知床冬山

しばらく休止していた山スキーお散歩会ですが、久々の山行です。
といってもメンバーは僕を含め2名。羅臼山岳会の若手(?)2人による東岳(1520m)日帰りです。
朝起きたら雨降ってたので、止むまで待ち、8時スタート。
取り付きの知円別小学校から300mほどは笹薮こぎでした。
稜線は雲がかかっているが、天気の回復を信じて登り始める。
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ミズナラの巨木発見!
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だんだん晴れて国後もキレイに見えてきました。
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新雪を被ったダケカンバ
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山頂にて
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山頂からの知床連山(一番奥は羅臼岳)
雪はやわらかく、最後までスキー使えました。
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下りは大斜面を豪快に滑降!。。。。と言いたいところですが、足がヨレヨレ、雪も重くて慎重にゆっくり下りました。。。
スタート時は雨でどうなることかと思いましたが、素晴らしい景色を堪能。行って良かったです。
コースタイム 
8:00知円別小学校跡~13:00東岳13:30~15:30知円別小学校跡

最近ホント暑いですね~雪どんどん解けてます。GWまであるでしょうか。。。
今日は久々のスキー山行。お散歩会が休止中なので(近々やります)他のパーティーに混ぜていただきました。
目標は「ラサウの牙」。知床主稜線ラサウヌプリから斜里側に派生する岩峰で、遠音別や海別から見ると牙みたいに尖って見えます。かっこいいので前から狙っていたところ、運よく声をかけていただきました。
スタートは斜里町真鯉。ダラダラ尾根を歩くこと4時間、ようやく見えてきました。
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黒く尖ったものがラサウの牙です。
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頂上直下はロッククライミング。安全のためロープ使用。
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頂上からのラサウヌプリ、遠音別岳、海別岳の展望が圧巻でした。
標高はそれほど高くない(H850)けど、アプローチが長く暑かったのでバテました。
コースタイム
真鯉沢7:30~14:00ラサウの牙14:30~真鯉沢18:30 真っ暗寸前ギリギリセーフ。。。。

