっと心配ですが、流氷の中での操業を見られるかもしれません。
そういえば今朝のズームインで前回のツアー模様が放映されたはず。
ウチはテレビがないので見ていませんが、どんな感じだったのでしょう?