知床冬山

5/9に天頂山と羅臼湖の雪解け状況を視察してきました。

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天頂山火口湖。氷が融ければ羅臼岳が映り込みます

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羅臼岳をバックに

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青い火口湖

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天頂山から見た羅臼湖

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3.8の沼。ここも融雪とともに羅臼岳が映り込みます

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今だけの沼。夏は水が涸れて湿原になる

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一の沼。夏道が変わったので、残雪期しかアプローチできません

天気に恵まれ、美しい雪解けの火口湖など10個ほどの湖沼を見ることができました。
これから5月下旬にかけては、日々変化する湖沼巡りがおススメです。

天頂山火口湖巡り登山

残雪の羅臼湖トレッキング

一昨年、連山縦走でご一緒したリピーター様をお迎えしてのGW特別プラン。

5/2 羅臼岳(岩尾別ルート)
当初は知床峠から南西ルンゼを経て羅臼岳を登る予定でしたが、横断道路が閉鎖されたためにルート変更しました。
4/30の大雪で重たい新雪30㎝、スノーシューだったので650岩峰までは地獄のラッセル。
あまりに時間がかかり、日没時間切れが頭を過りましたが、抜群の体力を誇るリピーター様はめげることなくクリア。
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極楽平からの羅臼岳

登山道は全て雪の下、ひたすらまっすぐ登りつめて大沢も羅臼平もパスして直登。
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岩清水は氷柱さえも覆われていました。ここでスノーシューをデポしてアイゼンへ。

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前日の湿った強風で山頂部は地面までエビの尻尾だらけ。見事な自然の造形です。

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縦走路は真っ白、まるで厳冬期の様相。

なんだかんだで5時間半で山頂へ
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念願の雪の羅臼岳ピークです!

5/5 知西別岳(羅臼湖ルート)
登頂した羅臼岳を違う山から見ようとのことで、知西別岳へ。
またも天気に恵まれる幸運なリピーター様。
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羅臼湖にて

大沢は積雪十分、途中からシーアイゼン装着できつい傾斜もスキーで登り切りました。
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羅臼岳と羅臼湖を眼下に

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山頂手前はハイマツが立ち上がっていましたが、雪を繋いでほとんど漕がずに済みました。
あと2~3日で山頂部は完全にハイマツで塞がれそうです。

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知西別岳も登頂!奥は遠音別岳。

下山し始めた途端、あっという間にガスにまかれました。
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視界なしの大沢滑降は慎重に

高度を下げると展望が開けました。
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羅臼湖に向かって滑降!
最後は雨に降られましたが、6時間で下山。

4日間の滞在中、羅臼岳、羅臼湖、知西別岳と3日間晴れた幸運なリピーター様でした。

4/9は網走地方遭難対策協議会の救助訓練でした。

今回は羅臼山岳会がホストとなって、知床東岳で過去に実際起きた遭難事例をもとに実施。

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現場は標高1000m近いので、3時間登り続ける

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ビーコンとプローブによる埋没者捜索訓練

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傷病者のラッピングと搬送訓練

参加者は網走北見~釧路中標津方面の警察、自衛隊、消防、役場、山岳会と総勢60名以上の規模となりました。
当日の現場では、小隊班長として多くの反省点がありましたが、自衛隊や警察の方々と初めて一緒に行動して、いろいろ勉強させていただきました。

コースの下見や事前準備で何回も登ってみて、改めてこの山の良さと厳しさを実感。
最近はBCスキーヤーやスノーボーダーの遭難事例がニュースで取り上げられることも増えてきました。
この先、訓練成果が試されることのないよう祈っています。

昨夏、知床岬に立った常連様とともに、一泊二日で南西ルンゼから羅臼岳へ。
二日目の天気が悪い予報なので、初日に早出して頂上アタックのハードスケジュールでした。

知床峠付近はガスに覆われ、視界がない中コンパスナビゲーション。
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どでかいヒグマの足跡も

標高1100のルンゼ入口付近で雲を抜ける
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南西ルンゼはロープで確保しながらのダブルアックスで通過

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急斜面のルンゼを抜けてホッと一息

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山頂は雲海の絶景、わずかに残った流氷も見えました。

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山頂溶岩ドーム

アイゼンに雪団子がくっついて苦労させられましたが、慎重に慎重に下降
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ルンゼ入口は例年より雪解けが早めです。
一月後のGWはハイマツが立ち上がって苦労しそうですね。

おまけ
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下山翌日はリハビリ登山で北浜岳へ
穏やかな小春日和、登ってきた羅臼岳が遠くに顔を出していました。

今年はこの山ばかり行ってます、7回目の東岳。
今回は羅臼山岳会の研修山行、訓練場所の下見を兼ねて途中までいろいろやりながらのんびり登っていました。
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根室海峡にはまだ流氷帯が。最近話題になった渦巻の流氷っぽいですね。

あまりに良い天気なので、もう少し行こうかと言っている間に山頂へ
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1200mから上はさすがにガリガリで苦労しましたが、最後までスキーで到達

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知床岳をバックに。
初登頂の人含め、会としては久々の頂です。

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ウブシノッタの沢を挟んで、硫黄山もクリアに

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最高の斜面ですが、雪は固くて大変でした

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途中からは快適なザラメ雪の滑降

最高の天気に恵まれ、久しぶりのメンバーで登頂することができて感慨深いものがありました。
今の僕が山に登ることができるのも、この方々のおかげです。
この先もできるだけ長く一緒に登ることができたらいいですね。