前篇の続き
2日目は朝から良い天気

雪が固いので、稜線から日が出るまではのんびりです。
この日は一ノ越から雄山へ

ガリガリの斜面。シーアイゼンがないとまったく登れない。
一ノ越から北アルプスの山々。

ここを乗り越えると黒部ダムがあり、スキーツアーで黒部に降りるグループもいました。
ここから岩の稜線なので、スキーをデポしてアイゼンで登ります。

雄山山頂にある「立山一等三角点」
標高3003m雄山神社

ここから大汝山方面へ縦走するつもりでしたが、急に天候が悪化してガスにまかれたので、そのまま引き返しました。
途中で富山県警の山岳パトロールと出逢い、滑落事故が頻発しているので気を付けるよう促されました。
この後もガスで視界なく気温も上がらず、スキーはガリガリで厳しい滑降となりました。足がパンパンです。
この日もガリガリで、途中からスキーは使えず。

劔御前からの劔岳。この山を拝むことが目的でした。
いつか頂に立ちたいですね。
劔岳と劔沢

時間があったので、劔沢小屋まで1本滑って登り返しました。
さすがに春山スキーのメッカだけあって素晴らしい斜面がいたるところにあります。
ただ、今回は気温が上がらず終始ガリガリ斜面で、ほとんどスキーを背負っての山歩きが中心でした。
もう少し緩んでザラメになったら最高の場所だと思います。

この斜面では目の前で一人滑落、2~300mほどものすごいスピードで落ち、斜度が緩んだ場所で止まりました。
僕はアイゼンで下降中、滑落者の場所まで降りで行きましたが、幸い怪我もなく無事でした。信じられないことにアイゼンなしで登っていました。
3日間の滞在中、スキーを楽しめたのはわずかでしたが、劔も見られて北アルプスの山並みも素晴らしかったです。
今度は劔岳に登るために再訪したいです。

羅臼町に移住して16年。
知床半島最奥の住人として番屋に暮らし、登山ガイドをしています。