今シーズン初ネギをゲット!
羅臼はまだまだ平地にも雪が残っていますが、日当たりの良い崖や急斜面では早く芽吹きます。
僕が毎年最初に行く場所は、シカも歩けないような崖なので、
ザイル、ハーネス、カラビナ持参で採取します。
ロープワークの練習にもなり一石二鳥!
当然誰も採れない場所だから小指ほどの太いネギがゴロゴロ。
ネギ(ギョウジャニンニク)は毎年同じ場所で採っていると、だんだん細くなっていく。
できるだけ人の来ない場所で、しかも毎年場所を変えていかないと資源は枯渇してしまいます。
もっとも、知床ではエゾシカが食べてしまうこともネギが減っている大きな原因。
今日も歩きやすい場所ではしっかり齧られていた。
こんなものまで
バイケイソウ。
ネギと間違えて齧ったのであろうか。しかもすぐにペッと吐き出している。
この草には毒が含まれており、エゾシカも食べないはず。
外見は似ているが、シカでも間違えることってあるのですかね~
ともあれ、しばらくは口臭に気をつけないと。。。。
番屋の暮らし
今日はホント寒かった。
日中の気温が-10℃、北風もビュービュー。
体感気温は-15℃以下でした。
大変でした。洗濯が。
なぜ寒いと洗濯が大変なのか?
説明しないとわけわからないと思います。
番屋の水道が凍結しているのはすでに書きましたが、冬は沢にポンプを設置して、ポリタンクに移して運んでいます。
洗濯のときは大量に水を使うので、いちいちポリタンクの水を洗濯機に移すのは大変です。
そこで普段は洗濯用のホース(長さ約20m)を沢のポンプにつなぎ、直接番屋の中の洗濯機に引っ張っています。
洗濯が終わったらホースを外して中の水を抜きます。そうしないと凍結して次に使えないからです。
今日もいつもどおりホースを引っ張りました。
ところが水が出ない。前回使用時に水が完全に抜けていなくて、どこか凍結している模様です。
そこでお湯をホースに通して開通させました。
ここまでは日常的なことなので特に問題なし。
今日はその後が大変でした。
一回戦が終わり、二回戦へ突入。ところが、水がだんだん細ってきた。
流しっぱなしにしていても少しずつ凍る、恐るべき寒さと風。
やばい、お湯をかけなければ。。とあたふたしていたらあっというまに凍結。
外にでて、ホースを外して、お湯かけて、、、
こんなことを2回繰り返し、やはりダメで3たび凍結。
最後はどうにもならんのでポリタンクに汲んで洗濯機に移し何とか終了。
洗濯だけで1日かかりました。。。。
*ホントの「究極の洗濯」は、この時期、沢で直接ゴシゴシやることかもしれない。
さすがにやってみようという気はおきない。洗濯機があるうちは。
やっぱり止まってしまいました、水。
今年は年が明けても勢い良く流れ続けていたが、先ほど完全に凍結しました。
水圧が弱ってから止まるまで約一時間。
去年までは水が細ったら、外のパイプを外して凍結した部分を解かしたり、と悪あがきしていました。
でも今年は、ただ止まるのを指をくわえて見ていました。無抵抗主義。
悪あがきしても止まる時間が数時間延びるだけだもの。
今夜の番屋はとても静かです。
二ヶ月間水を出しっぱなしにしていた音がないから。
水は止まったけど、静かになっていいねー
なんて負け惜しみ言ってます。
あー明日から水汲み生活。冬本番ですね~。
同じネタですが、こちらの方がリアルかな