昔からの憧れだった犬ぞりツアーに参加してきました。
南ふらので犬ぞりツアーを行っているアウトライダーの松原さんが、標津の民宿万月堂をベースに現在知床遠征中です。
是非!とお願いしたところ、快く引き受けて下さいました。
このツアーの特徴は、ただ犬ぞりに乗って楽しむだけではありません。
犬との対話、橇の準備や段取りなどをガイドと一緒に行うことによって、犬たちと自分が一体となりチームとしての信頼関係を築くことを目的としています。


このように橇のセットや扱い方のレクチャーを受け、はじめから自分たちで準備します。

この頃になると、犬たちも「やっと走れる!はやく連れて行け!」と興奮気味になっています。
中にはやる気の無いのもいますが。。。。
犬たちは「アラスカンハスキー」という橇を引くために交配された雑種が中心です。
全部で26頭います。
今回は橇一台につき6頭の犬たちとチームを組みますので、まず名前を覚え、会話をして犬たちと心を通わせるように努力します。これはすごく大事なことだそうです。

ハーネスを装着して橇につなぐのが結構大変。力が強い犬たちを1頭ずつ引っ張り6往復。
この時点でヘトヘト。。。

いよいよスタート!雪はグサグサで犬たちも走りにくそうですが、すごいパワーで引っ張っていきます。

雪原をまっしぐら!知床の山々が全て見渡せる最高のロケーション!

ウナベツ岳をバックに走る

僕のチームにはやんちゃなヤツがいて、しょっちゅう隣の犬にちょっかいをかけるため、途中で犬の配置を変えました。
それでもうまくいかず、再び配置換え。
このように犬の性格を把握できないと、上手く走らせることは難しい。
最初の段階でより深く犬たちと関わることが非常に重要です。

今回のマイメンバー。
セナ、ピノコ、ムク、ウーア、ガオ、ティガ、お疲れ様!
そしてありがとう。
たった4時間ほどでしたが、素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
松原さん、ゆうかちゃん、ありがとうございます!
来年も知床に来ていただけるとのことで、楽しみにしています。
北海道で本格的犬ぞりツアー「アウトライダー」
カヌー、犬ぞり製作「インディアンカヌークラフト」
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最近は仕事以外でまったく山に行っていませんでした。
今日は久々のプライベート山行、知床岳を目指します。
相泊から海岸線を歩きカモユンベから入山、平坦な樹林帯を歩く。
二股を越えて尾根に乗ると、凄まじい雪崩の跡があります。

雪崩で巨木がなぎ倒された跡。
この雪崩跡は二年前のもので、発生直後に僕も見ています。
この雪崩はおそらく泡(ほう)雪崩といわれるもので、デブリ(雪塊)だけでなく、雪煙によって樹が吹っ飛んでいます。厳冬期の軽い空気を含んだ雪が流下して沢の末端から遠く離れた場所まで衝撃圧が到達しています。
ちなみにこの場所は沢の末端から1㌔以上離れており、尾根を乗り越えて到達しています。
尾根をつめてH650でシーデポ。
稜線は轟轟と風がうなっており、しばらく待機することに。

ツエルトで一時間待ち、ちょっと天気が良くなった気がしたのでアイゼン装着していざ雪壁へ!

アイゼンはよく効いたが、雪は硬く緊張の登攀を強いられる。

H1000で稜線に出るが、やはり風が強い。視界も効かず、引き返しを決断。
やはり知床岳は簡単には登頂させてくれないですね。この時期でも春山とは無縁、厳冬期の佇まいでした。
天気はどんどん悪くなり、吹雪模様に。そそくさと下山します。

おかげさま(?)で雪は期待以上によく、下りは楽しめました!
久々の山行で体はぐったりですが、ピリッとした寒気の山はやっぱりいいですね。
コースタイム
6:00相泊~7:20カモユンベ二股~9:00co650シーデポ10:00~11:00co1000稜線~14:30相泊
おまけ

相泊海岸線のシカ
ワシ、キツネ、カラスなどが僅か1日でこんなにしてしまったそうです。
21:00現在、凄まじい風で番屋が軋んでいます。
こちらでは「彼岸荒れ」といって、いつもこの時期に発達した低気圧で大荒れになると言われています。
今年はまさにドンピシャ。今回は雪がつかず風だけなのでいまのところ道路は開いていますが。。。
昼間は低気圧の中心にあったため、晴れて穏やかでした。
昨日と同じお客様と熊越えの滝へスノーシュートレッキング

雪のある時期は滝つぼまで降りることができます。

滝のすぐ横で雪崩が起きていました。
夏道、特に沢沿いのトラバース箇所は今後雪崩の危険性もありますので十分注意が必要です。
雪が緩んでズブズブのトレッキングは一歩ごとにぬかって体に堪えましたが、
意外な好天に恵まれ、初春の山歩きを堪能していただけたようです。
今日は「ルサのっこしガイド」。
お客様は日経マガジンのルサ川特集を見て、
「どうしてもルサを歩きたい!」と東京から強行軍で駆けつけて下さいました。
この記事は三年前に僕が取材を受けたものです。これも何かの縁でしょうか。
お客様の意気込みに応えるかのような最高の天気、しかも無風。
ルサのっこしは昔、アイヌ民族の交通路だっとのこと。
幕末の探検家松浦武四郎が残した地図には、シャリル(夏の道)とマタル(冬の道)が記載されています。
シャリルはルサ川本流からルサのっこしを経てルシャ川に降りる。これは藪の濃い夏、沢を登る当然のルートでしょう。
ところがこの地図によりますと、マタルはキタルサ川を遡行し稜線を越えてまた沢を降りるルートとなっています。
アイヌ民族は冬に沢を歩いたのでしょうか?普通ならば冷たい沢を歩くより雪で歩きやすくなった尾根にルートを取るはず。この点が僕としてはちょっと疑問です。
個人的な考えですが、本当のマタルはルサ二股(キタルサの分岐点)から尾根にのり、のっこしやすい稜線の鞍部からルシャ川におりたのではないかと思います。
すなわち、我々がいつも歩いているルートです。これが一番歩きやすいと思うのですが。。。
ま、本当のところはわからないので、
「我々のルートが本当のマタルだ!」と勝手に思い込み、アイヌ民族はなぜこの道を歩いたのだろう?などど考えながら歩くこともけっこう楽しいものです。

のっこしより羅臼側

斜里側の海もバッチリ。普段風の強い稜線も、昼食が摂れるほど穏やかでした。

下りはもちろんソリ滑り!
これから春にかけては堅雪でよく滑ります。
おまけ

立ち枯れした樹の中空に育つササ
道中の樹林帯で見つけました。
*日に日に雪解けは進んでいますが、ルサ川のスノーブリッジはまだ残っています。
今月一杯はルサのスノーシュートレッキング楽しめそうです!



羅臼町に移住して16年。
知床半島最奥の住人として番屋に暮らし、登山ガイドをしています。