知床岳

3/24~25の1泊2日で常連様とともに知床岳へ。

初日の方が好天予報なので、早出してBC設営後に山頂を目指すことにする。

標高200mのカモイウンベ二股付近にBC設営

いつも天気が悪い知床岳だが、今日は稜線までスッキリ

核心部の急登はロープを出す。
すでに650~900の斜面ではハイマツが立ち上がり始めていた。

広大な稜線歩き

モンスターになりきれない木


硫黄山と東岳

出発から6時間、BCから僅か4時間で山頂へ。
理想的なペースでした。

念願の知床岳登頂!

「ようやくこの景色に出逢えた」

頂上から見る知床岬、両側の海に流氷。
過去最高ともいえる好天と景色に2人とも感動でした。

今日も流氷は渦を巻いていた。

2月に見た時と同じ場所なので、あの辺りは潮流が巻いているのだろうか?

快晴微風で撮影ものんびり時間を取れた。ホント下山するのがもったいないくらいの気候。
でもそろそろ下りないといけない時間、後ろ髪ひかれながら下山開始。

羅臼側の流氷と国後島

下りも良いペースで、明るいうちに余裕をもってBCに帰着できた。

テントで祝杯を挙げる

翌日は雨の中を下山。前日にアタックして正解でした。

カモイウンベ川の渡渉は登山靴でギリギリの水量でした。

最高の天気に恵まれ無事終わってほっと一息。これで冬山ガイドも一段落しました。

2/2、前日接岸した流氷と朝日を撮影すべく相泊海岸へ。
あまりに天気が良いので、急に思い立って知床岳へ登ってきました。

日の出とともにスタート。

橋の落ちた、カモイウンベ川の渡渉はギリギリスキーで渡れました。


ここは数年ごとに雪崩が起きて周囲の木々が爆風でなぎ倒される場所。
今年は予想通り雪が少なく、雪庇も発達していない。

いつものルートで標高650の壁手前でシートラ。
アイゼンで登るが、雪が少なくて踏み抜きまくりで体力消耗。

標高950で稜線に出て再びスキーに。ガリンガリンでシーアイゼン必須です。


広大な稜線とモンスター。バックは硫黄山。

順調に6時間ほどで山頂へ。

オホーツク海には到達したばかりの流氷が漂っていた。
このときは気にも留めなかったが、のちに流氷が渦巻いているとのニュースになっていた。確かにそう見える。


山頂から知床岬方面

この日は国後も美しかった

国後島の山々と、手前はポトビラベツの断崖

ガリガリ稜線のスキー滑降はかなり足にきたが、無事2時間ほどで下山できた。
朝から流氷といい、山といい素晴らしい一日でした。

おまけ

朝陽と流氷山塊
名付けて「ダイヤモンド ドリフトアイス」

3月後半に入り、知床岳のシーズンです。
昨年は相泊までの道路が通行止だったのでアプローチが大変でしたが、今年は道路も開通しており条件によっては日帰りも狙える状態です。

3/16に下見を兼ねて単独スキーで登ってきました。
天気も良く雪も締まっていて、5時間ほどで山頂へ
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山頂からの硫黄山もスッキリ

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知床岬方面は、まだ流氷が残っていました。

そして、3/19はリピーター様をお迎えしての本番。
本来は1泊2日の予定でしたが、2日目の悪天候が予想されるため急遽日帰りに変更。

早朝5時、日の出とともにスタート
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カモイウンベの二股は例年よりスノーブリッジが小さく4月までもたなそうです。

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羅臼側の海は雲海

雪はグサグサに柔らかくラッセル厳しかったですが、先行者のトレースにも助けられ3時間で標高650mの雪壁下へ。
ここからロープを出してアイゼンで直登、知床台地へ出る。
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風も収まり、心配された天気も何とか持ってくれました。

稜線で再度スノーシューへ履き替え、山頂までの長い道のり
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ポトビラベツの崖

そして7時間かかりようやく山頂へ
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念願の知床岳登頂!
3日前の流氷は全てなくなっていましたが、知床半島の形がよくわかる眺望は知床岳ならでは。
3年前に悪天候で知床連山縦走を断念したリピーター様、途中何度もめげそうになりながらも見事リベンジを果たしました。

下山にかかると天候は一気に悪くなり、なんと雨が降ってきた。
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雨に打たれながらの長い道のりは辛いものでしたが、無事日没前に下山。
苦闘12時間、疲労困憊でしたが、ゲストガイドとも充実感一杯の一日でした。

*今年は雪解けが早く、春の知床岳シーズン短そうです。
行かれる予定の方は早めがおススメですね。GWはもう雪解けてしまってる可能性が高いです。

常連様とともに、1泊2日で知床岳へ。
初日にBC設営して2日目にアタックする計画でしたが、初日の天気があまりにも良かったので、一気に頂上を目指しました。

知床岳はとにかく天気との勝負。冬期は羅臼岳が晴れていても、ここだけ悪いことが多い。
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稜線でこんなに穏やかなのは奇跡です

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ポトピラベツの沢

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山頂から知床岬を望む
これで知床岳夏冬登頂のYさん

日没前にテントを設営して登頂祝い
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仲間に入れてくれ、と寄ってきたが拒否

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テン場からの日の出

久々に重装備の登山で体は悲鳴を上げていますが、ともあれ登れて良かったです。
ここはホントに登らせてくれない山なので。

おまけ
ルート上では、7年ぶりに新しい雪崩跡を見つけました。
この一帯では厳冬期に爆風を伴った大規模な泡雪崩が数年ごとに起きています。
今回はP474の尾根上にある樹木が爆風でなぎ倒されていました。
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おそらく厳冬期(1~2月)の大量の積雪で正面の沢が雪崩れ、爆風がここまで到達したものと推測されます。
その後に大量の積雪があったので、写真ではわかりにくいですが。

厳冬期の知床岳では、このルートは危険なので近づかないほうが賢明です。

今冬は忙しくて中々スキーができなかったのですが、今日は2ヶ月ぶりのスキー山行で知床岳へ行ってきました。
日の出と共に流氷ビッチリの相泊を出発。
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樹林帯は新雪ラッセル。単独だと交代要員もいないので、消耗が激しい。
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ここは雪崩が数年おきに起こっている場所で、樹木がなぎ倒されたまま。
今年は起きていない模様。2008年を最後にまだ確認してません。
天気は良いが稜線の風が強い。
700mでシートラ、40度の壁をアイゼンで登るがここも積雪がどっさり。あずって大変でした。
やっとのことで登りきる。このころから風が落ちて視界もクリアになる。
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羅臼側の流氷
稜線に出ると知床岳が眼前に。
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いつもはカリカリの稜線にも新雪が50cm。これから地獄のラッセル。
山頂までがながかった!
7時間かかってようやく山頂へ。クリアな知床連山が美しい。
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知床岳山頂にこんな雪があるのは初めて。
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知床岬方面
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ウトロ側の流氷もまばらに
シールを外して山頂からのスキー滑降、雪が深すぎてスキーが潜ってしまい全然スピードが出なかったです。こういうときは幅広の板が良いんだろうなあ。
結局帰りもけっこうなラッセル強いられました。
それでも下山はかっ飛ばして2時間ほど。麓はバリバリのモナカ雪で足がパンパンです。
最高の天気に恵まれましたが、今までで一番キツかった知床岳日帰りでした。