ウィーヌプリは半島先端部、知床岬に一番近い山。
標高650mと高くはないが、アプローチが長いので岬まで縦走する以外はほとんど登る人もいない。
今回は単独でシーカヤックで取り付きまでアプローチして、2泊3日で登る計画です。
10/8 相泊出航、シーカヤックで取り付きの二本滝まで行き、海岸でBC設営。
ペキンから二本滝方面
二本滝。手前が男滝、奥が女滝。
10/9 男滝横の急斜面に取り付き、男滝を渡渉して女滝を遡行する。
標高300m付近で水の流れもなくなり、歩きやすい疎林を登る。
シカ道が縦横無尽に入り組んでいる。
植生もシダ類、ツタウルシ、エゾユズリハなどシカの食べない種が優先しており、かなりシカの食圧が進んでいる。
稜線直下でササとハイマツ漕ぎが15分ほどあったが、あっさり2時間で稜線へ出る。
H600コルからウィーヌプリを望む。
そして、山頂へ!
ウィーヌプリ山頂三角点、奥には文吉湾の防波堤が見える。
ポロモイ岳、知床岳方面
黄金色に色づいた半島先端部の山々が美しかった。
昨年3月の積雪期以来2度目、無雪期初登頂は最高の眺めだった。
これは昨年3月、知床岬縦走時の積雪期の写真
午前中にBCに帰着できたので、あわよくば今日中に帰れるかなと思いBCを撤収してカヤックで漕ぎ出すも、強い向かい風でなかなか進まず、だんだん時化てきた。
その日はペキンの鼻で泊まることにする。
10/10 低気圧が近づいており、海は時化てきた。
日の出とともに漕ぎ出してペキンの鼻をかわし、向かい風の中ひたすら漕ぎまくる。
相泊に着いたら新谷さんが出迎えてくれた。時化の中、無事に帰ってきたことを喜んでくれた。
新谷さんたちは、これからペキンまでカヤックで鳥居を直しに行くそうだ。
悪天候の中、ホントに頭が下がる想いです。
僕も手伝いたかったが、そんな元気はもう残っていなかった。
行動記録
10/8 7:30 相泊~(シーカヤック)~10:30二本滝C1設営 取り付き地点の偵察
10/9 5:30 男滝取り付き~6:30女滝~7:30H600コル~8:00ウィーヌプリ山頂8:15~10:00C1帰着~11:00二本滝~(シーカヤック)~13:00ペキンの鼻C2
10/10 5:15C2~(シーカヤック)~9:00相泊帰着
おまけ
マスを求めて海岸線をうろつくヒグマ
4 comments on “ウィーヌプリ”
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
知床半島の景色はどこも綺麗ですね。 ただ、シカの食圧が進んでいるのが気になります。 あと、おまけのヒグマ編をいつも楽しみにしております。(笑)怖い存在ではありますが、このヒグマの存在も知床の魅力の一部ですね。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
無事の登頂とご帰還おめでとうございます。この日は女満別着陸時の機内からも連山が先端方面までよく見えていました。それにしても素晴らしい眺めですね。来シーズンはカヤックに挑戦してみようかな。。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
秋の半島先端部は漁師の姿もなく、まさに荒涼とした風景ですが、それだけになにか惹きつけられますね。海が荒れるのでカヤックはかなり危険なんですが(笑)
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
昨日は思わぬ再会嬉しかったです。
来年は是非カヤックで岬行きましょう!