遠征

一週間ほど立山へ遠征してきました。
この時期の立山は室堂までのルートが開通して、春山スキーのメッカになります。

今回は小樽からのフェリーで新潟に下りて、富山まで車で行きました。
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立山駅。麓はすっかり春でサクラもまだ咲いてました。

立山駅からはマイカー規制で、ケーブルカーとシャトルバスで室堂へ
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「雪の大谷」例年より雪壁は低く、これで13mほどだそうです。
室堂は中国からのツアー客を中心とした観光客でごったがえしていました。

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まだ凍結していた「みくりが池」背後は立山連峰。
標高2500mの高山帯ですが、トレッカーや観光客でにぎわっていました。

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雷鳥沢のキャンプ地。もう管理人がいてオープンしていました。
トイレも水もあるので快適なベースキャンプ地です。
着いた日は5張程度でしたが、帰るころには30張以上のテント村ができていました。
ほとんどがスキーヤーとスノーボーダーで、外国人グループも多かったです。

テントを張ってまだ時間があったので、足慣らしに別山へ
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別山からの立山連峰

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別山山頂にて
雪はガリガリで、シーアイゼンも役に立たずアイゼンピッケル必須でした。
下りも、とてもスキーは使えず、途中までスキー背負ったままアイゼンで下降。
4月とはいえ、さすが標高3000mの山です。

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テン場からの夕焼け。近くの山小屋もすでに開いており、温泉にも入れました。

こんな雪山に人がたくさんいて、温泉も入れるなんて、さすがに本州の山は整備されています。
便利過ぎて緊張感がなくなりそうですが、雪は固くけっこうシビアなスキー登山でした。

後篇に続く

翌日は旭岳へ。またも良い天気です。
姿見駅までのロープウエイは動いていましたが、まだスキーコースがオープンしていないのでスキーを積むことができません。
なので、麓の旭岳温泉からスキーで登りました。
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天女ヶ原からの旭岳。
ここは皆ロープウエイに乗ってしまうので歩く人は少ないのですが、素晴らしいアカエゾマツの森なので歩く価値はありますね。

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姿見からの旭岳。
スノーシューの登山者や大学生のスキー合宿など、多くの人が入山してました。

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6合目からはアイゼンで。この日も風が強く途中で引き返す人も多かったです。

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山頂は雲海の絶景でした。積雪期は5年ぶりです。

3日目は単独で黒岳へ。ここは過去に何度も悪天候でロープウエイが動かず断念していました。
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北大雪の山々。
スノーボーダーやスキーヤーが多く、トレースだらけでゲレンデ状態でした。

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ダイヤモンドまねき岩

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山頂からの表大雪。
雪のない場所にはホシガラスがいてビックリ。

雪は最悪のモナカで、下りはかなり苦労しました。
でもこの時期にしては奇跡のような好天が3日も続いて幸運なスキー遠征でした。

おまけ
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帰りに立ち寄った藻琴山は真っ白でした。
雪は少ないですが、もうスキーやスノーシューで頂上まで行けますね。

この一週間は大雪山方面へスキー遠征してきました。
いつもお世話になっているガイド仲間「大雪山倶楽部」の愛澤さん、東倉さんに今回も同行していただきました。

まずは十勝岳へ。
登山口の望岳台は1/5まで除雪されていて、使用可能ということです。
この時期ではありえないくらい最高の天気でした。
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グランド火口からの「ダイヤモンド十勝」

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美瑛岳と表大雪の山々。
スノーボーダーもちらほらと

標高1800mからはアイゼンで山頂へ
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山頂からの富良野岳。奥は芦別岳方面。

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天気は良くとも厳冬期の2000mはさすがに厳しく風速15m。数分も滞在していると凍傷になりそうでした。

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前日に降ったパウダースノーは最高!
まだ雪が少ないので隠れ岩でスキーを少し痛めたが、麓までの大滑降を楽しめました。

スノーシュー+アイゼンでも雪や天候によっては登頂可能です。

6年前の羅臼岳ガイドがきっかけとなり、毎年北海道の山をご一緒させていただいているご家族。
今回は娘さんの新婚旅行に両家のご両親も加わり、礼文島フラワートレッキング3泊4日の遠征ガイドです。

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桃岩展望台からのフラワーロード

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猫岩も背中で祝福

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超希少種、ホテイアツモリソウ

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3泊お世話になった「はな心」さんから、手作りウェディングケーキのサプライズ!
若女将さん、一番宿が忙しい時期なのに、本当にありがとうございます。

若いお2人とご両家が末永く幸せでありますよう心よりお祈り申しあげます。

一週間ほど、利尻礼文へ遠征してきました。

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いつか登りたかった雪の利尻

春山とはいえ、厳しいことで有名な山。
天気待ちするつもりで、3日分の食料をもって山麓にベースキャンプを設営しました。
初日は強風で停滞、2日目は風は強いもののピーカンでした。
ルートは夏道のある北稜、日が当たらないのでカチカチ。
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樹林帯を抜けると良い斜面が広がる。左が北稜。
日帰りのスキーヤーやボーダーは、ここまでスノーモービルで来ているようでした。
この日は誰もいませんでした。

8合目避難小屋からの山頂。ここでスキーをデポ。
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ここからの風は凄まじかった。
体が持っていかれ、エビのしっぽがバラバラと降り注ぐ。顔が痛い。
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耐風姿勢で亀の歩みでした。

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念願の利尻山頂、風は少し落ちて何とか登れました。
夏には行けない南峰まで行きたかったが、カチカチで落ちたら最後なので断念。

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山頂から見た礼文島はまったく雪がない

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長官山からの沢、ちょっと固くて肝を冷やしましたが、良い斜面です。
もう少し遅い時間なら雪も緩んで快適でしたね。

利尻の山容、最果て感は知床以上かもしれません。
近年は登山者のみならず、多くのスキーヤーやスノーボーダーを惹きつけているようで、その理由がわかりました。
以前礼文島で毎日この山を見て過ごしたので、僕にとっても特別な存在です。
まだノーマルルートしか登る力はありませんが、いつか他のルートも登ってみたいですね。

行動記録 4/23
6:00co200BC~9:00避難小屋9:30~11:00山頂11:15~12:00避難小屋12:30~13:30BC帰着

おまけ
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翌日は礼文島で山菜採り。
こちらの島はすっかり春でした。