夏山ガイド

8/27~29の3日間、登山家の田部井淳子さんのツアーガイドをさせていただきました。
田部井さんは、世界初の女性エベレスト登頂、七大陸最高峰登頂を成し遂げた有名な登山家です。
現在も世界中の山を舞台に精力的に活動されています。
田部井淳子さんのオフィシャルサイト
8/27は雌阿寒岳。あいにくの天気で山頂は強風でしたが、皆さん元気に登頂。
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メンバーに手作りのお菓子を振舞う田部井さん
8/28 メインの羅臼岳登山。
ガス、雨、強風と厳しいコンディションでしたが、13時間かけて何とか登頂できました。
日没ギリギリの18時に下山。メンバーも高齢者の方が多かったですが、皆さん田部井さんと共に世界中の山を登っているだけあって無類の粘りを発揮、最後はオホーツクの夕陽が素晴らしくドラマティックな一日となりました。
田部井さんは、以前からトイレ、ゴミ問題など山の環境保全に取り組んでいます。
今回も全員携帯トイレ使用にご協力いただき、羅臼岳の携帯トイレ普及に一役買っていただきました。ありがとうございます!
8/29 最終日は羅臼湖トレッキング。
最後にやっと晴れて羅臼岳や知西別岳が顔を出してくれました。
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羅臼湖トレッキングは皆様にかなり好評でした。
昨日の厳しい羅臼岳とともに良き想い出になっていただけたようです。
ハードな仕事でしたが、田部井さんやお弟子さんに世界の山のお話を聞くこともでき、現在世界中の山を席巻している中高年パワーの中心にいる方々から元気をいただいた3日間でした。

昨日から一泊で羅臼岳へ。
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昨日(23日)、朝は雲に覆われていた連山も山頂付近でくっきり
お客様「この景色が見たかった!」
空気も澄んで国後島がとてもキレイでした。
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真ん中は東沸湖。
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小羅臼山の裾野に見える白い線は「メンデレーエフ空港」でしょうか。
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羅臼の町と国後の近さがわかります。
山頂は秋風が吹き、夏もそろそろ終わりです。
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秋の花「エゾオヤマリンドウ」
今年は大沢の雪解けが遅く、融雪後にチングルマやツガザクラが咲いています。
これらとエゾオヤマリンドウが隣り合って咲く景色はちょっと違和感が。。。まあキレイだからいいのですが。
14時に三峰キャンプ地到着。あっという間にガスがかかって真っ白になってしまいました。
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そして、今朝(24日)は雨音で目が覚める。
サシルイ岳に行くつもりでしたが、横殴りの風雨。。。。。
そそくさと下山しました。

今日も羅臼岳ガイド。雨が心配でしたが無事登頂、下りで多少振られる程度で済みました。
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岩清水にて。最近の雨続きで水量復活。美味しい水が飲めます!
大沢の雪渓は相変わらずまだ残っています。
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雪は非常に堅いのでスリップに注意。
登山道沿いでは、たくさんの木の実が付き始めました。
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ガンコウラン、コケモモ、ウラシマツツジ、クロウスゴ、オオバスノキ、ナナカマド
おまけ
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コケモモなど、木の実ばかりのクマ糞(650岩峰にて。3日前からあります)

今日の羅臼岳は最高の天気に恵まれました。
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快晴無風の山頂でのんびり昼食。
羅臼湖や遠くは斜里岳まできれいに見えました。
雪解け後から次々と開花しています。
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チングルマとコエゾツガザクラのお花畑(大沢上部にて)
今年は雪解けが遅く、お花は長く楽しめそうですよ。
8/10現在の大沢雪渓
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上部はまだまだ雪あります。斜度が急なので、下山時に滑落の危険があります。
アイゼン持参したほうが安全です。

最高の天気に恵まれ、2泊3日かけて硫黄山まで縦走してきました。
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三峰野営地にて、コイツに行く手を阻まれるも、説得して(?)何とか通してもらう。
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以前からこの付近をうろついているヤツです。
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硫黄山登頂!
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縦走路は天上の楽園でした
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2泊お世話になった二つ池
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西日射す南岳とオホーツクに沈む夕陽
カムイワッカ登山道が使えない現在、硫黄山はアプローチが長く簡単には行けません。
昨年縦走路をオッカバケまで歩いたお客様は、憧れの硫黄山山頂を目指しました。
強い日差しと暑さでバテバテになりながら雪渓で渇きを潤し、ハイマツの藪を漕いでガレたヤセ尾根を歩き、辿り着いた山頂には素晴らしい展望が待っていました。