羅臼岳

昨夏、知床岬に立った常連様とともに、一泊二日で南西ルンゼから羅臼岳へ。
二日目の天気が悪い予報なので、初日に早出して頂上アタックのハードスケジュールでした。

知床峠付近はガスに覆われ、視界がない中コンパスナビゲーション。
DSCN4986
どでかいヒグマの足跡も

標高1100のルンゼ入口付近で雲を抜ける
DSCN5002
南西ルンゼはロープで確保しながらのダブルアックスで通過

DSCN5012
急斜面のルンゼを抜けてホッと一息

DSCN5036
山頂は雲海の絶景、わずかに残った流氷も見えました。

DSCN5072
山頂溶岩ドーム

アイゼンに雪団子がくっついて苦労させられましたが、慎重に慎重に下降
DSCN5106
ルンゼ入口は例年より雪解けが早めです。
一月後のGWはハイマツが立ち上がって苦労しそうですね。

おまけ
DSCN5135
下山翌日はリハビリ登山で北浜岳へ
穏やかな小春日和、登ってきた羅臼岳が遠くに顔を出していました。

最近は珍しく穏やかな天気が続いているので、暇があれば一人スキー登山してます。

2/5 羅臼岳南東尾根

あわよくば日帰りでピークと狙おうと思いましたが、そこは厳冬期。そう簡単には行きません。
DSCN3748
標高850からの羅臼岳。森林限界からは強風で進めず撤退。

DSCN3753
地吹雪の中、知西別岳と天頂山は見えていました。

DSCN3755
このルートはなかなか良い斜面があるのですが、雪は重く知床の短いパウダーシーズンは終わりを迎えようとしています。

2/6 丹刈別(三角点名)

半島先端部、クズレハマとウナキベツの上流にある540mの山です。
そろそろ流氷が羅臼側に回っているようなので、山から流氷を探しに行きました。

そして
DSCN3785
沖に僅かな白い帯を発見。本体はまだですが、一応羅臼流氷初日です。

DSCN3789
ピークからは知床岳がキレイに見えました。

DSCN3797
ポロモイ岳(左上)

おまけ
DSCN3773
クマゲラ

過去何度もご一緒いただき、羅臼岳パートナーとも呼べるTさんとともに厳冬期の羅臼岳へ。

今回はウトロ側からアプローチ、初日は出発が遅れ途中で日没に。
DSCN3523
闇に浮かび上がる羅臼岳

翌日は天気も上々、でも寒気が入り極寒でした。
DSCN3547
天頂山

DSCN3543
厳冬期の羅臼岳は神々しい

DSCN3561
知西別岳

DSCN3557
徐々に雲も取れ、「今回はもしかしたら行けるかも!」と意気込んだが

DSCN3566
ルンゼ入口はやはり厳しい風でした。

この後標高1400mまで頑張りましたが、完全にホワイトアウトになりやむなく下山。
やはり厳冬期の羅臼岳、簡単に登らせて貰えません。

下りはホワイトアウトの中、私は完全に雪酔いしてしまい、吐き気でフラフラになりながら滑ってきました。
雪が良かっただけに悔しかったですが、怪我なく無事に帰れたので良しとします。

おまけ
DSCN3568
雪崩の危険性を調べるピットチェック

5/1に知床横断道路が開通しました。
知床峠付近の春山を満喫できる、個人的には一番好きなシーズンです。
偵察がてら、早速登ってきました。

5/1 羅臼岳南西ルンゼ
とりあえず峠開通したらここへ登るのが慣例になっています。
DSCN0232
ルンゼ上部からの知床横断道路

DSCN0221
羅臼岳山頂は強風で立てず、這いつくばったままの撮影

南西ルンゼの滑降は快適なザラメ雪。あっという間に終わってしまいました。

5/2 天頂山~羅臼湖
DSCN0266
天頂山火口湖と羅臼岳

DSCN0275
知西別岳と羅臼湖

天頂山の爆裂火口をいくつも巡って羅臼湖へ下りました。
その後はこちらをご覧ください→今日の羅臼湖

天頂山は雪解けが進むこれから5月末までがおススメですよ。
天頂山火口湖めぐり登山

久々のプライベート山行は、山仲間のTさんとともに羅臼岳へ。
Tさんとは3年前に北斜面を滑りましたが、今回は羅臼側から南東斜面を狙います。

天気も良く汗ばむくらいの陽気でした。
DSCN9638
登山川右岸尾根からの羅臼、三ツ峰、サシルイ

DSCN9681
山頂までスキーを担ぎあげたTさん。
ちなみに僕はスキーに自信がないので、1400mでシーデポしました。

DSCN9708
山頂溶岩ドーム

DSCN9714
南東の大斜面

DSCN9716
至福の時は一瞬で終わる

山頂は立っていられないくらいの強風でしたが、うまい具合に雪が緩んでくれたおかげで、念願の南東斜面にシュプールを残すことができました。

羅臼岳万歳!

おまけ
DSCN9670
山頂付近のエピのしっぽですが、妙に光沢があって不思議な造形でした。