今日は某番組のロケで、知床岬手前、カブト岩越えのサポートをしました。
これは、知床岬トレッキングガイドではなく、カブトの山から遠景撮影スタッフのサポートです。
カブトの山から知床岬を望む
この場所は、知床岬海岸トレッキングの難所の一つであり、切り立った崖の為海岸線を通過できず、100mの山越えをしなければなりません。
山から知床岬側に下りるときはかなり急な斜面で、安全に下降するためにはロープが必要です。
これまで古い固定ロープが設置してありましたが、途中で切れており、かなり危険な状態でした。
もともとここはロープがない場所で誰かが好意で設置したものの、かなり老朽化しており体重をあずけることは大変危険です。
そこで、古いロープを撤去しました。
環境省の知床半島先端部地区利用の心得にも謳われているとおり、知床岬へのトレッキングは自らロープを持参し、相応の技術が必要なコースです。
安易な気持ちと装備で知床岬を目指さないで下さい。
この場所を安全に下降するには100mのロープが必要です。短いロープで数ピッチに分けるには、支点を取る場所がないのでアンカーを持参する必要があります。
また、下降路はガレていて落石の危険が大きいので、一人ずつ順番に下りて下さい。
歩いて知床岬を目指す方は、必ず知床半島先端部地区利用の心得を熟読しましょう。
僕は現時点で、知床岬トレッキングのガイドは行っておりませんが、情報やアドバイスは提供しています。