知床湖沼

この時期にして3日間も空いてしまったので、単独で知床岳へ。
ちょうどあと一つだけ行っていない沼があったので、今回はクズレハマ川からアプローチしてみた。

源頭からの急斜面はまだ大雪渓が残っており、アイゼンを持ってこなかったことが悔やまれる。
何とか雪渓をステップを切りながら慎重に登り切り、稜線のハイマツ漕ぎに突入。

ここで痛恨にもカメラを落としてしまう。背丈以上のハイマツの中を探すのはほとんど不可能、暑さで消耗していることもあって早々と捜索は諦めた。
これから先は携帯カメラで撮ったものです。

灼熱の暑さと無風で、意識朦朧になりながら3時間のハイマツ漕ぎの末、やっとたどり着いた沼は

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知床湖沼巡りの最後に相応しい天上の花園でした。

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これで65個(?)あるといわれている知床湖沼めぐりも一段落です。全て行くのに7年かかりました。
しかも今日はハイマツ帯の中に地図に載っていない小さな沼を見つけました。
写真に収めたカメラを失くしたことが悔やまれる・・・

翌日は知床岳山頂へ。

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ポトピラベツの断崖と知床岳山頂。
この日も暑い。そして、相変わらず酷い藪漕ぎ。
フラフラになりながら山頂へ

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山頂一等三角点。冬は毎年登っているが、これを拝むのは3年ぶり。

下りは知床沼へ

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1132峰からの知床沼とポロモイ岳
ここまでの刈分けも年々藪が酷くなっている。

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知床沼到着。
ここではロープで指定している野営可能な区域の植生モニタリング調査の写真を収めた。

この日のうちに下山もできたが、暑さでバテたので途中でもう一泊することに。
普段自分がいかに涼しくて(寒くて)恵まれた気候で登山しているか痛感させられた。

今回はカメラを失くしたうえ、ハイマツ漕ぎでシャツとズボンがボロボロに。
知床岳は捨ててもいいような服で行きましょう。

知床湖沼巡り、山中一泊で最奥の沼を目指しました。
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単調な沢が延々と続く。
今回は目的がもう一つ。この沼でテントを張ること。
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ベースキャンプ地は最高のロケーション。
音はキツツキのドラミングだけ。夜はずっとフクロウが鳴いていた。
夜中は相当冷え込んだ。
うっかり沢靴を外に出しっぱなしにしていたら、ガチガチに凍っていた。
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朝焼けに染まる遠音別岳が湖面に映る。
冷たい湖面に沢靴を浸して解かし、すぐに履いて出発。
足が凍傷になりそうだったが、休まず歩いていたら温まってきた。
源頭まで沢を詰め、延々と籔を漕ぎ、やっと着いた。
遠音別バットレス直下にある最奥の小さな沼。
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轟音とともに、数十mの滝が沼に流れ込んでいた。
帰路は地形図に載っていない沼を目指した。
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小さな沼だが、ここも逆さ遠音別。
事前にこの本で知らなかったら絶対来れなかったでしょう。
おまけ
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沢は真新しい倒木だらけで歩きづらかった。

相泊沼へ行ってきました。無雪期は7年ぶり2回目です。
思い返せば、僕の知床秘湖沼巡りはこの沼から始まりました。
相泊沼は相泊川源頭標高400mにあります。
相泊川の1/25000地形図が間違っているので、地形図どおりに遡行すると迷ってしまい、到達が困難な沼です。
*詳しくは「知床半島の山と沢」伊藤正博著を参考にしてください。
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通称赤い滝。直登も可能ですが、濡れたくないので今回は高巻きました。
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ササ籔のトラバース
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15m2段の滝。突破は厳しく、大高巻きで1時間要しました。
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相泊沼到達!
川の出入りのない湧水の沼。水はとても冷たい。
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荒涼とした晩秋の相泊沼。
あと一週間早ければ紅葉が映えたでしょう。
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下流部は小滝や釜が連続してけっこう楽しめます。
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往復で約8時間。
ササ籔に苦しめられましたが、GPSで正しい沢ルートを引く事もできたし、今は心地よい疲労感に浸っています。

おそらく今シーズン最後の沢歩きで知床秘湖沼巡り。
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水温はそれほど冷たくなかった。もう少し行けるかな?
2時間ほどで目標の沼へ到着。
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美しいミズゴケ湿原が広がっていた。
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小さな沼だが、水が澄み切っている
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湖面に映る1275峰
沼にはオショロコマが生息していた
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知床の湖沼巡りをしていて、沼に魚が生息していることは、実は珍しい。
水深が浅いのにいるということは、冬の間は流れ込む川に潜んでいるのだろうか。
この沼にはかなりの水量で流れ込む川と流れ出る川がある。
今日はあまり期待していなかったので、キレイな沼に出逢えて儲かった気分でした。

知床秘湖沼巡り。
今回は山中一泊で山奥にある三つの沼へ。
遡行した沢は両岸が抉り取られ倒木だらけでした。
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おそらく春先の大増水でこうなったのでしょう。沢の地形自体が変わっている箇所もありました。
長時間沢を遡行しヤブを漕いでようやく辿り着いた沼
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奥に見えるラサウヌプリ
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これは三本槍と呼ばれているそうです
笹ヤブを漕いでさらに奥の沼へ
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こじんまりとした小さな沼
翌日は支流を詰めてさらに別の沼へ
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目の前に聳え立つラサウの牙
今年最大の目標であった三つの沼へやっと行けました。
長時間の遡行とヤブ漕ぎで体は悲鳴をあげていますが、かなり自己満足しています。
おまけ
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沢には恐竜の卵(ホントはノジュールというらしい)があちこち転がっていました。
化石があることが多いそうですが、探す余裕はありませんでした。
これで直径1mくらいです。