知床冬山

冬シーズン最後のガイドは常連様とともに海別岳へ。

最高気温15℃まで上がり雪解けもどんどん進んでいます。
朱円尾根ルートはかなりハイマツが立ち上がってきましたが、何とか突破できました。

尾根からの斜里岳と小海別岳


偽ピークから本ピークを望む


雪が緩んでいたので、スノーシューのままわずか4.5時間でピーク到達


海別岳から昨冬登った斜里岳を望む。
さて来年はどの山へ?


下りは尻滑りも使って、あっという間に下山。
最後に樹林帯で雷雲が轟き、雨に打たれたのもご愛敬。

これでゲストは2年前から知床岳、東岳、斜里岳、海別岳と全て晴れて一発登頂です。持っていますね~。

最高の天気に恵まれたエイプリルフール。日帰りで羅臼岳へ登ってきました。

熊の湯を5:30スタート。羅臼川を渡渉して尾根に取り付きます。
雪はガリガリで麓からいきなりシーアイゼン装着。良く効いてサクサク歩けました。

今回はいつもどおり登山川右岸尾根に乗りましたが、尾根通しではなく新しいルートを開拓します。
途中から羅臼川支流を渡って、羅臼川源頭の扇状地に出ました。

羅臼川源頭。ここまで3時間、思ったより早いペースです。
ここから南西ルンゼに取り付くか南東尾根に乗るか迷いましたが、今回は南東尾根へ。ルンゼはGWに取っておきます。


標高1300mで、雪が固くなったのでシーデポ。アイゼンでピークを目指します。
横断道路の除雪作業も見られました。順調に進んでいるようなのでGW前の開通を期待したいですね。


山頂溶岩ドーム


快晴無風の山頂。ここまで5.5時間、条件に恵まれ順調すぎるくらいでした。


羅臼側の流氷はまだびっしり。しばらくは根室海峡に居座りそうですね。


ウトロ側はほとんどなかったのですが、渦巻く流氷帯がキレイでした。


山頂はエビの尻尾の発達具合が見事でした。

シーデポ地点までは緩んだ雪にぬかるも、スキーにはちょうど良いザラメで快適な滑降。
トータル8.5時間でした。

今回開拓した新ルートは、時間、距離ともに登山川右岸尾根ルートと同じくらいですが、羅臼側源頭からは南西ルンゼも狙えるので選択肢が広がります。
しかも南東尾根上のハイマツが出る時期でも藪は少なくスキー滑降も快適なので今時期に最適なルートですね。
難点はコース取りがちょっと複雑でわかりにくいところでしょうか。

今年に入ってからようやく踏めたピークが羅臼岳で、喜びもひとしおです。

先週に続き、常連様と斜里岳を目指しました。

3/25 悪天候で行先を藻琴山へ変更

お昼からの天候回復を信じて登りましたが、上部はガスと強風。
屈斜路湖はかろうじて望めました。


山頂はガスで視界なしも、風も収まり明日の好天を期待しつつ、良い足慣らしになりました。

3/26 ようやく晴れて斜里岳へ

日の出とともに根北峠から出発。
この一週間に降り積もった重たい雪20㎝で地獄のラッセル。
樹林帯突破に通常の倍の4時間を要しました。


稜線に出ると最高の展望。この景色を見たくて2週連続で知床へお越しです。


海別岳の両側には流氷の海。


葉形のエビの尻尾。
昨年5月に羅臼岳でも見られましたが、自然の造形美は不思議です。

下山リミットが15:00のため今日は標高1200m付近まででしたが、先週から数えて4度目の正直でようやくこの景色に出逢うことができました。

おまけ

下山後の峯浜パーキングにて

ならぬ二寒二温といったところでしょうか。まだまだ春は遠い知床羅臼です。

この3連休は常連様と斜里岳を目指す計画でしたが、18、19日ともに強風で断念しました。

3/18 北浜岳へ

アイゼンピッケル練習を兼ねて登りましたが、山頂付近は強風で途中下山。
練習にしても厳しすぎる状況でした。

3/19 摩周岳へ
このあたりは晴れ予報でしたが・・・

やはり強風に叩かれ、途中で引き返しました。


途中、目の前で雪庇が崩落しました。
摩周岳のルートはずっと平坦ですが、かなり雪庇が張り出している箇所もあるので注意が必要です。

3/21 羅臼で軽登山
この日は一転して小春日和。友人をゲストに、のんびりスノーシューで知床連山のビューポイントへ

久々に来ましたが、最高の眺めです。


振り返れば、流氷はまだ沖にたくさんありました。

ここ数日は知人友人のスノーシュー、スキー、ロケーションガイドでした。

3/5 北浜岳スノーシュー登山
近隣住民をご案内して裏山へ。
運よく両側の海に流氷が見られました。


東岳


ルシャ沖の流氷


国後と根室海峡の流氷

この山はかなりの急登。
グリップの効いた登山用スノーシューが必要ですが、4時間ほどでこの景観を味わえる我が家の裏山です。
知床羅臼のスノーシュートレッキングガイド

3/7 東岳バックカントリー

20年ぶりに再会した友人とともに東岳へ


しんしんと降り積もる雪でラッセルに苦労しましたが、流氷を眼下に、季節外れのフカフカパウダー!
初めてのBCとパウダースノーを堪能していただきました。

3/8 動物観察ツアー
翌日は北海道らしい景色と動物を求めて野付半島へ

残氷がまだ見られました。バックは知床連山。

抜群のロケーションとたくさんのシカやキツネに出逢えました。


帰路はお約束のタンチョウ