常連様とともに、1泊して斜里岳へ。
初日は強風が残る中、根北峠から2時間樹林帯を歩いてBC設営。

標高800mのテント場からは日の出が見えた。

当初はパンケニワナイ沢を詰めて、斜里岳をダイレクトに狙う予定であった。
しかし沢に降りてみると、とんでもない光景が。

前々日の大雨で、沢が轟轟と流れている。この時期では初めてのこと。
しばらく渡渉しながら遡行してみたが、途中の大滝も完全に露出して巻くこともできない。
沢を詰めるルートは断念した。

やむなく東尾根へ登り返す。

尾根に出るまでは急登で、かなり消耗させられた。


東斜里岳(1452峰)。


核心部の壁はロープで確保しながら通過


頂上にて。
天気は最高で風もなく、海別岳など知床連山の展望が素晴らしかった。
流氷はかなり減っていて、沖に少し見えるだけだった。


斜里岳本峰をバックに。
残り時間や体力を考慮して、今回はここまでとした。

山仲間と遠音別岳方面へ。
中腹にある通称「勾玉の沼」までのスキーお散歩でした。


スノーボードチームはスノーシューで往復8時間歩きました。


勾玉の沼と遠音岳


遠音別バットレスを背景に滑降


プロスノーボーダー女子2人。
そのうち1人(今回のゲスト)はなんと16歳!高校生ですが、すでにメーカーとスポンサー契約もしているそうです。
こういう才能ある若い人達の中からオリンピック選手が輩出されるんですね。


沖には国後島と流氷帯


今回はほとんど滑る箇所がなくてひたすら歩いて帰りもダラダラ滑りでしたが、皆経験豊富でした。
藪でも緩斜面でもスイスイスキーに付いてきて、上手く滑るもんだな~と感心しきりでした。

この地域は「遠音別原生自然環境保全地域」に指定されており(わが国で5か所しかない)、知床の中でも奥座敷で原生度の高い場所です。
こんな奥地で場所にそぐわず(笑)ワイワイ華やかな女子会のような一日でした。
往復18㎞、よく歩きました。お疲れさまです!

5年ぶりにできました。前回はこんな状態だったのですね。
ここは水量が多くて日が当たるので氷瀑ができにくい滝です。
氷の下は轟轟と水が流れているのがけっこう怖いです。


2/15の時点で、「今年は氷が多い。できるかも!」


トップロープです、もちろん。それ以外は怖くてできません。
今回は山岳会の大先輩に確保してもらいました。


ロープをセットするため急斜面のラッセル。これが実は一番キツいんです。


蒼氷が見事に発達してました。バイルがはじかれるくらい固いです。


ルートを変え2本登って終了にしました。
アイスは数年に一度くらいしかやらないので、2本で腕がクタクタ、もう充分な感じです。

さて、次回は何年後に登れるでしょうか?

ここ数日は半日のショートトレッキング中心に。
羅臼はもちろん、ウトロまで遠征することもあります。


知床五湖ハイキング。午後から実施しています。


五湖の断崖からは流氷も


羅臼の半日トレッキング。詳細はコチラ


羅臼の断崖を歩く

この季節は一般観光客だけでなく、毎年の常連様や地元住民とも同行する機会が多くなります。
近くに住んでいてもなかなか冬山に入る機会はないので、少しでも冬山の魅力を知って貰えればと思います。

2/15、16と連続でルサのっこしへ。
スノーシューで厳冬期の稜線を目指す、この時期一番のお勧めコースです。

朝は吹雪で出発も危ぶまれましたが、徐々に天候は回復して

稜線近くではすっかり晴れました。


ルサのっこしにて。
僅か標高300mの知床半島最低鞍部です。


オホーツク海、ルシャ沖の流氷が見えました。
両側の海に流氷が望めることもあります。

翌日も好天に恵まれました。

国後にへばりつく流氷帯が見えます。


のっこしは地吹雪で、さすが厳冬期の稜線は厳しいです。

往復5時間ほどのスノーシュートレッキング。詳細は以下を参照ください。
知床のスノーシュートレッキング

おまけ

寒い時はツエルト張ってランチタイム