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雌阿寒岳へ阿寒湖ルートから。
一般的な雌阿寒温泉ルートより距離が長く登山者も少ないが、眺望抜群の尾根歩きが楽しめる。
上部は雪山を期待していたのですが、ほとんどなく晩秋の様相。
最近まったく雪が降っていない。今年は山の雪がかなり遅い。
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朝一はハイマツの霜が美しい。

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霜で重くなったハイマツがかぶり、非常に歩きにくい。

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雲海に浮かぶ雄阿寒岳。雲海の下は阿寒湖。

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縞々模様の雌阿寒岳。活火山で常時噴煙を上げている。

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今日のルート。快晴無風、寒さもほとんど感じず。

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山頂より、凍結した青沼と阿寒富士。

時間に余裕があったので阿寒富士まで足を延ばす。
山頂直下はカリカリに凍っていて、ここでやっとアイゼンが役に立った。
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阿寒富士より雌阿寒岳を望む。

歩き6時間、運転7時間は良いトレーニングになりました。

再び雪山を味わいたく、斜里岳を北西稜(三井コース)から登ってきました。

麓はほとんど雪がない。
五合目付近から数㎝の雪を踏みしめながら高度を稼ぎ、樹林帯を抜けると
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雪化粧した斜里岳が眼前に。
左が北稜、ルートは右の北西稜。

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山頂直下から北壁を望む。ここから急登が続く。
休まず登っても、まだ冬仕様になっていない体が冷え切ってしまう。

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ナイフリッジ。高度感抜群。

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無事山頂へ

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東尾根と標津の山々。

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北稜にある通称大槍と呼ばれる岩峰。(3年前の斜里岳北稜

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今回辿った北西稜

山頂は-10℃の体感、雪は少なくとも、十分冬山味わえました。
久しぶりの白い斜里岳、北壁は特に美しい。

初冬の羅臼岳へ。
毎年この時期に冬山トレーニングを兼ねて登っています。
今年はなかなか雪が積もらず待たされましたが、そろそろ頃合かなと行ってみたら上は雪ドッサリでした。

泊場までの登山道はくるぶし程度の積雪
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登山川は岩が凍り付いて渡渉に難儀しました。

屏風岩付近から一気に雪が深くなり、ひざ丈のラッセル
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降ったばかりの軽い雪ですが、この斜度はキツかったです。

お花畑から上は強風で視界なし。やはりこの時期山頂は厳しいですね。
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時間も押しているので今日はここまで。

帰りに「もう一つの岩清水」を見つける。
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なかなか立派な氷柱でした。

雪山初めからたっぷりラッセルさせられて、しばらく雪はいいです、と思えるくらい堪能しました。

おまけ
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樹氷と屏風岩

今から約50年前、硫黄山東岳とルサを結ぶ登山道が開削され、羅臼側から硫黄山に登るルートがあったそうです。
僅か10年足らずで廃道になってしまい、当時登られていたルートを知る人も高齢化して少なくなってきました。
正確な登山道の地図はすでになく、当時登っていた羅臼山岳会の重鎮たちの話をもとにルートを推測して辿ってきました。
40年以上経過しており、当然登山道跡はすでにないので藪漕ぎ覚悟です。

ルサ川の支流、キタルサ川を源頭付近まで詰める
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上流はナメが続く

覚悟を決めて藪漕ぎ突入
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まだまだ余裕です

ルサの稜線にて
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僅か標高300mの稜線。
ハイマツもところどころ生えており、荒涼とした高山帯の景観に魅了されました。

稜線に出てからも延々とササ藪漕ぎ。
冷たい北西の強風に叩かれるが、藪を漕いでいるのでちょうどよく感じました。
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なかなか進めない、推定時速800m/s。だいぶ消耗してきました。

幾度か
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木に登ってルートファインディングしないとハイマツ帯に突入して悲惨な目に遭います。

約5時間歩いて、当時登山道だったと思われる沢型にようやく出た。
もう昼なので、ここでタイムアップ。
ルシャ山までを目標にしていましたが、片道8㎞の藪漕ぎで日帰りはさすがに無理でした。

帰路も違うルートで延々とササ藪漕ぎ。天気は良くなった。
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小ピークからのルサの稜線。奥に見える知床岳は雪を被っていた。

かなり体力を消耗して、日没ギリギリに下山。
10時間行動中、7時間ササ藪でした。しばらくササは見たくもありません。

今回は途中までしか行けませんでしたが、今後もこのルートの踏査を続けようと思っています。
パートナーのTさん、大変お疲れ様でした。これに懲りずまた付き合ってください。

今シーズンの仕事収めは常連様と共にカムイヌプリ(摩周岳)へ。
本来は羅臼岳の予定でしたが、大雨と強風で転進しました。
前日からの雨も止んで晴れた摩周でしたが、僅か860mの低山でも吹き飛ばされそうな強風でした。
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摩周湖は強風で湖面に白波が立つ。
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山頂からの摩周湖と斜里岳
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しがみついていないと、飛ばされます。
往復14kmの登山道は風を避ける場所もなく、冷たい風を受けながら歩き通しでしたが、青い摩周湖はカムイヌプリ(神の山)の名に相応しい美しさでした。
おまけ
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雨の日はコタン、和琴、川湯、中標津と温泉三昧。