7/7~8は今年初の知床連山縦走ガイド。
時おりガスや強風に悩まされつつも、絶景ポイントでは晴れるというラッキーな2日間でした。
残雪の多い年ですが思ったほどではなく、硫黄山第二前衛峰への急登以外、縦走路は例年より少し多めといった感じです。
ヒグマとの遭遇はなく、痕跡も新しいものは見当たりませんでした。
夕方になってガスが晴れサシルイ岳を望む
オッカバケより二つ池を望む
中の廊下
第二前衛峰への急登
第二前衛峰から羅臼岳を望む
一泊二日で羅臼岳と硫黄山のピークを踏んでの縦走はかなりハードでしたが、連日10時間以上歩き通しました。
硫黄山からの下山は真夏のような暑さにバテましたが、下山後に今シーズン初めての縦走パーティーであることを知らされ、喜びも倍増です。
縦走路には様々な高山植物が咲き乱れていました。
残雪の割には開花時期はほぼ例年並みといったところでしょうか。
シレトコスミレは南岳、知円別岳で見頃、硫黄山はほぼ終わりかけです。
シレトコスミレとコケモモ
コマクサ
イワヒゲ
ハイマツ雌花
知円別平のお花畑
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6/30~7/1にかけて、知床沼野営禁止区域の一部除外作業に行ってきました。
知床半島先端部利用の心得において、知床沼周辺は野営禁止となっています。
これは今後も変わりませんが、今回設置したロープの内側に限り野営が可能になりました。
範囲はおよそ8m×7m、テント3~4張り分の広さです。
知床沼周辺は貴重な湿原植生が広がっており、今回の措置は植生に影響の少ない範囲で特別に認められたものです。これは利用者が少数であることが前提にあります。もし今後利用者が増えたり、植生に影響を与えるマナーの悪い利用者がいた場合は、また野営禁止になるかもしれません。
知床沼で野営をする場合はロープの外側の植物を痛めないように細心の注意を払うようご協力お願いいたします。
知床沼
知床沼までのルートに登山道はなく、不明瞭な獣道とハイマツの藪こぎが待っています。
特に雪渓のある時期は我々地元登山者でも迷いやすい難ルートです。
安易な入山はしないほうが良いでしょう。
知床沼や知床岳を目指す方は以下のサイトを参考に、ルサフィールドハウスで情報を得てから入山しましょう。
シレココ(知床半島先端部利用の心得)
6/24~26の2泊3日で、昨年に続き環境省の知床半島先端部巡視業務に参加してきました。
知床岬海岸トレッキングにおける高巻きやへつりなどの難所の状況確認や、新任レンジャーのサポート業務です。
雪解けで増水した川の渡渉、崖の高巻きやへつり、連日10時間以上の石浜歩きなど、このルートは何度行っても厳しいです。特に最終日は1日冷たい雨に打たれながら12時間かけてやっと帰ってきました。
歩いて知床岬を目指す方は以下のサイトを参考にして、現地でルサフィールドハウスにてレクチャーを受けてから行きましょう。
シレココ(知床半島先端部利用の心得)