今日の知床峠は最高の天気、雪も相変わらずたくさん残っています。
今年まだ行っていない天頂山の小さな火口湖の様子を見に行ってきました。
羅臼岳と火口湖(右下)
やはり融けていませんでした。例年より3週間ほど遅れている感じです。
こちらもまだ融け始めですね。ハイマツに覆われてたどり着くのが困難でした。
今年の残雪傾向は、風下斜面や沢形はかなり雪が多いけど、尾根筋は例年どおりハイマツが出ています。
ハイマツを漕ぐ覚悟があれば、まだしばらくは天頂山の火口湖は楽しめそうです。
6/16までの期間限定で、天頂山火口湖巡り登山ガイド承ります。
今日は偶然にも、途中で地元民と合流。
とおまわりのYさんと漁師のNさん。
平日の昼間から雪で遊ぶ40代のオジサンたち(自分もだけど)
Nさんはこの斜面をマウンテンバイクで滑降していました。
ものすごいスピード!かっこよすぎ。
僕も一回だけゆるい斜面で挑戦させてもらいましたが、前輪が浮いてハンドルが取られかなり恐怖でした。
前後の加重バランスが難しいですね。
おまけ
横断道路の翔雲橋付近では、新緑、春紅葉、サクラ、残雪のコントラストが見頃になっています。
知床冬山
知床横断道路が6/1に開通しました。
ここ2日で羅臼湖、知西別岳、天頂山とハイマツと格闘していました。
6/1 知西別岳
今シーズン最後の山スキーお散歩会に参加。
まだ雪の残る羅臼湖から知西別岳へ
羅臼湖畔で休憩中。
知西別稜線のハイマツと知床連山。
雪の切れた時点で引き返すつもりだったが、登頂希望メンバーに引きずられるようにハイマツ地獄に突入。
山頂にて
羅臼湖へ向って大沢の大滑降。
ここの眺めは何度来ても最高です。
6/2 羅臼湖~天頂山火口湖へ
昨年知床岳を登頂した常連のお客様、さらにヒドい藪漕ぎを強いられます。
朝知床峠の天気があまりに悪かったので、天頂山から羅臼湖へ行き先を変更。
羅臼湖まで歩いてきたら、ガスが晴れたので急遽天頂山へ登り返すことに。
羅臼湖を眼下に高度を上げるが、行く手にはハイマツ地獄が待っていた。
急斜面の登り、しかも逆向きのハイマツ帯はさすがに厳しかったです。
今日は合計1時間ハイマツと格闘してきました。
例年より雪が多いとはいえもう6月、天頂山の尾根筋はほとんど真っ黒です。
例年水がない火口も今日は見事な火口湖になっていました。
一番大きな火口湖にて。
小雨がぱらつき、時おりガスで視界がなくなりましたが、思ったより展望があり良かったです。
普段とは逆ルートの羅臼湖~天頂山火口湖探索登山、5時間は短くともハードでした。
下山後にお客様と祝杯を挙げたビールが最高に美味しかった!
前回の続きです。
心地よい南風が吹く春の知床岬。
まだ朝の8時だしのんびり昼寝でもと思ったのだが、よく見ると服にダニがついている。
昼寝したらえらいことになりそうなので、そそくさと出発。
赤岩の海岸線。
このあたりは我が家の本籍地。今年も来ることができた。
カブト岩の山越え。
最上部は土が凍って氷壁のよう。通過にザイル、アイゼンピッケル使用。
念仏岩の高巻きも同様に通過。
今回、行きの稜線では傾斜がゆるくスノーシューがほとんど、アイゼンはあまり使わなかったが、帰路の高巻きではアイゼンが大変役に立った。
普段より水量の多い女滝
滝川(クズレ滝)付近で幕営。
4/12 7:00C2~7:45知床岬8:00~10:00カブト岩11:00~12:00念仏岩13:00~14:30滝川(C3)
4/13 曇りのち晴れ 南西の風
出発してすぐにウニ漁の船外機が岬方面へ走っていった。
モーターボート競走のよう
ペキンの鼻よりカブト岩方面。
重荷を背負ってのへつりは慎重に
際どい箇所は空身でへつって、ロープで荷物を渡した。
ザックが重くて少し海に浸かってしまったのだが。
モイレウシの巨岩帯に雪が中途半端に残り、踏み抜きが一番怖い箇所
ここはついさっき通ったばかりのヒグマ足跡があり、参考にさせてもらう。
トッカリ瀬はうまい具合に干潮に通過できた。
観音岩の難所。固定ロープは半分雪に埋まっていた。
ザイルで懸垂下降。
4年前はここでザイルが引っかかり未回収、後日回収したが、今回は上手くいった。
これでようやく全ての難所を通過!
ヘロヘロになりながら日没ギリギリ18:00、相泊帰着。この日は12時間行動だった。
6:00C3~9:00ペキンの鼻~10:30モイレウシ~14:00トッカリ瀬~15:00観音岩~18:00相泊
天気はずっと良かったが、まさか4日で帰れるとは思わなかった。
幸いヒグマには遭遇しなかったが、行く先には常に足跡や糞がそこかしこに。
8日分の装備を担いで、結局最後まで荷はあまり軽くならずしんどい海岸歩きだった。
良いペースで歩けたのも、毎日美味しいシカ肉料理が食べられたのもパートナーSさんのおかげです。
4年前、2人で歩いた海岸線は救助要請という重い使命がありましたが、今回はリベンジを果たしてのんびりと帰ることができました。
お疲れ様でした。ありがとうございます!
しばらく石浜歩きは懲り懲り。
4/10~13で知床岬まで縦走してきました。
4年前の3月に挑戦するも、アクシデントで到達できなかった岬へリベンジ。
パートナーは4年前と同じSさん。また僕の我儘に付き合って貰いました。
今回は時期と帰路の海岸歩きを考慮してスキーではなく、スノーシュー。
前回はスキー背負っての海岸歩きで豪い目にあったので。
4/10 相泊を出発、カモイウンベから入山する
ウナキベツの不凍沼。前回はここに泊まった。
今回は青沼が一部融けていたので畔で幕営。
時間が余ったので、崩壊地のルート偵察に出かける。
素晴らしい天気で汗ばむほどの陽気。
9:00相泊~11:00クズレハマ川渡渉~13:00青沼(C1)
4/11 快晴、南西の微風
崩壊地の登り
上部では変わった樹氷(?)のお出迎え。
崩壊地を登りきり、ポロモイ台地に出る
僅かに融け始めた知床沼。
ポロモイ岳より知床岳方面
稜線の雪はカリカリ。でも締まって歩きやすく、順調に距離を稼ぐ。
ウィーヌプリが近づくと雪も減り、腐ってぬかるようになる。
今日中に稜線を抜けることを目標にひたすら歩く。
ウィーヌプリ到着!
このあたりから稜線にハイマツが出てくる。
岬までの稜線は雪がなく藪漕ぎが予想されるため、ここから斜里側に降りることにする。
雪のある沢を下降
海岸近くの平地に出たところで幕営。今日はよく歩いた。
窓岩と夕陽
6:10C1~8:30ポロモイ台地~9:45ポロモイ岳~12:30ウィーヌプリ~15:00ピラヤモマイH100(C2)
4/12 今日も晴れ、岬まであと僅か!
雪もなくなり、荒涼とした台地へ
知床岬到着!
岬は一足先に春を迎えていた。
4年前の忘れ物をやっと取りに来ることができた。
さて、帰りは行きよりも辛い海岸歩きが待っている。(後編に続く)