ここ数日は地質調査のサポート業務でした。
これまで沢登りやシーカヤックでアプローチしてきましたが、ハイマツに覆われて行けなかった場所に今回はスキーによるアプローチを試みました。
一番の問題は積雪期でも露頭(岩が地面から露出している)が出ているかどうかでしたが、事前の下見調査と、今まで10年間スキーで歩いてきたルートの記憶を頼りに臨みました。
3/16 ルシャ山
一応主稜線上にあるが、目立たない丘のような山容で夏はハイマツに覆われアプローチが難しい山です。
取り付きから重い雪のラッセルに苦しめられ稜線に出るまでが大変でした。
稜線出ると、先日登った知床岳が姿を現す
山頂付近で露頭を発見してサンプリング。
眼前には東岳。
予定ではこの後東岳に登るつもりだったが、時間がなくなり下山開始。
上部はパウダーも、麓はバリバリのモナカ雪で疲労困憊。
3/17 東岳
前日に行けなかった東岳へ。目標は標高1000mにある露頭。
前日よりは雪が締まって順調に高度を稼ぐことができました。
上部は軽い吹雪模様でしたが、何とか見つけてサンプリング終了。
標高差1000mのダウンヒル。
スキーの名手である地質学者Iさんは、豪快に滑っていきました。さすがです。
3/18 北浜岳(通称)
我が家の裏山です。
ウチからスキーで入山するも、予想より天候悪化が早く、山頂手前で猛吹雪になりました。
それでも数箇所の露頭を見つける。
あっという間にホワイトアウト。トッカリムイ岳への縦走をあきらめてとっとと下山する。
雪はカリカリでスキーアイゼンでかろうじて登れるほど。標高は低いが、斜度もあり厳しい山です。
今回は予定していた3日間全て行動し、ほぼ目標地点のサンプリングができたので調査としてはまずますといったところでしょうか。
おまけ
磁鉄鉱が多く含まれている岩。磁石を近づけると間逆を指す。