沢登り

ガイド業務も一段落。今日はヤブ漕ぎ山行で秘沼巡り。
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小さな名無し沼。
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できるだけハイマツを避けるため、沢沿いのルートを取りますが、やはり避けられないハイマツ漕ぎ。
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ダケカンバのブッシュを漕いでいると、今日の目的地が見えてきた。
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目的地到着!予想を超える景観に感動。
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鏡のように映る知床連山
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帰路は沢を下る
褐鉄鉱の沢登り、湿地帯、ハイマツ・ダケカンバ・ササのブッシュ、沢下りとバリエーションに富んだルートでした。

今週は連日沢に入っていました。
昨年から続いている地質調査の助手で、ルートファインディング、ヒグマ対策、歩荷が主な仕事です。
10/18 一の沢川(ホロベツ川の支流)
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源頭付近のハイマツ帯まで遡行。
10/19 ポンペレケ川(ペレケ川の支流)
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10/20 ホロベツ川
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H160にある滝
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H200~250の崖(板状節理)。羅臼岳登山道の屏風岩に似ている。
10/21 トビニウス川
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源頭まで遡行する
今回は細い沢や支流中心の調査で、おそらく仕事でもなければ行く機会もなかったでしょう。
何とかヒグマにも遭わずに済みました。

ウィーヌプリは半島先端部、知床岬に一番近い山。
標高650mと高くはないが、アプローチが長いので岬まで縦走する以外はほとんど登る人もいない。
今回は単独でシーカヤックで取り付きまでアプローチして、2泊3日で登る計画です。
10/8 相泊出航、シーカヤックで取り付きの二本滝まで行き、海岸でBC設営。
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ペキンから二本滝方面
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二本滝。手前が男滝、奥が女滝。
10/9 男滝横の急斜面に取り付き、男滝を渡渉して女滝を遡行する。
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標高300m付近で水の流れもなくなり、歩きやすい疎林を登る。
シカ道が縦横無尽に入り組んでいる。
植生もシダ類、ツタウルシ、エゾユズリハなどシカの食べない種が優先しており、かなりシカの食圧が進んでいる。
稜線直下でササとハイマツ漕ぎが15分ほどあったが、あっさり2時間で稜線へ出る。
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H600コルからウィーヌプリを望む。
そして、山頂へ!
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ウィーヌプリ山頂三角点、奥には文吉湾の防波堤が見える。
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ポロモイ岳、知床岳方面
黄金色に色づいた半島先端部の山々が美しかった。
昨年3月の積雪期以来2度目、無雪期初登頂は最高の眺めだった。
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これは昨年3月、知床岬縦走時の積雪期の写真
午前中にBCに帰着できたので、あわよくば今日中に帰れるかなと思いBCを撤収してカヤックで漕ぎ出すも、強い向かい風でなかなか進まず、だんだん時化てきた。
その日はペキンの鼻で泊まることにする。
10/10 低気圧が近づいており、海は時化てきた。
日の出とともに漕ぎ出してペキンの鼻をかわし、向かい風の中ひたすら漕ぎまくる。
相泊に着いたら新谷さんが出迎えてくれた。時化の中、無事に帰ってきたことを喜んでくれた。
新谷さんたちは、これからペキンまでカヤックで鳥居を直しに行くそうだ。
悪天候の中、ホントに頭が下がる想いです。
僕も手伝いたかったが、そんな元気はもう残っていなかった。
行動記録
10/8 7:30 相泊~(シーカヤック)~10:30二本滝C1設営 取り付き地点の偵察
10/9 5:30 男滝取り付き~6:30女滝~7:30H600コル~8:00ウィーヌプリ山頂8:15~10:00C1帰着~11:00二本滝~(シーカヤック)~13:00ペキンの鼻C2
10/10 5:15C2~(シーカヤック)~9:00相泊帰着
おまけ
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マスを求めて海岸線をうろつくヒグマ

9月に入っても残暑が厳しい羅臼です。
仕事がオフだったので、単独で知西別湖へ行ってきました。
積雪期は何度も行っていますが、夏は初めて。
暑いので、水浴びがてら沢歩きです。
知西別川を遡行、知西別湖への分岐は滝になっています。
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直登は無理なので、右岸から高巻き
知西別湖へ到着
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静かな佇まいの中、魚(おそらくオショロコマ)がライズしていました。
無風なので湖面も鏡のよう。
実は今回の目的地は知西別湖ではなく、その上流にある名無し沼。
以前冬に探索にきて見つからなかったので、今回アタックしてみました。
知西別湖に流れ込む小沢を遡っていきます。
地形図には水線があるのに途中で水の流れがなくなり、ちょっと不安になりましたが、伏流しているのだろうとそのまま沢型を詰めて約一時間、
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H410名無し沼に到着。湖面には1275峰とペレケ山が映っていた。
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沼の一部は見事なミズゴケの湿原が広がっていました。花の時期はかなり良さそうです。
知西別湖はともかく、この沼まで来る人はあまりいないでしょう。
何の変哲も無い小さな沼ですが、ひっそりとしていて知床の奥深さを感じることができました。
行動記録
8:00知西別川車止め~9:30知西別湖分岐~10:00知西別湖10:30~11:30標高410m名無し沼12:00~12:40知西別湖13:00~15:00車止め

以前から気になっていた、中標津町のクテクンの滝へ行ってきました。
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思っていたより立派で迫力ありました。
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観光案内にも載っていたので歩道で簡単に行けるかと思っていたら、普通の沢登りでした。
長靴で行った相方は渡渉で浸水してました。
一時間ほどの沢登りで行けますが、足回りは沢靴が良いでしょう。
入口の入林箱はササに埋もれており、沢に下りる踏み後も不明瞭でほとんど整備されていません。
観光気分で行くとえらい目にあうでしょう。
*林道は入渓地点約2キロ手前で崩れており、そこからは徒歩になります。