知床冬山

連日の山スキーお散歩会、今日は知西別山(693m)。
羅臼湖から見える知西別岳とは別の山です。
地図には名前がない山ですが、山頂に知西別という三角点があり、知西別山と命名しました。
ほとんど誰も行かない山で、今日の参加者も積雪期は皆初めてです。
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道中、ヒグマの足跡発見。最近山に入るとよく見かけます。
冬眠から目覚めている時期なので当たり前ですが。。
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山頂付近にて。
今日は天気も良く、羅臼岳の眺めも最高でした。早い雪解けで真っ黒だった山並みも4/1の大雪でだいぶ戻りました。なんとかGWまで解けないでほしいものです。
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知西別山山頂にて、知西別岳をバックに。
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山頂から、横断道路の除雪作業が見えました。
写真はユンボで雪庇を削っているところですが、重機では届かない場所は人海戦術、スコップで雪庇を削ります。今日から40人程の作業員が行っています。実は僕も三年前までこのアルバイトをしていました。高さ40mの急斜面にロープでぶら下がりながらスコップを振るうかなり危険な作業で、大半は羅臼の漁師たちです。
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三年前の除雪作業風景。
GWの知床横断道路開通に向けて、約一ヶ月こうした作業が行われます。
羅臼の漁師は海でも山でも強く、僕も大変良い経験になりました。

先日の大雪以来、天気がぱっとしない日が続いています。
今日は山スキーお散歩会で南斜里岳へ。
スタートは根北峠から。今年の雪解けは早いですが、根北はH500でさすがにまだまだ雪が多いです。天気は曇り。山頂方向はガスに覆われていました。
樹林帯を1時間ほど歩くと視界が開け、沢型を渡り尾根に取り付きます。
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樹氷が見事です
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H1300でスキーをデポしアイゼンを履く。尾根はハイマツが出ていましたが、意外と締まって歩きやすい
視界はどんどん悪くなりますが、風はそうでもなく、とりあえず山頂を目指す。
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スタートから4時間で山頂到達。景色はまったく見えず。
最近の山行は天気に恵まれすぎていたため、たまには冬山気分を味わうものいいものです(負け惜しみ?)
天気はどんどん悪くなり吹雪模様に。とっとと下山開始。
雪は重めながら、順調に滑りあっというまにスタート地点へ。
六時間半のお散歩でした。
それにしても僕の斜里岳山行はいつも天気が悪い。。。。

硫黄山まで一泊二日でお散歩してきました。
初日(29日)はモセカルから入山し、歩くこと6時間、H1000でベースキャンプ設営。
ものすごい風の中、無理やりテント張りました。最新のテントは風にも強いです。
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ひしゃげるテント
早く着いたので昼から宴会。17時就寝。
翌日は風もやみ、快晴です。
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雲海から昇る朝日。
知円別分岐でスキーからアイゼンへ履き替える。
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知床連山がキレイです。奥は羅臼岳
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硫黄山山頂岩峰
最後は岩と雪のミックス壁を攀じ登り、9:00登頂。
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山頂にて。僕は積雪期初登頂です。
残念ながらシレトコスミレはまだ咲いていませんでした。。。だいぶ早かったようです。
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下りはロープで慎重に下降。
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ハイマツの出ている尾根を避け、沢を下る。
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ベースキャンプ帰着。ポカポカ陽気で外食。
雪もよく滑り、あっというまに下山。
二日間計15時間のお散歩でした。

雪がなくなる前にと、相変わらず山ばかり行っています。
今日は遠音別岳。羅臼側からのルートは通常だと一泊二日かかりますが、今年は林道が途中まで除雪されているので日帰りが可能になっています。こんなチャンスを逃す手はありません。
6:00スタート。天気は良いが北風が強い。
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樹齢ん百年ミズナラの巨木。
このあたりは遠音別原生自然環境保全地域に指定され、このようなミズナラの巨木などの原生林が広がっています。
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勾玉の沼(通称)と遠音別岳。
周囲は沼や湿地が点在し、池塘群になっています。
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稜線直下。
H1100でスキーをデポし、アイゼンピッケルで稜線に出ます。
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ものすごい北風で耐風姿勢をとりながら細尾根を歩く。
今回は知西別側の稜線からアプローチしました。
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山頂手前。
雪がぬかっている上に風にたたかれ、体力の消耗が激しい。
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12:30山頂にて。
六時間半かかりました。ヘロヘロです。
この山は厳しいけど、山容や周辺の環境は素晴らしい。個人的には知床連山の中で一番好きな山です。
下りは雪も良く、サクサク滑って16:00下山。10時間の山旅でした。
ちなみに僕の師匠は数日前、同じルートを7時間で走破しています。御年6?歳。信じられん。。。

知床岳に行ってきました。今回は単独です。
この時期ルートによっては日帰りが可能ですが、知床沼にも行きたかったので昨年開拓した新ルートを使って一泊二日でいきました。
3/18 6:00相泊スタート。海岸線を歩き、カモユンベから入山します。
山に入ってすぐヒグマの足跡がありました。この場所はミズバショウがあり、冬眠明けのヒグマがうろついています。
クズレハマ川を渡渉して尾根をのっこしウナキベツの沢に出ます。夏ルートの観音岩を通過しないで澄み、時間的にも変わりません。
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スキーを担いで崩壊地の斜面を登る。
ポロモイ台地に上がり、12:00知床沼到着。
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昨年の同じ時期は真っ白でしたが、今回は解け初めていました。ハイマツもかなり出ています。
ちょっと早いけど、今日はここで一泊。強い西風を避けて1132峰の中腹にテントを張る。
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テン場から見る知床沼とポロモイ岳
翌日早朝5:30。快晴ですが、羅臼側は雲に覆われています。
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雲海から昇る朝日
5:30スタート。1132峰を登り、今日の核心部、ナイフリッジです。
両側がスッパリ切れ落ち一歩間違えば真っ逆さま。ここはアイゼンピッケルで慎重に通過しました。
写真撮る余裕ありませんでした。
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知床岳。強い南風で、体が飛ばされそうです。
7:30 知床岳山頂に到着。
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山頂から硫黄山方面
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山頂から知床岬方面
風が強く、ゆっくりできないまま下山開始。雪はカリカリでスキーが怖い。
下りは日帰りルートを使い、一気に降りてきました。
H200地点で泡雪崩の後がありました。
三年ほど前にも同じ場所で起こっていますが、さらに凄まじい爆風で1km以上離れた地点の木がなぎ倒されていました。
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周囲にデブリ(雪の塊)がないのに、爆風でなぎ倒されたトドマツ。
葉は吹っ飛んで周囲にばら撒かれている。
今後、このルートを使う方は注意してください。
カモユンベ川二股付近まで到達しています。
11:00相泊に下山。二日間13時間の山旅でした。