知床岳に行ってきました。今回は単独です。
この時期ルートによっては日帰りが可能ですが、知床沼にも行きたかったので昨年開拓した新ルートを使って一泊二日でいきました。
3/18 6:00相泊スタート。海岸線を歩き、カモユンベから入山します。
山に入ってすぐヒグマの足跡がありました。この場所はミズバショウがあり、冬眠明けのヒグマがうろついています。
クズレハマ川を渡渉して尾根をのっこしウナキベツの沢に出ます。夏ルートの観音岩を通過しないで澄み、時間的にも変わりません。

スキーを担いで崩壊地の斜面を登る。
ポロモイ台地に上がり、12:00知床沼到着。

昨年の同じ時期は真っ白でしたが、今回は解け初めていました。ハイマツもかなり出ています。
ちょっと早いけど、今日はここで一泊。強い西風を避けて1132峰の中腹にテントを張る。

テン場から見る知床沼とポロモイ岳
翌日早朝5:30。快晴ですが、羅臼側は雲に覆われています。

雲海から昇る朝日
5:30スタート。1132峰を登り、今日の核心部、ナイフリッジです。
両側がスッパリ切れ落ち一歩間違えば真っ逆さま。ここはアイゼンピッケルで慎重に通過しました。
写真撮る余裕ありませんでした。

知床岳。強い南風で、体が飛ばされそうです。
7:30 知床岳山頂に到着。

山頂から硫黄山方面

山頂から知床岬方面
風が強く、ゆっくりできないまま下山開始。雪はカリカリでスキーが怖い。
下りは日帰りルートを使い、一気に降りてきました。
H200地点で泡雪崩の後がありました。
三年ほど前にも同じ場所で起こっていますが、さらに凄まじい爆風で1km以上離れた地点の木がなぎ倒されていました。

周囲にデブリ(雪の塊)がないのに、爆風でなぎ倒されたトドマツ。
葉は吹っ飛んで周囲にばら撒かれている。
今後、このルートを使う方は注意してください。
カモユンベ川二股付近まで到達しています。
11:00相泊に下山。二日間13時間の山旅でした。
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今日は山スキーお散歩会で羅臼岳に登りました。
ルートは登山川右岸尾根からダイレクトに山頂を狙う。積雪期の最短コースです。
スタートは5:00。日の出前で気温は-10℃。雪はカリカリでした。

H700にて。天気は快晴、国後島に雲海がかかってキレイでした。

H1100にて。羅臼岳が迫る。ここまで4時間。
このあたりで、スキーをデポし、アイゼンに履き替える。

最大斜度50度の急斜面を登る。雪が硬い場合に備えてロープを持参したが、幸い日差しで雪は軟らかく、何とか登ることができた。

所々ハイマツが出ており、足がぬかって体力を消耗する

山頂直下

12:00登頂!最短コース、ペースもそこそこでしたが、七時間かかりました。

山頂からの景色は絶景でした。

ウトロ側の流氷はびっちりでした。
今年は羅臼側にも流氷が多く、こんな景色は地元でもなかなかお目にかかれません。
積雪期の羅臼岳登頂は四回目ですが、今までで最高の眺めです。

下山してすぐに山頂を見ると、ワタリガラスが六羽集まっていました。上昇気流の乗って悠々と飛び回り、知床の最高峰を楽しんでいるようでした。
下りは最悪の雪質で大変でしたが、何とか滑り降り、16:30下山。
計11時間半でさすがに疲れましたが、最高の一日でした。
今日もポカポカ陽気で登山日和。八回目の山スキーお散歩会が実施されました。
参加者は、羅臼5名、標津2名、斜里3名計10名の大所帯でした。
目標はルシャ山(H850)。知床主稜線、東岳とルサのっこしの間にある山です。

樹林帯をいく。雪は締まっていて歩きやすい
4時間ほど尾根を登ると稜線に出ます。

稜線にて知床岳をバックに

早くも雪が解けてハイマツが。けっこう歩きづらい
歩き始めて4時間半、ルシャ山山頂に到達しました。快晴で、半島両側の流氷、連山の眺めもバッチリでした。

全員登頂!バックは東岳

12歳とうき君。普通に登ってしまいます。末恐ろしい。。。
帰りは稜線沿いにルサのっこしまで滑る。雪は重たかったです。

ダケカンバの美しい樹林帯で一服。
昼寝してしまいそうな陽気でした。
ルサのっこしからルサ川に下山、七時間半の山旅でした。






羅臼町に移住して16年。
知床半島最奥の住人として番屋に暮らし、登山ガイドをしています。