ここ一週間は、地質調査のサポートで沢を歩いてました。

ペレケ川

麓は紅葉真っ盛り

ホロベツ川

青い釜

羅臼の段丘で火山灰調査

推定12万年前の火山灰層。地形や土壌などから、ポイントを掘り当てる地質学者はさすがです。

知西別川

見事な柱状節理。
地質学者は「ジオパークレベル！」と驚かれていました。

この川では多くの地層を見ることができ、かなりの収穫だったようです。

難所のへつり。この時期の気温と水温では、落ちたら低体温症の危険もあり緊張しました。
ここは夏に行く予定でしたが沢が増水して途中敗退したので、最後にクリアできてホッとしています。

2009年から足掛け６年にわたる地質調査でしたが、今年でひとまず終了。
1～2年後には知床の新しい地質図が完成する予定です。

翌日は日の出とともに遠音別岳ピークを目指す。

藪を漕いでいると地図にない沼を発見。

恐らく台風大雨で窪地に水が溜まってできた期間限定の沼だが、それにしては大きい。
通年水があるかもしれません。

ガレ場に入り展望が開ける

山頂直下にあるモアイ像と呼ばれている岩

最後は逆向きのハイマツに苦しめられる。
後ろはBCを張った湖。

念願の頂上三角点。
今シーズンは知床岳、硫黄山、海別岳に続き、知床にある４つの一等三角点を拝む。

山頂から羅臼側の眺め。勾玉の沼（通称）が見える。
昨年同時期に沼から見た遠音別岳が美しく、いずれ秋に登ってみたいと思っていた。

天候が下り坂なので、ゆっくりする間もなく下山開始。

２日目は日の出から日没までギリギリの行動だったが、何とか天気も持ち、最後まで紅葉に包まれた山行でした。
その後寒気が入って山は一気に冬へ。
今シーズン最後の秋を満喫できました！

無雪期の遠音別岳へ一泊二日のプライベート山行。

初日は藪を漕ぎ漕ぎ湖沼巡り。

行く先々で美しい紅葉に出逢えました。

台風後の増水で、水没した植物。

7時間歩いてBCとなる湖に到着。

逆さ遠音別と紅葉

後篇に続く

知床の紅葉は標高500～800ｍ付近でピークを迎えています。

知床横断道路８合目付近

明日から台風で大荒れの予報。
恐らく散ってしまうであろう紅葉を名残惜しみながら、小さな沼巡り。

おまけ

ダケカンバの巨木からハイマツが育っていました。