今日は「ルサのっこしガイド」。
お客様は日経マガジンのルサ川特集を見て、
「どうしてもルサを歩きたい!」と東京から強行軍で駆けつけて下さいました。
この記事は三年前に僕が取材を受けたものです。これも何かの縁でしょうか。
お客様の意気込みに応えるかのような最高の天気、しかも無風。
ルサのっこしは昔、アイヌ民族の交通路だっとのこと。
幕末の探検家松浦武四郎が残した地図には、シャリル(夏の道)とマタル(冬の道)が記載されています。
シャリルはルサ川本流からルサのっこしを経てルシャ川に降りる。これは藪の濃い夏、沢を登る当然のルートでしょう。
ところがこの地図によりますと、マタルはキタルサ川を遡行し稜線を越えてまた沢を降りるルートとなっています。
アイヌ民族は冬に沢を歩いたのでしょうか?普通ならば冷たい沢を歩くより雪で歩きやすくなった尾根にルートを取るはず。この点が僕としてはちょっと疑問です。
個人的な考えですが、本当のマタルはルサ二股(キタルサの分岐点)から尾根にのり、のっこしやすい稜線の鞍部からルシャ川におりたのではないかと思います。
すなわち、我々がいつも歩いているルートです。これが一番歩きやすいと思うのですが。。。
ま、本当のところはわからないので、
「我々のルートが本当のマタルだ!」と勝手に思い込み、アイヌ民族はなぜこの道を歩いたのだろう?などど考えながら歩くこともけっこう楽しいものです。
のっこしより羅臼側
斜里側の海もバッチリ。普段風の強い稜線も、昼食が摂れるほど穏やかでした。
下りはもちろんソリ滑り!
これから春にかけては堅雪でよく滑ります。
おまけ
立ち枯れした樹の中空に育つササ
道中の樹林帯で見つけました。
*日に日に雪解けは進んでいますが、ルサ川のスノーブリッジはまだ残っています。
今月一杯はルサのスノーシュートレッキング楽しめそうです!
One comment on “マタル(冬の道)”
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20日にルサ野っ越しでお会いした北見山岳会の通称mocoです。
私は来月札幌に引っ越してしまいます。
北見在住最後の山行だったので、お会いできて感激でした。
私は沢が大好きで、目指せ沢屋・・・現在修行中です。
昨シーズンは15本沢に行き、中でもヌビナイ右股2泊や道南のパンケメクンナイ川、知西別湖遡行は素晴らしかったです。
札幌に行っても知床連邦から流れる川を目指し私は戻ってきます!!
大好きな仲間達と大好きな沢を登るために。
またお会いできる日を楽しみにしています。