羅臼岳

4/20に岩尾別温泉への道路が開通したので、ウトロ側から羅臼岳を目指す。
当初は木下小屋から登山道沿いの尾根を行くつもりだったが、同行していただいたTさんの助言でヤブが濃い尾根を避けて沢をルートに取る。
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最初は沢歩き。560岩峰へ続いている沢の支沢は雪で埋まっていて読みは当たる。
しかしヤブはないが、雪が硬くスキーが使えない。途中からツボ足でH600尾根に上がる。
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極楽平から仙人坂、羅臼岳を望む
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ガンガン高度を上げていく。知西別岳とまだ真っ白な羅臼湖が見えてきた
羅臼岳の北面はまだしっかり雪が付いている。
岩清水を通らず、このまま最短距離で山頂へ突き上げることに決定。
登れそうなルンゼをアイゼンで直登する。これを仮に羅臼岳北ルンゼと名付けた。
山スキースペシャリストのTさんはシートラで山頂から滑るつもりらしいが、ヘタクソな僕はもちろんシーデポ。
羅臼岳北ルンゼ。
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上部はカチカチで最大斜度約45度。かなり緊張の登攀だった。こんなところ滑れるわけない。
スキー置いてきて正解。
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硫黄山方面を望む
5時間で山頂へ。思ったより早く着いた。風がありけっこう寒いのですぐ下山にかかる
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山頂までスキーを担ぎ上げたTさん
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山頂からウトロ方面。沖にはまだ流氷が。
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カリカリな北ルンゼを滑降するTさん。良い子は真似をしないで下さい。
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シーデポから極楽平まではザラメの良い斜面が続き、最高に気持ち良かった!
2人とも歓声を上げながら滑るまくる。雪が多い春山の羅臼岳は最高でした。
行動記録
6:30木下小屋~8:30H600尾根~10:00H1300シーデポ~11:30山頂11:40~14:30木下小屋
羅臼岳ウトロ側登山道情報
4/21現在、まったく登山道は出ていませんので、ルートファインディングが求められます。
今日は強い日差しで気温も高かったのですが、1300m以上はカリカリでした。
アイゼン・ピッケルなど冬山の装備・服装が必要です。
雪解けは日々進み、ルート状況は変化していきます。
様々な状況に対応できる準備で入山しましょう。

昨日、今日は各地で今冬一番の冷え込みとのこと。
よりによってそんな日に、ウトロから厳冬期の羅臼岳を目指すが、知床峠付近で頬に突き刺さるようなキビシー風に叩かれあえなく敗退。
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知床峠付近は強風で道路が見えていた。その他の道路の積雪深は2.5~3mくらい。やはり例年より多いですね。
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赤イ川源流部は温泉が涌いているので、雪が多くても埋まらない。沢の水は30℃くらいある。
厳冬期の南西ルンゼを登りたかったのだが、取り付き地点にすらたどり着けず。
体感気温-30℃以下、顔は凍傷になりかけた。
先日のルサといい、「非っ常にキビシー!」洗礼を受けています。
自然センターに下山すると、下は晴れている。
時間が余ったので流氷を見に「象の鼻」へ
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知床連山は雲に覆われていたが、オジロワシが気持ち良さそうに飛んでいた。

やっと晴れて道路開きました。
今年はGWから悪天が続き知床横断道路も閉鎖ばかり。
かなりストレス溜まっていたので、今日はそのうっぷん晴らしてきました!
10:00の道路開通は一番乗り。知床峠に駐車してすぐスキーで出発
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羅臼岳。南西ルンゼ(真ん中の溝)から頂上目指します。
なんか4/28の開通時より積雪増えた感じですね。
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南西ルンゼ入口。いつもならここでスキーをデポするが、今日はルンゼ滑降がメインなので、シーズリ(スキーをロープでズリズリ引っ張ること)でアイゼン装着。
最近降った新雪もすでにザラメになっており、雪崩の危険はないと判断しました。
そのままルンゼを直登、アイゼンはよく効いてガンガン高度を稼げた。
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ルンゼ出口。H1550でスキーデポ。いつもならハイマツが出ている時期だが、雪のおかげでスムーズに通過。
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羅臼岳山頂。風が強く立っていられない。看板は見事なエビのしっぽになっていました。
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天頂山、知西別岳方面。羅臼湖もよく見えました。
頂上滞在3分。風が強すぎるのでさっさと下山する。
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スキーデポ地点。いよいよ今日のメイン、斜度40℃のルンゼ滑降。
おそるおそる滑りだすが、雪はズブズブのザラメでターンしにくい。
2回ほどスキーを捕られ転倒したが、雪が軟らかいので問題なし。
核心部を越えてからはノンストップで峠まで滑りました。
最後まで誰とも逢わず、貸切の南西ルンゼでした。
ようやくこれで満足して雪山シーズン終わることができます。
10:15知床峠~11:30ルンゼ入口~12:30H1550シーデポ~13:00山頂13:03~14:10下山

2週間ぶりの雪山です。
実はGW明けからちょっと体調不良でおとなしく療養してました。
だいぶ復活したので、体慣らしに5/4に敗退した南西ルンゼへ。
今年は雪解けが遅れているので、まだ大丈夫でしょう!とラストアタックしてきました。
現在、知床横断道路は9:00~16:30開通で、時間的にも余裕を持って臨めます。
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ルンゼ入口。
完全に雪が切れてましたが、20分のハイマツ漕ぎで済みました。
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ルンゼ出口。H1500で雪が切れていました。
ここも20分のハイマツ漕ぎ
1600m台地に出ると、ウトロ側から単独で登ってきた登山者と出会う。
大阪からもう20回以上羅臼岳に登りに来てるとのこと。ありがたいですね~。
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山頂にて
今回は早々とスキーをデポし荷を軽くしてハイマツ漕ぎに備えたので、思ったよりキツくなかった。
どうやら体調は戻ったようです。これから夏のシーズンを迎えるのでひと安心。
今シーズン最後のスキー登山を締めくくれて満足でした。
行動記録
9:30知床峠スタート~10:45H1100シーデポ~11:30南西ルンゼ~12:30H1600台地13:10~13:30山頂14:00~16:00知床峠帰着

知床峠から羅臼岳を目指しましたが、強風のため、H1250で断念。
この景色を見ながらの滑降は楽しかった。
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しかし、元々スキーはヘタクソで滑り屋でない僕は、ピークを踏めなかったことがちょっと悔しい。
今はBCスキーで大斜面を滑ることを目的に冬山に入る人が多くなっているようだが、僕の場合、基本登山者で滑りだけでは100%の満足を得られないようだ。まあもう少しスキーが上手くなれば変わるのかもしれないが。
そう思いつつ、これからもプラブーツ+ジルブレッタ300のスタイルで行きたいなあと考えています。