8/27~29の知床連山縦走ガイド、今年5回目で初の停滞、縦走できず。
初日の羅臼岳山頂
みるみる雲が晴れ連山が姿を現す。
山はすっかり秋めいてきた。
満開のタカネトウウチソウとサシルイ岳
紅葉するウラシマツツジ
翌日は朝から暴風雨に見舞われる
発達した低気圧が通過し、風は北西に変わる。
ここはある程度風を避けられる場所だが、それでも強風でテントは揺れ雨が叩きつける。
ラジオでは道内大雨のニュースが流れていた。
天気図を取るが低気圧が予想以上に発達した模様、しかもスピードが遅い。
結局動けず終日停滞となる。外に出るのも大変な1日であった。
こんな日は食べて寝る食べて寝る
天候の回復に期待したが、翌日もガスと強風。気温は5℃以下。
こんな天気に歩いても低体温症の恐れあり、縦走を断念して下山した。
今回のお客様は某大手銀行にお勤めで、初めてのテント泊でした。
残念ながら縦走できませんでしたが、かなりのワイルドな経験にご満悦(?)
今話題のドラマのように
「やられたらやり返す。倍返しだ!」
と言ってリベンジを誓っておりました(一部脚色)
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8/21~23の知床連山縦走はなんと11歳のお客様。
晴れ待ちの羅臼岳山頂では待ちくたびれて昼寝。
雲海に沈む夕陽(三ツ峰野営地)
縦走路は秋の花エゾオヤマリンドウが咲き始めました
そうかと思えばシレトコスミレ!まだ咲いていました
第一火口野営地はチングルマ満開のお花畑
3日目になってようやく晴れ間が
硫黄山山頂到着時に覆っていた雲は見る見る間に取れて
歩いてきた縦走路が姿を現す
前半はガスでチラリとしか見えなかった景色も、最後にドラマティックな演出が待っていました。
3歳から登山の英才教育を受けているS君は顔色一つ変えずにたんたんと歩き続け、用意していた食料だけでなく予備食まで平らげるタフな11歳でした。おそらく連山縦走最年少記録でしょう。
最近の知床は毎日雨・雨・雨・・・
本州では40℃越えのニュースですが、羅臼は半分にも満たない気温ですよ。
今朝の我が家は13℃でした。
2日連続、雨の羅臼岳でした。
8/12 雨の羅臼岳山頂
風が弱かったので、こんな天候でも多くの人が登頂していました。
560岩峰付近で久々にヒグマに遭遇。
最近このあたりで多くの人に目撃されていますのでご注意を。
8/13 途中から雨は止むも山頂は真っ白。
往復10時間の道中、雨でもガスでも延々と喋り続けるパワーに脱帽。
一瞬ガスが晴れ、三ツ峰が顔を出したときは歓声が上がりました。
雪解けの遅れている大沢では
チングルマやツガザクラのお花畑が満開です。
大沢のルート上の雪渓はほぼなくなりました。
おまけ
エサを銜えるノゴマ
今シーズン3回目の知床連山縦走ガイド。
初日は雲海の羅臼岳から始まる
たまには自分も写ってみました
今年は一月遅れで出逢えました
タカネタチツボスミレ(羅臼岳大沢にて)
2日目の朝はガスっていたが、見る見る雲が取れて
羅臼岳と三ツ峰が顔を出す
二つ池までは晴れていたのだが・・・
あっという間に稜線はガスにまかれ、霧雨で視界がないまま第一火口野営地へ
なんと、あきらめていたシレトコスミレ!
8月に咲いているのを見たのは初めてです。
第一火口での夜はものすごい風と雨に叩かれました。
3日目もガスの中出発
この雪渓はまだ10mの積雪があります。おそらく解けないまま冬を迎えるでしょう。
ウインドクラストで固く締まり、緊張の登行でした。
硫黄山ピークを踏んで、硫黄沢を下降する。
雪渓は分断され数箇所残っていますが、雪解けの水量が多くナメ滝も多い硫黄沢。
ほとんど沢下りで、転倒や滑落に注意です。
前半は晴れ、後半は雨、楽しさも厳しさも味わった3日間、
8月というのに縦走路では誰にも逢わず、キャンプも全て貸切。
これぞ知床の山々です。
縦走路指定野営地情報
三ツ峰野営地の水は8/5時点でまだかろうじて出ていましたが、まもなく涸れるでしょう。
サシルイ北面の雪渓はまだだいぶ残っており、当分水は取れそうです。
二つ池(地の池)はまだ涸れていません。地の池手前の雪渓も少し残っており、あと数日は水が取れそうです。
硫黄山第一火口野営地はまだまだ雪たくさんです。
テントサイトはまだ半分雪に覆われており、野営適地は2~3張分です。
フードロッカーは二つとも使えます。
8/7の第一火口野営地