調査・整備

昨年で一旦終了した知床の地質調査。まだ少しやり残しがあったとのことで一年間延長になりました。

ということで、今回は昨冬たどり着けなかった二か所の石をサンプリング。
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羅臼岳の中腹にて。

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強風でしたが、何とか狙った箇所の露岩を発見

翌日は知円別岳へ
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標高1300mにある若い(1万年前以降)と推測される溶岩。
ここはどの尾根から行ってもアプローチが長く、二年越しでようやく辿りつきました。

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知床岳と流氷

雪はガリンガリンに固くて滑降はなかなか辛いものがありましたが、一か所だけ良い雪が残っており、ご褒美のパウダーをいただくことができました。

ここ一週間は、地質調査のサポートで沢を歩いてました。

ペレケ川
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麓は紅葉真っ盛り

ホロベツ川
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青い釜

羅臼の段丘で火山灰調査
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推定12万年前の火山灰層。地形や土壌などから、ポイントを掘り当てる地質学者はさすがです。

知西別川
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見事な柱状節理。
地質学者は「ジオパークレベル!」と驚かれていました。

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この川では多くの地層を見ることができ、かなりの収穫だったようです。

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難所のへつり。この時期の気温と水温では、落ちたら低体温症の危険もあり緊張しました。
ここは夏に行く予定でしたが沢が増水して途中敗退したので、最後にクリアできてホッとしています。

2009年から足掛け6年にわたる地質調査でしたが、今年でひとまず終了。
1~2年後には知床の新しい地質図が完成する予定です。

今日は登山道整備の完了検査で羅臼側ルートへ

羅臼岳は標高1500mより上が雪化粧で、本日初冠雪です。
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羅臼平より

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羅臼平の雪渓と紅葉。この雪渓は今年も万年雪です。

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山頂部の初冠雪と紅葉

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お花畑分岐付近

標高1000m~1300mの紅葉はピークで、初冠雪とのコントラストは見事なものでした。
同行した環境省レンジャーは2年連続で紅葉ピークにあたりご満悦です。
というか、あえてこの時期に完了検査を行っていると推測されます。
仕事のほうはきっちりやっていただき、無事検査は終了しました。

羅臼側登山道の状況
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羅臼側お花畑より上部はまだルート上に雪渓が残っていました。わずか30mほどですが、カチカチでアイゼンなしではとても歩けません。
通過には危険が伴いますので、雪渓がなくなるまでは羅臼平から迂回していくのがよいでしょう。

また、屏風岩の迷い込み防止ロープを本日撤去しました。
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ウトロから羅臼へ下山する方は、この標識と矢印を見落とさないようにしてください。

これからの時期はどんどん日が短くなります。
羅臼側のルートは往復12~13時間、この時期、日の出とともに出発しても日没になる可能性があります。
ウトロから羅臼へ下りる方は、最低でも羅臼平から4~5時間は見てください。
9/15にウトロから羅臼へ下りた登山者が途中で日没になり、真っ暗で道がわからず遭難騒ぎになりました。(無事下山したものの夜中でした)
羅臼側ルートを甘く見ると大変なことになりますのでご注意を。

ここ最近は地質調査のサポート業務で、連日の沢登り。

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大滝の連続する沢の一泊調査では、ヒグマに遭遇しながらも、狙った場所で目的の火山灰を発見。
これは過去の羅臼岳噴火に関する貴重なサンプルとなるそうです。

別の沢では降雨で沢が増水し、途中で撤退。
来年の課題が一つ残ってしまう。

この時期は水も気温も暖かくて、快適ですね。
次回の調査は足の感覚が麻痺する10月下旬の予定です。

今週3回目の羅臼岳です。
今日は羅臼側ルートの登山道整備。
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屏風岩~お花畑分岐の雪渓はほぼなくなり、登山道が出ています。

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屏風の滝には虹が

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お花畑分岐。
羅臼平へのトラバースルートは少しの雪渓歩きです。
この辺りはこれから高山植物の開花が始まるので、8月下旬が見頃になりそうですね。

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岩清水への直登ルートは約150mの雪渓が残っています。
誘導ロープを張りなおしてきましたので、視界がない場合は目印にしてください。
今日は緩んでいましたが、雪渓が固い場合はアイゼンまだ必要です。

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悪天候の予報でしたが、意外にもすっかり晴れ渡りました。
今日も羅臼平付近でヒグマと遭遇しました。たぶん同じ個体ですが、最近よく目撃されています。
ヒグマ対策もぬかりなく!