前回の続きです。
心地よい南風が吹く春の知床岬。
まだ朝の8時だしのんびり昼寝でもと思ったのだが、よく見ると服にダニがついている。
昼寝したらえらいことになりそうなので、そそくさと出発。
赤岩の海岸線。
このあたりは我が家の本籍地。今年も来ることができた。
カブト岩の山越え。
最上部は土が凍って氷壁のよう。通過にザイル、アイゼンピッケル使用。
念仏岩の高巻きも同様に通過。
今回、行きの稜線では傾斜がゆるくスノーシューがほとんど、アイゼンはあまり使わなかったが、帰路の高巻きではアイゼンが大変役に立った。
普段より水量の多い女滝
滝川(クズレ滝)付近で幕営。
4/12 7:00C2~7:45知床岬8:00~10:00カブト岩11:00~12:00念仏岩13:00~14:30滝川(C3)
4/13 曇りのち晴れ 南西の風
出発してすぐにウニ漁の船外機が岬方面へ走っていった。
モーターボート競走のよう
ペキンの鼻よりカブト岩方面。
重荷を背負ってのへつりは慎重に
際どい箇所は空身でへつって、ロープで荷物を渡した。
ザックが重くて少し海に浸かってしまったのだが。
モイレウシの巨岩帯に雪が中途半端に残り、踏み抜きが一番怖い箇所
ここはついさっき通ったばかりのヒグマ足跡があり、参考にさせてもらう。
トッカリ瀬はうまい具合に干潮に通過できた。
観音岩の難所。固定ロープは半分雪に埋まっていた。
ザイルで懸垂下降。
4年前はここでザイルが引っかかり未回収、後日回収したが、今回は上手くいった。
これでようやく全ての難所を通過!
ヘロヘロになりながら日没ギリギリ18:00、相泊帰着。この日は12時間行動だった。
6:00C3~9:00ペキンの鼻~10:30モイレウシ~14:00トッカリ瀬~15:00観音岩~18:00相泊
天気はずっと良かったが、まさか4日で帰れるとは思わなかった。
幸いヒグマには遭遇しなかったが、行く先には常に足跡や糞がそこかしこに。
8日分の装備を担いで、結局最後まで荷はあまり軽くならずしんどい海岸歩きだった。
良いペースで歩けたのも、毎日美味しいシカ肉料理が食べられたのもパートナーSさんのおかげです。
4年前、2人で歩いた海岸線は救助要請という重い使命がありましたが、今回はリベンジを果たしてのんびりと帰ることができました。
お疲れ様でした。ありがとうございます!
しばらく石浜歩きは懲り懲り。
2 comments on “知床岬縦走(後編)”
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しばらく更新がないので、またどちらかに遠征かなと思っていました。無事のご帰還お疲れ様でした。お天気も良かったようでなによりですね。知床沼は今の時期もまだ雪があるようですが、岬はもう春めいているのでびっくりです。
憧れの岬めぐり、へつりができない私はグーグルマップで我慢してます(笑)。
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ありがとうございます。
憧れの知床岬へいつか雪美さんを立たせたいと思ってはいるのですが・・・へつりできるようになってください(笑)