Archives

All posts for the month 6月, 2015

知床硫黄山へ

DSCN2031
シレトコスミレ。今年も出逢えました。

DSCN2051
山頂にて。空気が澄んで斜里岳まで見通せました。

DSCN2081
第一火口野営地は例年以上の積雪で、フードロッカーもテントサイトも全て雪に埋もれています。
昨日は雪の上にテントを張り、フードコンテナ持参しました。

DSCN2071
第一火口での朝焼け

DSCN2109
稜線を越えてルサの鞍部に流れ落ちる雲

DSCN2080
突然目の前に現れたギンザンマシコ

今回はゆっくり撮影したいとのリクエストをいただき、一泊二日かけて山頂~第一火口まで往復。
花も景色も最高で幸運な2日間でした。

6/28現在の登山道
硫黄沢はまだほとんどが雪渓に覆われています。雪の状態によってはアイゼンが必要になりますので念のため持参したほうがよいでしょう。
昨日はかなり雪が固くてアイゼンを使いました。
硫黄沢源頭~大岩分岐~山頂にかけては木杭とロープ、ペンキなどでルートが明示されていますので見落とさないようにしてください。
登山道を整備してくださった関係者に感謝です。

硫黄山は日帰りと一泊でガイドしています。
登山口の利用期間が限られていますので、ご注意ください。
知床硫黄山登山ガイド

今年も歩いてきました。
環境省の知床半島先端部地区巡視業務のサポートで、岬まで海岸ルートの往復踏査です。

DSCN1710

DSCN1958

DSCN1950

DSCN1936

DSCN1733

DSCN1894-n

DSCN1805

DSCN1847

DSCN1862

今回の海岸線ルートの情報は、ルサフィールドハウスにフィードバックしています。
知床岬を目指す方は、「知床半島先端部利用の心得」を熟読の上、ルサフィールドハウスで情報を仕入れてから出発してください。

知床岬は、気候の厳しさや原始的な景観、水平移動ながら植生の垂直分布を見ることができる点で、日本の極地と言っても過言ではないと思います。
また、海岸線のルートは日本に残された数少ない冒険・探検のフィールドでもあり、苦労して歩いた経験と感動は、きっと一生の思い出となることでしょう。
若い方は是非知床岬を目指してほしいものです。

6年前の羅臼岳ガイドがきっかけとなり、毎年北海道の山をご一緒させていただいているご家族。
今回は娘さんの新婚旅行に両家のご両親も加わり、礼文島フラワートレッキング3泊4日の遠征ガイドです。

DSCN1461

DSCN1498

DSCN1478
桃岩展望台からのフラワーロード

DSCN1506
猫岩も背中で祝福

DSCN1542

DSCN1520
超希少種、ホテイアツモリソウ

DSCN1555
3泊お世話になった「はな心」さんから、手作りウェディングケーキのサプライズ!
若女将さん、一番宿が忙しい時期なのに、本当にありがとうございます。

若いお2人とご両家が末永く幸せでありますよう心よりお祈り申しあげます。

前回の続きです。

標高700mあたりで雪渓が切れ、ブッシュに突入
DSCN1206
ハイマツを覚悟していたので、灌木帯が楽に感じた

そして最後の難関、背丈以上のハイマツ帯に突入
DSCN1209
ルートファインディングが上手く行き、僅か30分ほどで山頂へ抜けることができた

DSCN1214
山頂はテント1張り分のスペースと三角点があった

DSCN1225
山頂から知床岳を望む

DSCN1213
知床岬へ続く稜線

ポロモイ台地(知床沼)からここまでのハイマツ地獄は凄まじいと、先人たちは口を揃えて言う
DSCN1229
見たところ、その言葉に間違いはなさそう。いつかこの稜線を辿ることになりそうだ

下りは沢から尾根へ出てペキンの鼻に下りる
DSCN1248
まるで知床岬へたどり着いたときのような景色

DSCN1255
ペキンの鼻にある鳥居に安着のお参り
この日はBCから11時間行動、念願の無雪期初登頂でした。

翌日、帰りのカヤックはガスで真っ白。
DSCN1260
何とか2泊3日の旅が無事に終わりました。

僕にとって、初めてのカヤック+登山が8年前の「冬にスキーをカヤックに積んで行く」でした。
連れて行ってくれた僕の師匠曰く「これが知床スタイル」
以来、その考えを引き継いでこれまで実践してきました。

知床岳
ウィーヌプリ
ウィーヌプリ+知床岬

半島先端部に道がない知床では、カヤックでのアプローチに必然性がある他、時間や体力の軽減にもなります。
しかし海は山以上に海況判断が難しく、毎回「海が荒れて帰って来られない不安」との戦いです。
羅臼側なら最悪海岸線を歩いて帰ればよいのですが、これからはそれも叶わないウトロ側に挑戦してみようと思ってます。

ポロモイ岳は知床半島先端部にある992mの山。
登山道はもちろん、刈分けもないハイマツのジャングルに覆われた到達困難な山の一つです。

今回はアプローチにシーカヤックを用いて登頂を目指しました。
DSCN1109
カモイウンベ川からの知床岳

DSCN1119
チシマキンバイ

DSCN1140
化石浜

ペキン河口に上陸、BC設営
Exif_JPEG_PICTURE
翌朝の日の出

DSCN1172
ペキン川を遡行

DSCN1238
沢は増水していたものの比較的容易で歩きやすかった

DSCN1191
唯一の高巻きがこの滝

DSCN1198
沢はやがて雪渓に

DSCN1203
高度を上げていくと、国後島の向こうに択捉が見えた

後篇に続く