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硫黄山まで一泊二日でお散歩してきました。
初日(29日)はモセカルから入山し、歩くこと6時間、H1000でベースキャンプ設営。
ものすごい風の中、無理やりテント張りました。最新のテントは風にも強いです。
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ひしゃげるテント
早く着いたので昼から宴会。17時就寝。
翌日は風もやみ、快晴です。
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雲海から昇る朝日。
知円別分岐でスキーからアイゼンへ履き替える。
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知床連山がキレイです。奥は羅臼岳
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硫黄山山頂岩峰
最後は岩と雪のミックス壁を攀じ登り、9:00登頂。
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山頂にて。僕は積雪期初登頂です。
残念ながらシレトコスミレはまだ咲いていませんでした。。。だいぶ早かったようです。
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下りはロープで慎重に下降。
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ハイマツの出ている尾根を避け、沢を下る。
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ベースキャンプ帰着。ポカポカ陽気で外食。
雪もよく滑り、あっというまに下山。
二日間計15時間のお散歩でした。

雪がなくなる前にと、相変わらず山ばかり行っています。
今日は遠音別岳。羅臼側からのルートは通常だと一泊二日かかりますが、今年は林道が途中まで除雪されているので日帰りが可能になっています。こんなチャンスを逃す手はありません。
6:00スタート。天気は良いが北風が強い。
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樹齢ん百年ミズナラの巨木。
このあたりは遠音別原生自然環境保全地域に指定され、このようなミズナラの巨木などの原生林が広がっています。
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勾玉の沼(通称)と遠音別岳。
周囲は沼や湿地が点在し、池塘群になっています。
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稜線直下。
H1100でスキーをデポし、アイゼンピッケルで稜線に出ます。
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ものすごい北風で耐風姿勢をとりながら細尾根を歩く。
今回は知西別側の稜線からアプローチしました。
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山頂手前。
雪がぬかっている上に風にたたかれ、体力の消耗が激しい。
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12:30山頂にて。
六時間半かかりました。ヘロヘロです。
この山は厳しいけど、山容や周辺の環境は素晴らしい。個人的には知床連山の中で一番好きな山です。
下りは雪も良く、サクサク滑って16:00下山。10時間の山旅でした。
ちなみに僕の師匠は数日前、同じルートを7時間で走破しています。御年6?歳。信じられん。。。

この時期羅臼では皆、ふのり、銀杏草などの海藻を採ります。
乾燥させて保存し、味噌汁に入れると美味しいです。
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まだ流氷が残る海岸にふのりを採りにいきましたが、やはり発育が遅く少ししかありませんでした。ちょっと早かったですね。
海水温は0℃前後。ゴム手袋をしても痛いくらいです。早々に切り上げ、軽く流氷(海中?)ウォークしてみました。
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海中を見ると、昆布がまったく生えていません。例年この時期は若い昆布が茂っているのですが、流氷にもっていかれたのでしょう。今年の昆布漁は大丈夫かな?
スケソウ漁もそろそろ終了します。
産卵期も終わりに近づき、タラコの値段が少し下がったので明太子を作ってみました。
(羅臼産タラコは高級品なので、住んでいてもめったに手に入りません)
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手間がかかるので、値段が高くなるのも納得。
スケソウも減り続け、国産のタラコや明太子はますます高騰しそうです。

前浜にはまだ残氷が漂っています。
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この時期まであるのは3.4年ぶりです。
観光船、遊漁船でのアザラシウォッチングが最盛期を迎え、まもなく流氷上での出産が始まります。
今日は薪が足りなくなってきたので、久々に薪割りをしています。
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最近は暖かくて雪解けも進み、例年より早く外作業ができそうです。
しかし知床の冬がこのまま終わるはずもなく、まだまだ薪ストーブはフル稼働中。
一年でストーブ焚かないのは、7.8月だけです。
もう少し山の雪が解けたら、雪崩跡の倒木集めないと。
このままだと、5月中には薪がなくなりそうです。