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All posts for the month 6月, 2009

羅臼岳、羅臼側登山道の整備を行いました。
羅臼側登山道は、まだまだ雪渓も大きくアイゼンピッケル必須の上級者向けルートです。
登山道が雪渓で埋まっており、読図能力も必要になります。
羅臼温泉~泊場までは登山道が出ています。
泊場の少し先、雪壁になっています。
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ここは大変迷いやすく、滑落の危険があります。
雪渓を登りきった場所にピンクテープがありますので、その方向に向かって下さい。
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七合目屏風岩の大雪渓。上部は急斜面でアイゼンピッケル必須です。
雪解けの時期は滝を見ることができます。
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雪渓のルート取りに赤い石灰を撒いています。
屏風岩上部から岩清水に直登するルートと、羅臼平にトラバースするルート、
二本のルートの目印になります。
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赤い線は雪解けとともに不明瞭になりますが、参考にして下さい。
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屏風岩下部の迷い込み防止ロープを張りました。
下山時に雪渓を下り過ぎないように目印を見落とさないで下さい。
この場所は過去に何度も遭難騒ぎが起きています。
計12時間と長丁場の作業でしたが、天気に恵まれ気持ちよく作業できました。
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本日のメンバー
環境省アクティブレンジャー、林野庁グリーンサポートスタッフ、根釧東部森林管理所長
知床の自然環境保全のため、日々巡視に明け暮れる方々です。
7/15 追記
この日に付けた雪渓上の赤石灰は、その後の降雨や雪解けでほとんど消えてしまいました。
羅臼側登山道七合目屏風岩から岩清水にかけてはまだ雪渓が残っています。
羅臼平への分岐(お花畑)の標柱は出ていますが、視界が利かないときは非常に迷いやすいルートです。
羅臼側登山道、七月中は読図能力、アイゼンピッケル持参は必須です。

海が穏やかだったので、シーカヤックでペキンの鼻まで行ってきました。
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ペキン川に上陸して休んでいると、目の前に現れました。
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お互い存在を認識するも完全無視
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ペキンの海岸段丘にある鳥居。
数年前に新谷さんが塗ったペンキもかなり剥げていた。
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丘から岬方面を望む
ここは眺めも良く、たくさん花が咲くので毎年訪れるお気に入りの場所です。
この時期はセンダイハキが満開でした。
その他、チシマキンバイ、ユキワリコザクラ、ツマトリソウなどが咲いていました。
今後はトウゲブキが咲き始めるでしょう。
コースタイム
9:30相泊~11:30ペキンの鼻13:00~15:00相泊
ガスで曇っていましたが風もなく、非常に良いコンディションで漕ぐことができました。

昨日の暴風雨がウソのようなスカッ晴れ!
羅臼岳に登ってきました。
ウトロ側登山道には昨日の爪痕があちこちに。
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直径30cmのミズナラが無残にも。。。
この他にも風倒木が数箇所あり、登山道を塞いでいました。
極楽平~仙人坂の雪渓トラバースもまだあります。
アイゼン、ピッケルあったほうが安全です。
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大沢の雪渓。
ふと思ったのですが、ここから見える知床五湖の高架木道は遊園地のジェットコースターみたいですね。
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羅臼岳山頂にて、羅臼湖をバックに
今日はウトロ、羅臼ともに晴れ。国後や斜里岳、知床岳もよく見えました。
三峰の南斜面にヒグマがいました。
羅臼平含め、指定キャンプ地で野営する方は、食料は必ずフードロッカーへ入れましょう。
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イワウメ。
キバナシャクナゲ、ミネズオウ、コメバツガザクラなど、羅臼平~山頂では、高山植物が見頃です。
エゾノツガザクラはまもなく開花しそうです。
昨日の暴風雨、今日の羅臼岳と、知床を満喫されたお客様でした。
明日は羅臼でホエールウォッチング。これでクジラが見られたら言うことなしですね。

6/19現在の岩尾別~羅臼平の登山道状況です。
弥三吉水までは夏道出ています。
極楽平~仙人坂は雪渓で登山道が不明瞭です。
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このような雪渓のトラバースがあり、アイゼンピッケルなしでは滑落の危険があります。
出会った何人かの登山者は、アイゼンなしのため、途中で引き返していきました。
間違ったトレースもありますので、足跡だけを追うのは危険です。
銀冷水は埋まって水は取れません。大沢も大雪渓となっています。
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大沢の雪渓。上部は斜度が急なので滑落に注意。
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天気も良く知床五湖は木道まではっきり見えました。
雪渓は羅臼平手前まで残っています。
羅臼平に咲く花
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メアカンキンバイ
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コメバツガザクラ
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キバナシャクナゲ(満開)
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チングルマとエゾコザクラ
羅臼岳も花のシーズンを向かえています。
*日一日と雪解けで登山道の状況は変化します。
事前に木下小屋や自然センターなどで情報収集してから入山して下さい。

6/9~11まで知床岳に行ってきました。
今回はウナキベツ河口までシーカヤックでアプローチしました。
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観音岩付近
ウナキベツ上流の通称「青沼」にBC設営。
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環境省の「知床半島先端部地区利用の心得」では、知床沼の野営が禁止されています。
今回の目的の一つは、青沼から一日で知床岳山頂往復が可能か試みることです。
翌日4:00に出発して崩壊地を登り、知床沼へ。
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知床沼。1132峰が湖面に映る
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周辺ではミネズオウやエゾコザクラが咲いていた
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エゾサンショウウオ。鳥に突かれたのでしょうか。瀕死の状態でした。
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1132峰からポロモイ台地を望む。
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知床岳への稜線
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キバナシャクナゲ
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知床岳山頂から連山を望む
結局約12時間かかりました。登り返しもあり、復路も同じくらい時間がかかります。
日の長いうちは何とか可能ですが、日没が早くなる時期は厳しいでしょう。
タイムスケジュール
6/9 相泊8:30~(シーカヤック)~10:00ウナキベツ河口11:00~12:30青沼 BC設営
6/10 青沼BC4:00~6:30知床沼7:00~10:00知床岳10:30~13:00知床沼13:30~15:30青沼BC
6/11 青沼7:00~8:00ウナキベツ河口9:00~(シーカヤック)~11:00相泊
知床岳ルート情報
*この山に登山道はありません。
不明瞭な刈分け道がありますが、たいへん道に迷いやすいルートです。
特に知床沼から知床岳にかけては、
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このようなハイマツや笹藪が続きます。
また、残雪期は雪渓で刈分け道が遮断されます。
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途中、何箇所か固定ロープがつけてありますが、hitokoma2009-612-13.jpg
老朽化しており、体重を預けるのは危険が伴います。
通常の夏山感覚では登れない山です。
事前に羅臼ビジターセンターやルサフィールドハウスで情報を仕入れ、ルールやマナーのレクチャーを受けてから入山しましょう。