知床冬山

山仲間と遠音別岳方面へ。
中腹にある通称「勾玉の沼」までのスキーお散歩でした。


スノーボードチームはスノーシューで往復8時間歩きました。


勾玉の沼と遠音岳


遠音別バットレスを背景に滑降


プロスノーボーダー女子2人。
そのうち1人(今回のゲスト)はなんと16歳!高校生ですが、すでにメーカーとスポンサー契約もしているそうです。
こういう才能ある若い人達の中からオリンピック選手が輩出されるんですね。


沖には国後島と流氷帯


今回はほとんど滑る箇所がなくてひたすら歩いて帰りもダラダラ滑りでしたが、皆経験豊富でした。
藪でも緩斜面でもスイスイスキーに付いてきて、上手く滑るもんだな~と感心しきりでした。

この地域は「遠音別原生自然環境保全地域」に指定されており(わが国で5か所しかない)、知床の中でも奥座敷で原生度の高い場所です。
こんな奥地で場所にそぐわず(笑)ワイワイ華やかな女子会のような一日でした。
往復18㎞、よく歩きました。お疲れさまです!

5年ぶりにできました。前回はこんな状態だったのですね。
ここは水量が多くて日が当たるので氷瀑ができにくい滝です。
氷の下は轟轟と水が流れているのがけっこう怖いです。


2/15の時点で、「今年は氷が多い。できるかも!」


トップロープです、もちろん。それ以外は怖くてできません。
今回は山岳会の大先輩に確保してもらいました。


ロープをセットするため急斜面のラッセル。これが実は一番キツいんです。


蒼氷が見事に発達してました。バイルがはじかれるくらい固いです。


ルートを変え2本登って終了にしました。
アイスは数年に一度くらいしかやらないので、2本で腕がクタクタ、もう充分な感じです。

さて、次回は何年後に登れるでしょうか?

ここ数日は半日のショートトレッキング中心に。
羅臼はもちろん、ウトロまで遠征することもあります。


知床五湖ハイキング。午後から実施しています。


五湖の断崖からは流氷も


羅臼の半日トレッキング。詳細はコチラ


羅臼の断崖を歩く

この季節は一般観光客だけでなく、毎年の常連様や地元住民とも同行する機会が多くなります。
近くに住んでいてもなかなか冬山に入る機会はないので、少しでも冬山の魅力を知って貰えればと思います。

2/15、16と連続でルサのっこしへ。
スノーシューで厳冬期の稜線を目指す、この時期一番のお勧めコースです。

朝は吹雪で出発も危ぶまれましたが、徐々に天候は回復して

稜線近くではすっかり晴れました。


ルサのっこしにて。
僅か標高300mの知床半島最低鞍部です。


オホーツク海、ルシャ沖の流氷が見えました。
両側の海に流氷が望めることもあります。

翌日も好天に恵まれました。

国後にへばりつく流氷帯が見えます。


のっこしは地吹雪で、さすが厳冬期の稜線は厳しいです。

往復5時間ほどのスノーシュートレッキング。詳細は以下を参照ください。
知床のスノーシュートレッキング

おまけ

寒い時はツエルト張ってランチタイム

2/10~11の1泊2日で天頂山へ。
今回はウトロからアプローチして山小屋で一泊、翌日早朝にアタックした。

生憎のガスガス。天頂平は真っ白の雪中行軍。


山頂手前から薄日が差してくる


一瞬だけガスが晴れて羅臼岳が見えた!


頂上でしばらく待機したが、二度とガスは晴れなかった。

薄日指す厳冬期の稜線は、この世とは思えないくらい幻想的だった。
視界がなくとも諦めずに登って良かった。

ゲストは知床岳、東岳、海別岳、斜里岳に加えてまた一つ、冬期知床のピークを踏んだ。
来年は、今回見えなかった知西別岳を目標に定めて下山した。

おまけ

翌日は強風極寒の藻琴山へ。
-20℃以下の体感気温で予想以上のクールダウンに。