シーカヤック

突然ですが、我々夫婦の本籍地は知床岬にあります。
今回は2人で最果ての戸籍を目指してみました。
といっても海岸トレッキングやシーカヤックで何度も知床岬には行っているので、ちょっとしたバリエーションルートで。
相泊~二本滝 シーカヤック
二本滝~ウィーヌプリ 沢登り
ウィーヌプリ~ポロモイ湾上部~知床岬 半島横断トレッキング
知床岬~二本滝 海岸トレッキング
二本滝~相泊 シーカヤック
以上を二泊三日で踏破する予定です。
6/14
朝から雨模様であるが、相泊からカヤックで漕ぎ出す。
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追い波で緊張したパドリングが続くが、追い風に助けられて3.5時間で二本滝到着。BCを設営する。
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気温は10℃以下。非常に寒かった。翌日に備えて早々と就寝。
6/15 小雨
5:00に出発して男滝右岸の急斜面に取り付く。このルートは昨年10月に登っているので不安は少ない。
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女滝の沢(メオトタップ川)を遡行する。
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霧と新緑の森がいい雰囲気。
ただ、昨年10月と違うのは、ウルシ。林床は生き生きとしたツタウルシで埋め尽くされ、さすがに参った。
幸い2人とも大丈夫でしたが、かぶれに弱い人なら悲惨なことになっていたでしょう。
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ツタウルシ畑に突入!
稜線手前から笹薮とハイマツ漕ぎ
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草露で全身びしょ濡れになるが、30分で稜線へ抜ける
ウィーヌプリ山頂。ここまで3時間半。
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霧雨が降っていたが、思ったより展望が望めて満足。
これから一旦斜里側に下降して、半島横断し、知床岬を目指します。
・・・先程帰ってきて、さすがに眠いので今日はここまで。続きは明日書きます。

5月からヤブやハイマツばかり漕いでましたが、やっと海を漕ぐことができました。
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番屋前浜から出艇して相泊温泉まで。
温泉巡視のついでに入浴したら、帰りはグダグダでした。。。
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セセキの滝とチトカンベ岩。うしろは主稜線783峰。
いつも通っている道路も、海から見ればまた違った景色です。
途中の斜面では、オジロワシとキタキツネのにらみ合い。何かの死骸があったのでしょうか。
往復3時間の穏やかなお散歩でした。
おまけ
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ウチの庭でも今年生まれのバンビを見かけるようになりました。
確かにめんこいんですが、わずか一年で成獣になり繁殖して増えていくことを思うと、喜んでばかりもいられませんね。

町民プールでのカヤック講習会のお手伝いしてきました。
プール閉鎖のこの時期、毎年カヤックの練習に開放していただいています。
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11/2 羅臼スポーツクラブ「らいず」の講習会
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先生は知床山海塾の佐々木さんです。
スウィープやドローストローク、レスキューなどをご指導いただきました。
初日が終わってから「とおまわり」の反省会に呼んでいただきました。
刺身や塩辛がめちゃ美味でした。ありがとうございます!
2時まで飲んでたので
翌日は二日酔い気味の中
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11/3 知床キッズのカヤック体験
子供たちは初めて乗るカヌーやカヤックに大はしゃぎ。
皆センスが良く、教えなくてもあっという間に漕げるようになりました。
僕も久々のプールで、年甲斐も無く小学生相手にマジ競泳。
一応元水泳部ですが、50mでヘロヘロです。
二日酔いのせいにしましたが、自分自身、はっきりと体力低下と体重オーバーとわかっております。
でも久々に泳いで心地よい脱力感。
来年からはプールに通おう!ダイエットにもなるし。。。。

