遠征

稚内では「利尻の見える小さなお宿 ばっかす」にお世話になりました。

オーナーは旧友で、フェリー欠航という事態にも丁寧に対応していただき感謝です。
食事もたいへん美味しくておススメの宿です。

悪天候は続き、翌日も全便欠航。宗谷丘陵やサロベツなど、観光・温泉・グルメの一日でした。

サロベツ原野ハイキング。ここは雨風なくて快適でした。
ショウジョウバカマなど湿原のお花がたくさん咲いていました。

ゲストと相談し、今回は利尻登山を中止して礼文島フラワートレッキングに変更です。
翌朝は時化も収まり、朝一番のフェリーで礼文島へ。足止めの人々が大勢乗船して難民船のようでした。

まずはアツモリソウ群生地へ。ちょうど見頃でたくさん咲いていました。


レブンアツモリソウはこの時期この島でしか咲かない固有種です。


桃岩荘YHに宿泊。偶然にもゲストは誕生日で、皆にお祝いしていただきました。初のYHですがまったく問題なく楽しんでいただけたようです(笑)


ここでの夕陽は何回見てもキレイです

翌日は桃岩展望台からのフラワートレッキングコースへ

利尻もキレイに見えています。登山は来年同時期のリベンジとなりました。


ハクサンチドリ満開


他にもエゾノハクサンイチゲ、クロユリ、レブンハナシノブ、レブンキンバイなどたくさんのお花が咲いていました。


このコースは景色と言いお花と言い、まるで天国にいるようです。最後に良い天気に恵まれました。


お昼の便で島抜け。盛大に見送っていただきました。
わずか一泊でしたが、礼文島もYHも気に入っていただいたようで何よりです。

一週間ほど礼文島へ遠征していました。
今回の目的は昔働いていた宿が50周年を迎え歴代スタッフの同窓会に出席し、前浜でカヤックを漕ぐこと。
また、せっかく行くのだから利尻登山ガイドも企画してみました。


いつも通るエサヌカの直線道路はタンポポが満開でした。


礼文行のフェリーは穏やかで利尻も良く見えた。
4日後にはここに登る予定でしたが、まさかまさかの・・・

5/30の夜は歴代スタッフが50人ほど、上は60代から20歳の若者までが集まり深夜まで語ったり歌ったり。
僕は20年前ですが、ここで数年過ごした日々が想い起されました。
このような企画にご招待いただいたペアレントに感謝です。

翌日は宿の前浜から出艇。長年の夢でした。


ここは私有地でプライベートビーチ、いつか沖から眺めたかった景色です。


猫岩は裏から見ても猫でした。


猫岩の下はこんな色。知床の海賊湾に似ていますね。


宿は明日から開所ということで、この日は宿の前浜でキャンプ。最高のロケーションです。


翌日は裏山へ山菜採り


採ったギョウジャニンニクは開所パーティーの食卓へ

開所には大勢の人が集まり賑やかに過ごしました。この日から天気が下り坂へ。

翌日朝のフェリーでゲストと合流するためにいったん稚内へ、しかしこのフェリーが大時化でとんでもない揺れ方。
まともに立って歩けない、気分が悪くなったので這ったままトイレに行くとすでにゲロ待ちの行列。外は波が被って出られない・・・
昔乗った与那国行のフェリーを思い出しました。何とか2時間半絶えて酷い船酔い状態のまま、稚内でゲストと合流しました。
ちなみにフェリーはこの後欠航となり、2日間稚内で足止めをくらったのでした。(続く)

2泊3日で大雪山系、旭岳~トムラウシ山まで縦走してきました。

5/28 旭岳温泉~旭岳~間宮岳~北海岳~白雲避難小屋

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姿見まではロープウエイで。朝のうち見えていた旭岳も山頂ではガスに覆われ、風もしだいに強くなる。

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北海岳までの稜線歩きは強風に耐えながらの行動。体感気温も氷点下。

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途中で学生パーティーに追いつく。風も強く、白雲岳ピークを諦めて避難小屋へ下る。
今回は雪解け時期限定「白雲幻の湖」は断念した。

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白雲岳避難小屋へ着くころには雪が降り始める。小屋はまだ営業していなかった。

5/29 白雲岳避難小屋~高根ヶ原~忠別岳~五色岳~ヒサゴ沼

夜半は猛吹雪。
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朝起きると、晴れて一面雪景色だった。

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朝陽に染まるトムラウシ

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天気は良いが、強風と新雪ラッセルで扱かれる。
この付近はもろに強風を受けるので雨や雪が付いたらとても進めない箇所。

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ルートも新雪がハイマツに被り不明瞭だった。登山道を外さないように慎重に行動。
この状態は体が濡れて体温が奪われるのでけっこう厳しい。

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ヒサゴ沼とトムラウシ山。ここまで白雲小屋から8時間ほど。化雲岳ピークは強風でパスした。

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ヒサゴ沼避難小屋とニペソツ山

5/30 ヒサゴ沼避難小屋~トムラウシ山~トムラウシ温泉

ヒサゴ沼避難小屋は貸切でとても快適であった。
白雲小屋で一緒だったが学生パーティーと「また今夜」と言って別れたのだが結局この日は来なかった。

夜明け前に起きると、風も止み高曇りで見通しも良い。
悪天候だったら化雲岳~天人峡へ下る予定だったが、トムラウシ山を目指すことにする。

日の出とともに出発、ロックガーデンはもう雪がなく岩場歩き。
天沼など湖沼群はほとんど解けていなかったが、北沼は雪解けで美しい色を出していた。
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トムラウシ北沼

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山頂直下、雪解け時期だけの火口湖?

