一週間ほど大雪山に遠征してきました。
目標はトムラウシ山。岳人あこがれの北海道を代表する山です。
当日は最高の天気に恵まれ、表大雪、十勝連峰、東大雪、そして阿寒の山まで望めました。
前々日に下見で登ったときは天気が悪く、
山頂付近は完全に冬。強風で立っていられないくらい。
どうなるかと思ったが、翌日から気温があがり、雪も解けて何とか無事登頂。
14時間かかり、下山は真っ暗の中ヘッドランプで慎重に下降しました。
久々に登りましたが、やはり厳しい山です。
過去に夏山で何度も遭難が起きているので、自分的にもかなりのプレッシャーでした。
翌日は大雪高原沼トレッキングへ
紅葉が遅れたおかげで、ちょうど見頃でした。
知床の紅葉はまだピーク前ですが、一足先に大雪の紅葉を満喫。
ともかく、無事に終わってほっと一息です。
遠征
利尻礼文に遠征してきました。
今回の目的は利尻山登山。10数年ぶりです。
近年この山はオーバーユースによる糞尿問題が顕著化しており、関係機関の努力によって、今や携帯トイレ普及率世界一と言われるようになりました。
我が知床の羅臼岳も似たような状況ですが、携帯トイレの普及はまだまだです。
利尻の現場を視察(と言いつつ単に登りたかっただけ)してきました。
北麓キャンプ場にベースを張りましたが、まだ時期も早く貸切状態。
九合目以上は雪渓もあり、一応アイゼンピッケル持参です。
携帯トイレブース。
鴛泊コースはブースが三ヶ所あります。かなり頑丈で立派なものでした。
やはり携帯トイレの普及にはブースの設置が必要不可欠だと思います。
天気はイマイチで、雨交じりのガス。。。
こりゃダメだなあ、とあきらめていたら、
八合目でガスを抜け、晴天に!
長官山から山頂を望む。
ここは登山道の崩壊が問題になっている山頂直下。
きちんと土嚢で補修していました。しかし崩壊も進んでいるようです。
山頂からの展望は360度の雲海でした。
下山後に林野庁のGSS(グリーンサポートスタッフ)の方と偶然出会い、登山道整備に関してお話を聞くことができました。
利尻は地元民が一体となって真剣にこの山の問題に取り組んでいる姿勢が伺えます。
知床も見習うべきところは多いです。
キャンプ場では、管理人さんや役場の職員、GSSのみなさんにたいへん親切にしていただきました。
ありがとうございます。
翌日、オタトマリ沼や南浜湿原を散策して礼文島に渡る。
以前礼文島で働いていたことがあるので、故郷に帰る感覚です。
礼文フラワーロード。
天気はあいにくでしたが、たくさんの高山植物が咲いていました。
知床もいいけど、たまの遠征もいろんな発見があり勉強になります(と言いつつ遊びに行きたいだけ)
一泊二日で大雪山に遠征してきました。
一日目は大雪高原温泉の沼巡り。
紅葉はピークを過ぎていましたが、一週間前の初雪がまだ残っており、雪景色の紅葉を楽しめました。
このコースはヒグマ出没が頻繁で、登山口のヒグマ情報センターでレクチャーを受けてからトレッキングを開始します。
センターやコースには常時4名以上のスタッフが常駐しており、利用者が安全にトレッキングを楽しめるような管理体制が整っております。
知床もヒグマ出没多発地域ですので、このシステムは大変勉強になりました。
二日目は黒岳登山。登山口の層雲峡は紅葉がちょうど見頃でした。
黒岳は先週ドカ雪が降ったとの情報で、防寒対策をしていきましたが、期待以上の冬山でした。
登山道は完全に雪に埋まり、黒岳頂上~石室では暴風に叩かれ体感気温-10℃以下。。。
10月にこの寒さを味わえるとは、さすが「北海道の大屋根」大雪。
最後は冬山でしたが、これで今シーズンの夏山も終了です。
明日からはサケと格闘の日々が始まります。。。。