今シーズンの仕事収めは常連様と共にカムイヌプリ(摩周岳)へ。
本来は羅臼岳の予定でしたが、大雨と強風で転進しました。
前日からの雨も止んで晴れた摩周でしたが、僅か860mの低山でも吹き飛ばされそうな強風でした。
摩周湖は強風で湖面に白波が立つ。
山頂からの摩周湖と斜里岳
しがみついていないと、飛ばされます。
往復14kmの登山道は風を避ける場所もなく、冷たい風を受けながら歩き通しでしたが、青い摩周湖はカムイヌプリ(神の山)の名に相応しい美しさでした。
おまけ
雨の日はコタン、和琴、川湯、中標津と温泉三昧。
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知床湖沼巡り、山中一泊で最奥の沼を目指しました。
単調な沢が延々と続く。
今回は目的がもう一つ。この沼でテントを張ること。
ベースキャンプ地は最高のロケーション。
音はキツツキのドラミングだけ。夜はずっとフクロウが鳴いていた。
夜中は相当冷え込んだ。
うっかり沢靴を外に出しっぱなしにしていたら、ガチガチに凍っていた。
朝焼けに染まる遠音別岳が湖面に映る。
冷たい湖面に沢靴を浸して解かし、すぐに履いて出発。
足が凍傷になりそうだったが、休まず歩いていたら温まってきた。
源頭まで沢を詰め、延々と籔を漕ぎ、やっと着いた。
遠音別バットレス直下にある最奥の小さな沼。
轟音とともに、数十mの滝が沼に流れ込んでいた。
帰路は地形図に載っていない沼を目指した。
小さな沼だが、ここも逆さ遠音別。
事前にこの本で知らなかったら絶対来れなかったでしょう。
おまけ
沢は真新しい倒木だらけで歩きづらかった。
相泊沼へ行ってきました。無雪期は7年ぶり2回目です。
思い返せば、僕の知床秘湖沼巡りはこの沼から始まりました。
相泊沼は相泊川源頭標高400mにあります。
相泊川の1/25000地形図が間違っているので、地形図どおりに遡行すると迷ってしまい、到達が困難な沼です。
*詳しくは「知床半島の山と沢」伊藤正博著を参考にしてください。
通称赤い滝。直登も可能ですが、濡れたくないので今回は高巻きました。
ササ籔のトラバース
15m2段の滝。突破は厳しく、大高巻きで1時間要しました。
相泊沼到達!
川の出入りのない湧水の沼。水はとても冷たい。
荒涼とした晩秋の相泊沼。
あと一週間早ければ紅葉が映えたでしょう。
下流部は小滝や釜が連続してけっこう楽しめます。
往復で約8時間。
ササ籔に苦しめられましたが、GPSで正しい沢ルートを引く事もできたし、今は心地よい疲労感に浸っています。
2015年冬のガイドプログラム、ご予約の受付開始しました。
来冬も1/24~3/1の間にエクスプレスバスが運行されます。
ひがし北海道エクスプレスバス2015
中標津空港~羅臼~ウトロのアクセスが便利になりますので是非ご利用ください。
このバス時間に合わせたプログラムを昨年に引き続き実施予定です。
冬の知床羅臼雪の半日トレッキングガイド
1日かけて雪山を歩きたい方には
知床のスノーシュートレッキング
その他、リピーター様や冬山経験者向けの登山プランもご用意しております。
厳しく美しい知床の冬山へ行きましょう!
知床倶楽部ガイド
2014.2 ルサの稜線にて
ここ一週間は地質調査のサポート業務で沢歩きの毎日でした。
今回は登山川、センザキの沢、翔雲川、松法川、ハシコイ川、幌別川に入って断層の有無や地質、火山灰の調査を行いました。
地質学者はこのような調査を、特に火山のある地域では、昔から地道に行っています。今回の御嶽山の噴火についていろいろ教えていただきましたが、実際は火山活動の予測は大変難しく、どの時点で入山規制させるかは経済的、政治的な問題であるとのことです。
ちなみに知床では、羅臼岳、硫黄山、天頂山が活火山に指定されています。
そろそろ沢に入るのも辛い季節になってきましたが、j紅葉の渓谷を歩き、突然現れる大滝、変化する渓相は歩いていても飽きることはありません。
おまけ
巨大なメノウの原石