またまた2泊3日で知床連山縦走ガイド。
今度は羅臼岳~硫黄山へ。最近知床の屋根を行ったり来たりしてます。
羅臼岳山頂で昼寝中
稜線からの夕陽。夜は満点の星空
お花畑もあちこちに
二つ池にて
「これは・・・・」
硫黄山登頂!
シレトコスミレはもう終わっていましたが、コマクサはまだあちこちに咲いています。
白いコマクサもまだ残っていました。
縦走路での出逢い
シマリス
ギンザンマシコ
羅臼岳以外はヒトにまったく逢わず、貸切の縦走路でした。
3日間とも展望はいまいちでしたが、若さ溢れるお客様はいつでも元気一杯でした!
縦走路指定野営地情報(8/3現在)
・三峰:まだかろうじて水は出ていますが、三峰北面の雪渓がなくなり次第水は涸れるでしょう。
あと数日~一週間程度といったところでしょうか。
・二つ池:天の池は涸れていますが、地の池で水は取れます(要煮沸)
・第一火口:まだ雪渓がたくさん残っています。
当分水の心配はいらないでしょう。
硫黄山第一火口指定野営地。付近はクマ糞だらけでした。
*キャンプの際、食料は必ずフードロッカーに保管しましょう。
野営地周辺ではあちこちに白い紙が。
できるだけ携帯トイレを使用してください。少なくとも紙は必ず持ち帰るのがマナーです。
高山帯では紙はなかなか分解されずに残り、環境にも景観的にも良くありません。
夏山ガイド
7/27~29にかけて、二泊三日で連山縦走ガイド。
今回は硫黄山から羅臼岳への逆縦走です。
お客様は、一昨年に硫黄山まで往復縦走を達成していますが、その時出逢えなかったシレトコスミレ。
かろうじて数株残っていました!
岩陰に隠れるようにひっそりと咲く憧れの花
第一火口を見下ろす
指定野営地はチングルマのお花畑。まさに天上の楽園
珍しいシロバナのコマクサにも出逢えました。
3日間ともずーっと晴れ。こんなに恵まれていていいんでしょうか。
と思ったら、最後に↓
とおせんぼ!
羅臼岳下山中650岩峰にて
*少し望遠で撮ってますので、実際の距離はもっと遠いです、念のため。
おかあさんは登山道でゴロゴロしていました。
「スミマセンが通していただけないでしょうか?」
・・・・・15分後に通していただきました。
今日の羅臼岳山頂も、一昨日と同じく雲海でした。
雲海の上には、知西別、遠音別、海別、斜里岳、遠くに雄阿寒岳、雌阿寒岳まで見えました。
新しい花が次々と開花しています。
チシマノキンバイソウ
イワギキョウ
イワヒゲ
岩尾別ルート7合目付近の銀冷水に仮設の携帯トイレブースが設置されました。
(期間7/15~8/18まで)
知床倶楽部ガイドでは、羅臼岳登山参加者の皆様に携帯トイレの使用をご協力いただいておりますが、まだまだ普及率は低いのが現状です。
本日下山時に、我々、知床山考舎さんのパーティー、知床財団のパーティーが銀冷水で偶然一緒になってしまいました。
そして携帯トイレブースには行列が(笑)
地元関係者は一生懸命普及に努めていますので、一般登山者の皆様にも是非ご協力お願いいたします。
木下小屋、知床自然センター、羅臼ビジターセンターで購入できます。
羅臼岳登山は携帯トイレを使いましょう!
本当に久しぶりの眺めです。
今日はウトロ、羅臼ともに曇りで、雲海が両側に見られました。
そして、雨続きだったので
岩清水が復活!やっぱりこの水はウマイ!
高山植物も入れ替わるように次々開花しています。
今回はちょっと珍しいお花をご紹介
チシマクモマグサ
大雪、夕張、知床山系の固有種
タカネタチツボスミレ
オオバタチツボスミレの高山型といわれていたが、最近は別種扱いで知床山系のみで確認
メアカンフスマ
阿寒、知床山系の固有種
おまけ
今日は2回ヒグマとの遭遇がありました。
一回目は朝、登山口に向う車から
見た目かなり小さい、親離れしたばかりのヤツでしょう。
一心不乱に石をひっくり返していました。
二回目は下山途中、560m岩峰付近、
登山道脇10m以内の至近距離で、突然ガサガサっと。
止まって様子を見ると、向こうも息を潜めて動かない。
そのまま行こうとしたら、
ガオー!(ちょっと誇張。正確にはバウバウという息遣い)
最後まで茂みに隠れ姿は見せなかったが、強烈な存在感。
お客様曰く、「クマが居るとはわかっていたけど、リアル過ぎます・・・」