3/15~21 お散歩会メンバー4名で知床岬まで縦走する計画でした。
以下は顚末記です。
 
3/15 曇り 稜線は西風強いので、早めの停滞決定。
6:40 相泊出発~カモユンベ入山~10:30ウナキベツ不凍沼(C1)
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冬でも湧水量が多く凍らない沼
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天気図をとる
3/16 晴れ 崩壊地は南西の吹き上げが強い 稜線は比較的穏やか
6:20 C1出発~青沼~9:40ポロモイ台地~12:30ポロモイ岳~15:30ヴィーヌプリ手前コル(C2)
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崩壊地の崖
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カリカリ雪はアイゼン装着し、スキーをズルズル
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知床沼と1132峰
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ポロモイ岳山頂にて
3/17 晴れ 気温高
6:30 C2出発~7:00ヴィーヌプリ
10:30 主稜線羅臼側H490付近でメンバーの一人が標高差160m、沿面距離300m滑落。
立木に激突、左足を骨折、右足も骨折の疑いあり。
頭部は無事で意識もはっきりしている。
副木で患部を固定し、スキー橇で搬送。
15:00 赤岩海岸上のH130mで幕営(C3)
無線で救助を呼びかけるが応答なし、付近に船舶もなし。
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ヴィーヌプリ山頂から知床岳方面を望む
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細くなる稜線
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知床岬が見えてきた
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C3とスキー橇
3/18 晴れのち曇り 気温高
負傷者は元気だが自力では動けず。寒さと天候悪化に備えて、赤岩の番屋を借りることにする。
7:30 C3出発~12:00赤岩番屋(C4)負傷者を収容
搬送はスキー橇に負傷者をのせ、立木を支点にロワーダウンで行う。
持参したザイル、補助ロープ、スリング、カラビナ、エイトカンなどフルに使い切った。
午後からC3を撤収し、番屋に移動。薪ストーブがあり、ありがたく使わせていただく。
頻繁に無線で呼びかけるが応答なし。
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3/19 曇りのち小雨
一人を付き添いに残し、僕を含め2人で救助要請に向かう。
7:30 赤岩番屋出発~8:30カブト岩~11:00念仏岩~15:00ペキンの鼻~17:00モイルス(C5)
カブト岩、念仏岩、近藤ヶ淵などの通過にザイルを使用、疲労も手伝ってスピードは上がらず。
途中何度も無線で呼びかけるが応答なし。船舶はまったく見えず。
3/20 曇りのち晴れ 北風による波
6:00 C5出発~10:00化石浜~15:00観音岩~17:30相泊到着。電話で救助要請
19:00関係機関と協議、翌朝一番に船外機をチャーターし、救助に向かうことになる。
モイルス先の巨岩帯は雪がついて通過に手間どる。
満潮と高波で観音岩手前の岩礁(トッカリ瀬)が通過できず、3時間、H250の大高巻きをする。
観音岩の下りで懸垂下降。ザイルが雪にひっかかり回収できず。(後日回収済)
この日も無線連絡つかず、船舶も見えない。
3/21 晴れ 北西の風強し
6:00 相泊港出港~6:30赤岩番屋、負傷者収容~7:30相泊港帰着、救急車で釧路の病院に搬送
海が時化ていたので、朝一番のワンチャンスで何とか救出成功。念のため、防災ヘリも要請したが、船の救出が早かった。
負傷者は食欲もあり、元気な様子ですが、両足骨折の疑いがあるとの現場診断。
一日も早い回復を願っております。
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赤岩にて救出の朝
最後に今回の山行計画責任者として
警察、消防、船頭さん、赤岩の番屋主さん、羅臼山岳会など多くの方にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたしますとともに、ご協力に深く感謝いたします。
僕と一緒に救出に歩いたメンバーSさんの素早い対応がなかったら、どうなっていたことか。また天候が良かったのも幸いでした。あれで大荒れになっていたらと思うとぞっとします。搬送の段取りや対応など、力不足を痛感しました。
わかっていたつもりであった半島先端部の閉鎖性を改めて実感。
この経験を教訓として今後も精進していきたいと思います。

久々の更新です。
約一週間ぶりに山から還ってきました。
結論から言うと途中アクシデントがあり、知床岬には行けなかったけど、
ハードで中身の濃い山行となりました。
ここまで体力を使いきったことは久しぶりです。まさに怒涛の七日間でした。
詳細は後ほどアップします。
とりあえず今日はこの写真だけ。
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稜線から知床岬を望む

山スキーお散歩会、今日はちょっと長めのコース。
ルサのっこし」「北浜岳」「トッカリムイ岳」
それぞれお散歩会のクラシックコースであるが、まとめてやってしまおう、という企画。
天気は申し分ないが、西風が強く、雪はカリカリ。アイゼン、スキーアイゼンが大活躍でした。
ルサフィールドハウスから入山、ルサのっこしへ。
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ルサのっこし。知床半島最低鞍部の稜線です。
ブッシュの濃い主稜線を避け、いったんルシャ川に下り、沢を詰めて再び主稜線へ出る。
この辺りのルートファインディングは、佐々木隊長のおかげでスムーズにいきました。
ここからトッカリムイ岳山頂へ
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山頂にて東岳を望む。
町外(札幌、網走、斜里)からの参加者も絶賛の眺望です。
ルシャ沖、オホーツクの流氷も見えました。
ここから細い尾根を縦走します。
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両側はスッパリ切れ落ちて、低標高ながら、本格縦走が味わえます。
そのまま北浜岳山頂へ。雪煙が飛ぶ強風の中、シールを外して滑降開始。
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カリカリながらもギリギリエッジが効く雪で、一気に滑る。
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今日の参加者と北浜岳。
六時間のお散歩でした。
はるばる札幌からいらしてくれた某新聞カメラマン様はじめ、遠くから集まっていただき、
本当にありがとうございます。お疲れさまでした。