今日も天気が良い。先日に引き続き、知床湖沼巡りの1日。
アプローチの沢は大滝こそないが、両岸が迫っており通過に手間取る箇所が多かった。
このような函が随所に現れる。水は冷たくこの時期に泳ぐ気はせず緊張したへつりで何とか通過。
支流のまた支流を遡り、源頭まで詰めると最後に5mの岩壁が現れる。
手がかりもなくヤブを高巻いた。
目的の沼は山の上に二つ並んである。最後は猛烈なネマガリダケのブッシュ漕ぎでようやく見つけた。
一つ目
二つ目
標高700m、紅葉はすでに終わっていた。
こんな山奥の沼に来る人もたまにいるのだろう、空き瓶とペットボトルが落ちていた。
風が冷たく、ろくに休憩もとらずに下山開始。
緊張した下降が続き、登りと同じ時間かかってしまった。
冷たすぎて、足の感覚がなくなっていた。そろそろ沢登りも終わりにしようかな。
沢登り
前回の続き
6/15 霧雨のち曇り
ウィーヌプリを無事登頂し、沢型を下降して斜里側へ半島横断
ハイマツ帯は15分で通過し、シカ道が縦横無尽に走る森をH200まで一気に下る。
相変わらず林床はウルシだらけ。
ポロモイ、ヒヤラモイの上を歩き、カムイパ(獅子岩)で海岸線に出た。
この角度から見る獅子岩は初めて。
文吉湾手前で岬台地に出る。風はなく、空も少し明るくなってきた。
この到達感、達成感が味わえる知床岬はやっぱり素晴らしい場所。
12:00知床岬到達!
海岸斜面にはレブンコザクラが満開
そのまま台地の縁を歩き、国境標を越え羅臼町に入る。
ようやく今回の目的地へ到達した。朽ち果てた番屋があるだけの本籍地。
珍しく2人で記念撮影してみました。
そろそろ疲れも出てきたが、まだ頑張らないと今日中にBCへ帰れない。
ここからは海岸を行く。
カブト岩高巻き
念仏岩高巻き
カブト岩と念仏岩の高巻きは持参したロープで通過。
カブト岩の岬側斜面はザレてかなり洗掘が進んでおり、非常に危険。
念仏岩の岬側垂壁は残置ロープが短く絡まっていて使えず、緊張の登攀だった。
岬トレッキングを目指す人は安全確保のため、必ずロープを携帯すべきです。
ニカリウシでは2頭のヒグマ(兄弟?)にちょっと足止めされたが、16:30無事に二本滝BC帰着。
行動時間11時間半。長い1日だった!
6/16 曇りのち晴れ
6:00二本滝出発。あとはカヤック漕いで帰るだけ!
ペキンで、新谷さんの半島周回ツアーに遭遇。
我々は昨日のうちに追い越されていたようだ。上陸してコーヒーをごちそうになる。
途中から強い向かい風、ひたすら漕ぎまくる。
最後まで簡単にはいかないのが知床。
そして、12:00相泊へ帰還
この3日で晴れたのはゴール地点だけ。
でも大荒れになったら帰ってこられないから、この程度で済んで良かったと思います。
我々も、この長い記事を読んでくださった方も、本当にお疲れ様でした。
突然ですが、我々夫婦の本籍地は知床岬にあります。
今回は2人で最果ての戸籍を目指してみました。
といっても海岸トレッキングやシーカヤックで何度も知床岬には行っているので、ちょっとしたバリエーションルートで。
相泊~二本滝 シーカヤック
二本滝~ウィーヌプリ 沢登り
ウィーヌプリ~ポロモイ湾上部~知床岬 半島横断トレッキング
知床岬~二本滝 海岸トレッキング
二本滝~相泊 シーカヤック
以上を二泊三日で踏破する予定です。
6/14
朝から雨模様であるが、相泊からカヤックで漕ぎ出す。
追い波で緊張したパドリングが続くが、追い風に助けられて3.5時間で二本滝到着。BCを設営する。
気温は10℃以下。非常に寒かった。翌日に備えて早々と就寝。
6/15 小雨
5:00に出発して男滝右岸の急斜面に取り付く。このルートは昨年10月に登っているので不安は少ない。
女滝の沢(メオトタップ川)を遡行する。
霧と新緑の森がいい雰囲気。
ただ、昨年10月と違うのは、ウルシ。林床は生き生きとしたツタウルシで埋め尽くされ、さすがに参った。
幸い2人とも大丈夫でしたが、かぶれに弱い人なら悲惨なことになっていたでしょう。
ツタウルシ畑に突入!
稜線手前から笹薮とハイマツ漕ぎ
草露で全身びしょ濡れになるが、30分で稜線へ抜ける
ウィーヌプリ山頂。ここまで3時間半。
霧雨が降っていたが、思ったより展望が望めて満足。
これから一旦斜里側に下降して、半島横断し、知床岬を目指します。
・・・先程帰ってきて、さすがに眠いので今日はここまで。続きは明日書きます。