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ようやくたどり着いた6年ぶりのトムラウシ山頂。
その後はトムラウシ温泉へ。途中まで残雪のおかげでサクサク降りて、お昼前には下山。
全行程45㎞の長丁場、広大な大雪山系を3日かけて思う存分堪能できました。

下山後の車回収をまったく手配していなかったにもかかわらず、知人の地元ガイドが迎えに来てくれて本当に助かりました。
ありがとうございます。

このルートは7年前に大量遭難死亡事故が起きているが、今回通して歩いてみてやはり危険なルートだと感じました。
アップダウンはそれほどないが、ルートが長大でハイマツもないザレ場の稜線がほとんど。まったく風が避けられない。
今回は冬山とほぼ同じ装備だったので、寒くても何とかなりましたが。
真夏でも悪天候であれば相当厳しいルートなので、戒めとして良い経験ができました。

前篇の続き

2日目は朝から良い天気
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雪が固いので、稜線から日が出るまではのんびりです。

この日は一ノ越から雄山へ
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ガリガリの斜面。シーアイゼンがないとまったく登れない。

一ノ越から北アルプスの山々。
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ここを乗り越えると黒部ダムがあり、スキーツアーで黒部に降りるグループもいました。

ここから岩の稜線なので、スキーをデポしてアイゼンで登ります。
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雄山山頂にある「立山一等三角点」

標高3003m雄山神社
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ここから大汝山方面へ縦走するつもりでしたが、急に天候が悪化してガスにまかれたので、そのまま引き返しました。
途中で富山県警の山岳パトロールと出逢い、滑落事故が頻発しているので気を付けるよう促されました。
この後もガスで視界なく気温も上がらず、スキーはガリガリで厳しい滑降となりました。足がパンパンです。

3日目は雷鳥沢から劔御前へ
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室堂付近の展望

この日もガリガリで、途中からスキーは使えず。
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劔御前からの劔岳。この山を拝むことが目的でした。
いつか頂に立ちたいですね。

劔岳と劔沢
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時間があったので、劔沢小屋まで1本滑って登り返しました。

さすがに春山スキーのメッカだけあって素晴らしい斜面がいたるところにあります。
ただ、今回は気温が上がらず終始ガリガリ斜面で、ほとんどスキーを背負っての山歩きが中心でした。
もう少し緩んでザラメになったら最高の場所だと思います。
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この斜面では目の前で一人滑落、2~300mほどものすごいスピードで落ち、斜度が緩んだ場所で止まりました。
僕はアイゼンで下降中、滑落者の場所まで降りで行きましたが、幸い怪我もなく無事でした。信じられないことにアイゼンなしで登っていました。

3日間の滞在中、スキーを楽しめたのはわずかでしたが、劔も見られて北アルプスの山並みも素晴らしかったです。
今度は劔岳に登るために再訪したいです。

一週間ほど立山へ遠征してきました。
この時期の立山は室堂までのルートが開通して、春山スキーのメッカになります。

今回は小樽からのフェリーで新潟に下りて、富山まで車で行きました。
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立山駅。麓はすっかり春でサクラもまだ咲いてました。

立山駅からはマイカー規制で、ケーブルカーとシャトルバスで室堂へ
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「雪の大谷」例年より雪壁は低く、これで13mほどだそうです。
室堂は中国からのツアー客を中心とした観光客でごったがえしていました。

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まだ凍結していた「みくりが池」背後は立山連峰。
標高2500mの高山帯ですが、トレッカーや観光客でにぎわっていました。

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雷鳥沢のキャンプ地。もう管理人がいてオープンしていました。
トイレも水もあるので快適なベースキャンプ地です。
着いた日は5張程度でしたが、帰るころには30張以上のテント村ができていました。
ほとんどがスキーヤーとスノーボーダーで、外国人グループも多かったです。

テントを張ってまだ時間があったので、足慣らしに別山へ
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別山からの立山連峰

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別山山頂にて
雪はガリガリで、シーアイゼンも役に立たずアイゼンピッケル必須でした。
下りも、とてもスキーは使えず、途中までスキー背負ったままアイゼンで下降。
4月とはいえ、さすが標高3000mの山です。

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テン場からの夕焼け。近くの山小屋もすでに開いており、温泉にも入れました。

こんな雪山に人がたくさんいて、温泉も入れるなんて、さすがに本州の山は整備されています。
便利過ぎて緊張感がなくなりそうですが、雪は固くけっこうシビアなスキー登山でした。

後篇に続く