ガイド業務も一段落。今日はヤブ漕ぎ山行で秘沼巡り。
小さな名無し沼。
できるだけハイマツを避けるため、沢沿いのルートを取りますが、やはり避けられないハイマツ漕ぎ。
ダケカンバのブッシュを漕いでいると、今日の目的地が見えてきた。
目的地到着!予想を超える景観に感動。
鏡のように映る知床連山
帰路は沢を下る
褐鉄鉱の沢登り、湿地帯、ハイマツ・ダケカンバ・ササのブッシュ、沢下りとバリエーションに富んだルートでした。
知床湖沼
9月に入っても残暑が厳しい羅臼です。
仕事がオフだったので、単独で知西別湖へ行ってきました。
積雪期は何度も行っていますが、夏は初めて。
暑いので、水浴びがてら沢歩きです。
知西別川を遡行、知西別湖への分岐は滝になっています。
直登は無理なので、右岸から高巻き
知西別湖へ到着
静かな佇まいの中、魚(おそらくオショロコマ)がライズしていました。
無風なので湖面も鏡のよう。
実は今回の目的地は知西別湖ではなく、その上流にある名無し沼。
以前冬に探索にきて見つからなかったので、今回アタックしてみました。
知西別湖に流れ込む小沢を遡っていきます。
地形図には水線があるのに途中で水の流れがなくなり、ちょっと不安になりましたが、伏流しているのだろうとそのまま沢型を詰めて約一時間、
H410名無し沼に到着。湖面には1275峰とペレケ山が映っていた。
沼の一部は見事なミズゴケの湿原が広がっていました。花の時期はかなり良さそうです。
知西別湖はともかく、この沼まで来る人はあまりいないでしょう。
何の変哲も無い小さな沼ですが、ひっそりとしていて知床の奥深さを感じることができました。
行動記録
8:00知西別川車止め~9:30知西別湖分岐~10:00知西別湖10:30~11:30標高410m名無し沼12:00~12:40知西別湖13:00~15:00車止め
ここ数日は薪割りばかりしていたので、今日は気分転換に単独山行。
勾玉の沼(通称)へ行ってきました。
勾玉の沼は春刈古丹川の支流「春花川」の上流標高450mにあります。
沼の形が勾玉のようなので、勝手に呼んでいます。
勾玉の沼と遠音別岳
この付近は遠音別岳の山体崩壊による池塘群になっており、このような沼が点在しています。
沼から少し行くと、日本で五箇所しかない原生自然環境保全地域があり、人手が入っていない原生の状態が残された数少ない場所です。
来年の夏は稜線まで行って、是非シレトコスミレを見たいものです。
コースタイム
8:00春刈古丹川林道H130~9:00春花川二股~10:30勾玉の沼11:00~13:30H130
*このルートは沢登りです
ガイド業務も一段落し、今日は久々のプライベート山行。
以前から気になっていた大沼(通称)に行ってきました。
大沼は知西別岳~天頂山の稜線上にあり、深いハイマツに覆われほとんど行く人もいない秘沼です。
羅臼湖までは登山道を歩き、主稜線への沢を詰める
沢の源頭からは強烈なハイマツ漕ぎ
稜線から羅臼湖を望む
稜線を乗っ越すと大沼が見えてきた
大沼と羅臼岳
あいにく山頂部分が雲に隠れてしまっていますが、晴れて無風ならば湖面に羅臼岳が映ると思います。
そばの湿原には実を付けたツガザクラの群落。
花期にはきっとすばらしいお花畑が広がっていることでしょう。
人を寄せ付けない奥深い雰囲気、久々に深山を堪能してきました。
*このルートは沢登り装備は必須、強烈なブッシュ漕ぎが待っていますので一般向けではありません。
最近晴天が続いています。
今日はサシルイ沼に行ってきました。地元でもほとんど誰も行かない秘沼です。
僕は積雪期に何度か行っていますが、無雪期(沢ルート)は初めてです。
サシルイ川から入渓します。沢は傾斜や滝もないのでけっこう歩きやすい。
でも、さすがに凍りつくような水の中は足の感覚がなくなってきます。
入渓して20分ほどでいきなりヒグマに遭遇。2頭しか写っていませんが、3頭の親子連れでした。
さらにこの後、もう1頭に遭遇。彼らも冬眠前で活発に動いてます。
二股。このような分岐が二回ほどあるが、サシルイ沼への分岐が見当たらず行き過ぎてしまう。
戻ってようやく細い流れを見つけることができたが、この部分は地形図が間違っている。
約1時間ほどロスしました。
サシルイ沼到着。すでに薄氷が張っていた。
オジロワシの番が羽を休めていたが、笹薮から突然現れた僕にびっくりして飛び去ってしまった。スイマセンでした。。。。
しかしホント侘しい佇まいの沼ですね。
帰りに支流で大滝を発見。落差は約30mほどであるが、けっこう見ごたえがある。
ちょうど虹がかかってキレイでした。
「虹の滝」と勝手に命名する。
トータル五時間の沢歩きでしたが、ヒグマ、オオワシ、オジロワシも見られてかなり満足できました。