ウィーヌプリは半島先端部、知床岬に一番近い山。
標高650mと高くはないが、アプローチが長いので岬まで縦走する以外はほとんど登る人もいない。
今回は単独でシーカヤックで取り付きまでアプローチして、2泊3日で登る計画です。
10/8 相泊出航、シーカヤックで取り付きの二本滝まで行き、海岸でBC設営。
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ペキンから二本滝方面
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二本滝。手前が男滝、奥が女滝。
10/9 男滝横の急斜面に取り付き、男滝を渡渉して女滝を遡行する。
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標高300m付近で水の流れもなくなり、歩きやすい疎林を登る。
シカ道が縦横無尽に入り組んでいる。
植生もシダ類、ツタウルシ、エゾユズリハなどシカの食べない種が優先しており、かなりシカの食圧が進んでいる。
稜線直下でササとハイマツ漕ぎが15分ほどあったが、あっさり2時間で稜線へ出る。
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H600コルからウィーヌプリを望む。
そして、山頂へ!
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ウィーヌプリ山頂三角点、奥には文吉湾の防波堤が見える。
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ポロモイ岳、知床岳方面
黄金色に色づいた半島先端部の山々が美しかった。
昨年3月の積雪期以来2度目、無雪期初登頂は最高の眺めだった。
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これは昨年3月、知床岬縦走時の積雪期の写真
午前中にBCに帰着できたので、あわよくば今日中に帰れるかなと思いBCを撤収してカヤックで漕ぎ出すも、強い向かい風でなかなか進まず、だんだん時化てきた。
その日はペキンの鼻で泊まることにする。
10/10 低気圧が近づいており、海は時化てきた。
日の出とともに漕ぎ出してペキンの鼻をかわし、向かい風の中ひたすら漕ぎまくる。
相泊に着いたら新谷さんが出迎えてくれた。時化の中、無事に帰ってきたことを喜んでくれた。
新谷さんたちは、これからペキンまでカヤックで鳥居を直しに行くそうだ。
悪天候の中、ホントに頭が下がる想いです。
僕も手伝いたかったが、そんな元気はもう残っていなかった。
行動記録
10/8 7:30 相泊~(シーカヤック)~10:30二本滝C1設営 取り付き地点の偵察
10/9 5:30 男滝取り付き~6:30女滝~7:30H600コル~8:00ウィーヌプリ山頂8:15~10:00C1帰着~11:00二本滝~(シーカヤック)~13:00ペキンの鼻C2
10/10 5:15C2~(シーカヤック)~9:00相泊帰着
おまけ
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マスを求めて海岸線をうろつくヒグマ

8/31~9/2の2泊3日で、半島周回してきました。
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赤岩の藤本さんと2年ぶりの再会。お元気そうでなによりです。
シロ(ホントはミサキという名らしいが、皆シロと呼ぶからシロになったそうです)は相変わらずカワイイですね。
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知床岬
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ヒヤラモイ。奥は窓岩
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落合湾(通称)
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硫黄山
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蛸岩
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夕陽
3日とも天気に恵まれ、凪も良く幸運でした。
この時期には珍しく30℃!暑すぎてパドリングが辛かった。。。
去り行く夏を満喫できました。
ヒグマ編
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この親子連れは、定置網にかかったカラフトマスを獲ろうとして垣網(陸から沖に伸びている網)に沿って泳いでいたところ、突然カヤックが現れたので慌てて陸に戻りました。小熊も親の後について泳いでいました。
こうやって餌の獲り方を教わっているのでしょうが、定置網のマスを獲るのはねえ。。
その後、この親子は海岸線を移動し、河口へ。
そこで、先客のヒグマと出会います。
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ヒグマの邂逅。
小熊は逃げましたが、母熊が先客を追い払ってしまいました。
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すごすごと立ち去る先客。
母熊強し。しかし、追い払われた先客も距離をとって河口でマスを狙います。
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結局獲れずに退散してしまいました。
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別の河口で石に座るヒグマ。首の月の輪が特徴あります。
海から距離をとってヒグマの生態を観察できるカヤックは、知床にはピッタリのツールです。