遠征

4日ほどお休みをいただいて、十勝大雪山系へプライベート遠征してきました。
ホントはこの休みでシーカヤック半島周回の予定でしたが、初日に出発してすぐにカヤックが故障、わずか3時間で中止。
悔しいので急遽遠征登山へ変更、行き先も定まらぬままバタバタと出発。
9/4 富良野岳へ
この山は十勝岳温泉からのルートが一般的ですが、あえて原始ヶ原ルートから登ってみました。
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予想どおり誰にも逢わず、ヒグマ痕跡ばかりのマイナールートでなかなか楽しめました。
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原始ヶ原。その名の通り荒涼として素晴らしい雰囲気でした。
ミズゴケ湿原やお花畑が広がるが、木道もなく、かすかなトレースとルート明示のピンクテープがあるだけ。ガスにまかれたら迷子になりそうです。
ここまでは天気良かったのですが・・・
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稜線に近づくにつれて風雨が強まり、1700mでピークをあきらめ下山しました。
行ったとしても山頂まで5時間ほどかかる厳しいルートでした。
9/5 旭岳へ
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夏の「姿見の池」、実は初めて行きました。
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広大な大雪山の眺め。天気も良く快適な登山でした。
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北海道最高峰初登頂の人。
僕も夏は初登頂でした。冬はコチラ
おまけ
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麓郷にて

念願であった礼文島シーカヤック遠征へ。
メンバーはおじさんばかりの総勢3名。
経験豊富なベテランカヤッカー2人に囲まれ心強い。
6/2 礼文へ渡り、キャンプ場に前泊。
この時点では快晴ベタ凪で明日からの行程に期待を膨らませてたが・・・
6/3 島北部の船泊から出艇、スコトン岬を回って西海岸を南下する。
この日は南西の風が強く、西海岸は波立っていた。
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スコトン岬付近。奥はトド島。
ここまでは穏やかな海だったが、岬をかわすと海況が一変。波も高くなり向かい風が強い。
強風でゴロタ岬を回りこむことができずに、11:00に岬手前の小さな浜に上陸する。
この時点では、まさかここに3日も足止めされるとは想像もしなかった。
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海況は悪くなるばかりで、テントを張り1泊目
6/4 天気は良いが強風で動けず停滞2日目
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海上を旋風が走る
ゴロタ山を登ったりして1日過ごす。
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スコトン岬付近も白波。
6/5 海上風速20m(保安庁データ)、浜にいても波しぶきがかかるような強風。停滞3日目。
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強風で煽られるテント。この後ポールが折られる。
流木で補強して何とか過ごせるようになるが、張り綱もちぎれボロボロに。
この浜は水も取れず、風を避ける場所もなかった。
水はある程度持参していたが、飲み水を節約するためにビールを飲んで過ごす。
漕げる日はあと1日しかなく、西海岸漕破どころが引き返すことも出来なくなる恐れがでてきた。
最悪の場合は、カヤックを置いて歩いて岩礁帯を越え、隣の集落へ脱出するプランまで検討していた。
6/6 風が落ちて波も穏やかになった。3日振りに出艇。
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ゴロタ岬をかわして西海岸を南下する。
西上泊を越えた辺りで出し風が強くなってきた。海況もだんだん悪くなる。
元地まで一気に漕ぐつもりだったが、南東の出し風で思うように進めず、召国付近で引き返し西上泊に上陸してツアーは終わった。
予定の半分しか漕げなかったが非常に中身の濃い充実した遠征だった。
礼文島は以前数年間過ごしたこともあって、僕にとっては思い入れのある場所だ。
いつかカヤックで回りたいと思い続けてようやく叶ったが、見事に打ちのめされた。
でもこれでもう一度行く目標もできたし、めでたくケープ・スコトナーになれたので良しとしよう。
*ケープスコトナー・・・スコトン岬を回った者に与えられる称号。ケープホーナーに匹敵する権威である(ウソ)
お散歩会カヤック班レポート「風の島礼文島」byたじごん
おまけ
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ウミウのコロニー

4日ほど遠征に出ていました。
昨年トムラウシをご一緒したお客様と、阿寒摩周の山巡り。
西別岳~摩周岳(カムイヌプリ)縦走
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幻想的な森を歩く
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トリカブトの群落。
西別岳~摩周岳登山道では秋の花がたくさん咲いていました。
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カムイヌプリ山頂にて。残念ながらガスと雨で視界なし。
「霧の摩周湖」でした。
雌阿寒岳登山
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オンネトー
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山頂より阿寒湖、雄阿寒岳
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阿寒富士と青沼
最後に素晴らしい晴天に恵まれ、山頂からの絶景に歓声をあげる。
終わりよければ全て良し。お疲れ様でした!

前回からの続きです。
小樽を後にし、雪を求めて旭岳へ。
シーズン前、一足早くスキー登山してきました。
天気はこれ以上ないピーカン。
旭岳ロープウェイは運休中で、登山口のある旭岳温泉からスキーを履いてスタート。
雪は十分で、雪質も軽くサクサク歩けます。
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第一天女ヶ原。アカエゾマツの樹林帯が美しい。目指す旭岳が見えてきました。
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姿見の池付近。池は完全に凍って雪原になっていました。
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六合目付近で、シーデポ、アイゼン装着。奥は十勝連峰。
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ニセ金庫岩付近。奥は東大雪の山々
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標高2291m。北海道最高峰の眺めは圧巻!日高山脈や阿寒岳まで見渡す。
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雲海、天上の楽園、まさにカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)
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エビの尻尾の造形が素晴らしい。
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トムラウシを眺めながら一服。
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素晴らしいパウダーでした。日が当たっても腐らないこの雪質!
悔しいですが、知床ではなかなか味わえません
今回は、山の先輩でガイド仲間でもある大雪山倶楽部に案内していただきました。
地元の彼らにとって、大雪山周辺はまさに庭のようなもの。
登山歴数十年で、自然の知識も豊富なベテランガイドについて良い勉強になりました。
下山後の反省会も盛り上がり、反省しすぎて二日酔いです。。。。
行動記録
7:45旭岳温泉登山口~10:15姿見の池~10:456合目シーデポ~13:00山頂~15:15下山

5日ばかり旅に出ていました。
まずは、恒例の山道具の買出し。札幌で冬の登山靴を買いました。
いつもなら散々悩んで試着したりと一日ががりの作業ですが、今回は一時間で終了。
その理由は自分の求めている靴(通常プラブーツと言われているもの)が選べないからです。
現在の山スキー靴は滑り重視の兼用靴(アルペン用スキーブーツに近い)が主流で、履く人が激減しているプラブーツは次々生産中止に追いこまれています。現在生産しているメーカーは二つだけ。
アイゼン歩行に適して、しかもスキーにも使えるプラブーツ、僕は大変重宝しています。
耐用年数が5年しかないので、定期的に新調しなければなりません。
頼むから生産やめないで下さい!
その後は小樽へ。6年ぶりです。
旧友が旅人宿をやっているのでお世話になりました。
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舎(やまきち)とまや
高台にあり、小樽の夜景が素晴らしいところです。
建物は細部まで手作り感が行き届いており、ゆったりくつろげるオススメの宿ですよ。
そしてうれしいことに子供たちが持っていた絵本、
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関屋さんの「シーカヤックでいこう」
これを読んだ子供たちはシーカヤックの冒険に憧れているそうです。
僕はこの本の取材で半島周回に同行しており、その時関屋さんが「子供たちに未知への冒険心を持って欲しい」とおっしゃっていました。
思わぬところでこの本に出遭えて、ちょっと嬉しい気分でした。
つづく