9/8~10までNHKのシーカヤックロケに同行しました。
撮影クルー5名、ガイドは知床エクスペディションの新谷さん、僕ともう1名がサポート、計8名が相泊~知床岬まで二泊三日で漕ぐ予定です。
初日は朝から大雨、午後にあがるも風が強くなり、ひたすら待機。
結局相泊を出たのは17時で、化石浜に上陸した時は真っ暗。
薪ストーブと月夜
二日目は早起きして、夜明け前から小定置網起こしの撮影。
カラフトマスの小定置網もこれで終了です。
朝日とともに、撮影隊が帰還
カメラマンは世界中の僻地を撮っているベテランの方で、慣れた様子で重いカメラを操っていました。
二日目のキャンプ地は二本滝。
男滝や女滝にはカラフトマスが大量に群れて、それを狙ってヒグマも姿を現しました。
このヒグマは我々に気づくと、マスを一匹だけ銜えてさっさと逃げていきました。
天気図を取る新谷さん。明日の天気を予測します。
「冬型の気圧配置になり、北西の風が吹くだろう。行けるかどうかはまだわからない。
でも一つだけ言えることは
天気図を書いても天気は良くならない」
それでも携帯電話が通じない知床では、ラジオで天気図を取ることは絶対に必要です。
三日目の朝。
二本滝を出発し、カブト岩の手前で天候が急変。
突風が吹き、大雨が落ちてくる。2秒で状況が一変しました。
すぐに引き返し、定置番屋にある浜に緊急上陸。
そのまましばらく待機するも、北西の風はどんどん強くなり、知床岬到達を断念。
歩いてカブトの山を登り知床岬を望んで、撮影は終了しました。
撮影隊のメンバー。奥は知床岬
今回は残念ながら知床岬まで行けませんでした。
しかしスタッフの皆様いわく
「厳しい知床の自然や、そこに暮らす漁師のありのままの姿を撮ることができ、良い番組が作れると思います」
「NHK WORLD」の「OUT&ABOUT」という番組で、世界100ヶ国以上に放映されるそうです。
おそらく知床のシーカヤックが世界に紹介されるのは初ではないでしょうか。
日本でもBSで放映するそうなので、日がわかりましたらお知らせします。
知床の海の怖さを再認識しましたが、充実の三日間でした。
*写真や内容の掲載はNHKの許可を得ています
3 comments on “シーカヤックロケ”
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皆様無事に撮影ができて何よりでした。放送が楽しみです。それにしても岬への道のりはやはり厳しいものでなんですね。。。
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九月に入ると海が荒れますね~。
やはり岬方面は八月までがシーズンです。
次回は観音岩までなのでご安心ください。
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新谷さんを見ると、10回に1回くらい月尾を思い出します。
羅臼を離れた今となっては、
あの、
「お前ら庶民とは違うんだぜ的オーラ」
が懐かしいものです。
仕事中、ラジオを聴いてるとたまに出てくるんだよね、あいつ。
「僕は地球が大好きなんだ! ホラ、見て見て! 的オーラ」
が、ぷんぷんしてるわ!
あっ、このコメント、不都合あったら削除してくれていいからね!