知床冬山

やっと晴れて道路開きました。
今年はGWから悪天が続き知床横断道路も閉鎖ばかり。
かなりストレス溜まっていたので、今日はそのうっぷん晴らしてきました!
10:00の道路開通は一番乗り。知床峠に駐車してすぐスキーで出発
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羅臼岳。南西ルンゼ(真ん中の溝)から頂上目指します。
なんか4/28の開通時より積雪増えた感じですね。
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南西ルンゼ入口。いつもならここでスキーをデポするが、今日はルンゼ滑降がメインなので、シーズリ(スキーをロープでズリズリ引っ張ること)でアイゼン装着。
最近降った新雪もすでにザラメになっており、雪崩の危険はないと判断しました。
そのままルンゼを直登、アイゼンはよく効いてガンガン高度を稼げた。
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ルンゼ出口。H1550でスキーデポ。いつもならハイマツが出ている時期だが、雪のおかげでスムーズに通過。
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羅臼岳山頂。風が強く立っていられない。看板は見事なエビのしっぽになっていました。
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天頂山、知西別岳方面。羅臼湖もよく見えました。
頂上滞在3分。風が強すぎるのでさっさと下山する。
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スキーデポ地点。いよいよ今日のメイン、斜度40℃のルンゼ滑降。
おそるおそる滑りだすが、雪はズブズブのザラメでターンしにくい。
2回ほどスキーを捕られ転倒したが、雪が軟らかいので問題なし。
核心部を越えてからはノンストップで峠まで滑りました。
最後まで誰とも逢わず、貸切の南西ルンゼでした。
ようやくこれで満足して雪山シーズン終わることができます。
10:15知床峠~11:30ルンゼ入口~12:30H1550シーデポ~13:00山頂13:03~14:10下山

日帰りで遠音別岳へ。
羅臼側からは何度も登っているので、初めてウトロ側(オペケプ川左岸尾根)から行ってみた。
予想どおり、というべきか麓に雪は無い
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40分ほどはシートラで普通の登山
尾根にのりスキーで歩くが藪が濃い。森の中はクマの足跡だらけ。
高度も稼げず、ダラダラ尾根歩きを4時間してようやく
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山頂が見えてきた。
ここからアイゼンで山頂アタック。
崩れる予報だった天気も何とかもってくれて、眺めが良い。
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海別岳とラサウヌプリ。ラサウの牙が黒く際立つ。
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山頂から知床連山と知西別岳
帰りに前から行ってみたかった遠音別湖(通称)へ寄ってみた。
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遠音別湖と遠音別岳
遠音別湖からの帰路は、小尾根や小沢に阻まれ、なかなか難儀した。
やっと元のルートに戻りグサグサの雪とヤブに絞られヘロヘロになって下山。
往復21kmの長い山歩きでした。
このルートは羅臼側に比べて日帰りで行けるのは魅力的だが、やはり遠音別はバットレスを眺めながら登るほうが良い。
行動記録
6:30オペケプ林道シカゲート~11:00H850シーデポ~12:00山頂~13:30遠音別湖~16:30下山

羅臼山岳会の岳友であるEWSの方々が知床岳遠征にやってきました。
今回はメンバーが凄い。
エベレスト、K2、マナスル、チョーオユーなどヒマラヤ8000m峰のサミッター、しかもそこからスキーで滑降したというツワモノたちです。
僕も道案内役で同行させていただきました。
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急斜面をシートラで登る。
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H950にて。東岳には笠雲
天気は良かったが、稜線の風が凄まじく登頂は断念。
エベレスト登頂者も知床の風には勝てず。
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そして、大斜面の滑降!
雪はうまいぐあいに緩んで、まずまずのコンディション。
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8000m峰サミッターの滑降は圧巻でした。
世の中には凄い人たちがいます。
代表の大谷映芳さんはじめ、世界の山で活躍する方々と過ごした3日間は非常に濃かったです。
今回は残念ながら登頂できなかったので、是非リベンジお待ちしています!
個人的にも知床岳は今シーズン2回とも登頂できず。
トータルでも登頂率5割未満です。
この山は、簡単に登らせてくれません。

斜里岳を北稜ルートから目指したが、頂上には届かず。
次回の課題となりました。
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BC(H700)から斜里岳北壁を望む。北稜は左のギザギザ尾根。
アプローチの前日は見えていたのだが。。。
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翌日アタックに出るも、北風冷たく稜線はガスの中。
おまけにフカフカの深雪でラッセルに苦しみペースは上がらず。
アックスやアイゼンは新雪に埋もれて効かない!登攀というよりは雪を漕いでいるみたいだ。
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H1350大槍で一瞬ガスが取れ、北稜が姿を現す。
風は強く、厳冬期の体感温度。パートナーの髭は凍り付いて真っ白になっていた。
残り時間や体力、雪の状態を考え、無念だが引き返しを決断。
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新雪に足をとられないように慎重に下降。
スキーを履いてからは、快適なパウダー!
でも疲労と重荷で楽しむ余裕はなく、さっさと下山する。
雪解けが急速に進む中、これだけの雪が斜里岳北面には残っていた。
登頂はできなかったが、厳冬期の緊張した登山を味わうことができました。
行動記録
3/26 13:00斜里豊里~16:00玉石沢H700BC設営
3/27 6:30BC~11:00H1350大槍~12:30BC撤収13:00~14:30豊里

3週間ぶりの山スキーお散歩会は西別岳(799m)。
標茶町にあり、低標高ながら樹木が少なく高山植物が多い特異な山です。
スキーで行くといいよ~と何年も前から言われており、ようやく初アタックする機会がやってきました。
なが~い林道歩きは固雪でサクサク進む
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カラマツの植林された林道。正面が西別岳。
黄葉の時期は良さそうな道です。
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登り始めは天気も良く、標津山地もキレイに見えましたが・・・
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稜線に出ると風速10m以上の横風を受け、天気模様も悪くなっていく。
細い稜線を飛ばされないように慎重にスキーで進むが、雪はカリカリでシールが効かない。
スノーシューで参加の方は背負ったスノーボードが風に煽られ大変そう。
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山頂では吹雪になり、写真とってすぐ下山開始!
下りはガリガリ雪でエッジが効かない!転ぶと痛い!寒くて顔が痛い!
素晴らしいオープンバーンもガリガリでは・・・
なんとか西別小屋まで降りて、やっと昼食。
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西別小屋は立派なログハウスで、ゆっくりできました。大きな薪ストーブまである!
こんな素晴らしい山小屋を管理して下さっている標茶山岳会に感謝です。
最近の暖気から一転してシバれた今日は久々に厳冬期の山を味わってきました。
行動記録
8:00林道入口~9:20西別小屋9:50~11:50山頂~13:00西別小屋14:00~15:20林道入口