今日、相泊までの道路が全線開通しました。
13日ぶりの開通を記念して(?)現在、番屋北浜では雪祭りを開催しています。
会場は、除雪で積みあがった道路の雪壁。
高さ約2mの雪壁モニュメント。
横穴式住居。
海岸にイグルーも製作してみました。
イグルーの中。広くて快適です。
夜はライトアップ。
テカテカに凍った路面にキャンドルライトが映える
夜間は車一台も通らない、静寂な番屋雪祭り2009。。。
開催期間 3/5~次に道路除雪が入るまで
道路通行止
今日もけっこう吹雪いていますが、昨夜から止まっていた道路は9:00に開通しました。
実は、今朝ラジオ番組に生出演しました。
といっても、札幌の「FM NORTH WAVE」の電話インタビューを受けただけですが。
冬の知床の魅力について話させていただきましたが、ちょっとしたパプニング。
電話中に、傍にあった防災無線(町の行事や道路情報などを各家庭に流すもの)から
「本日のゴミ収集は悪天候のため遅れます・・・・なお、収集センター・・・・」
などどけっこうな音量で流れてきてしまいました。
慌ててスイッチ切りましたが、放送にのったかもしれません。。。
このあたりでは放送を聴けないので、確かめようもありませんが。
低気圧は去りましたが、羅臼は強風と高波が続いています。
前浜にホタテが上がっているかと見に行きましたが、ほんの少しだけ、しかも全部ゴメに食われてました。
流氷は強い北西の風で国後側に去ってしまったようです。
天狗岩に打ちつける高波
番屋前の道路は10:00に通行止解除になり、三日ぶりに町へ。
最近通行止のネタが多いので、少し詳しく書きます。
番屋前の道路は「知床公園羅臼線」といい、一応道道です。
羅臼~相泊全長24kmのうち、通行止めになるのはゲートのある岩見橋から相泊の10km区間で、冬季間その間に住んでいるのは相泊の熊の穴ご夫婦、番屋北浜2名、ルサの昆布漁師1名の計5名。
番屋はたくさん立ち並んでいますが、冬になると皆自宅に帰ります。
この区間にはルサという知床連山の最低鞍部があり、冬季北西の風が強く吹くとそこを境に天候はがらりと変わります。番屋はルサの少し先にあり、ルサの出し風を直接受けることはありませんが、吹き溜まりができやすい場所で除雪が大変です。
ここに住み始めて五年、地元漁師には「あそこは人の住む場所でない」と言われ続け、初めのうちは道路管理者が住んでいることを知らずにゲートを閉めてしまったりということもありました。
もちろん今でも不便ですが、どうせ吹雪では出かけても何もできません。あきらめがついて番屋で静かに過ごしています。
例えるなら、「町で台風が来たときに家に閉じこもっているとなぜか気持ちが落ち着く」に似た感じでしょうか。地元民からは「本当に怖い目にあっていないからそんなことが言える」と言われます。まったくそのとおりで、都会育ちの僕は本当の厳しさをまだ味わっていないのだと思います。
別にここに住むことに意固地になっているわけではありませんが、厳しさも含めて知床の自然を感じることができるこの場所が気に入ってるので、本当にイヤになるまで住んでみようと思っています。
ただ現実的に考えて、年とって体力が衰えたときは厳しいなあと思います。