今年も環境省の巡視業務で知床岬まで歩いてきました。
6月に相泊までの道路が開通したばかりで、数か所か、昨夏の台風被害がまだ残っています。

6/11 曇りのち雨 4:30相泊スタート。

いきなりカモイウンベの橋が崩壊している。かろうじて渡れたが登山靴は濡れることが前提。


ウナキベツの橋も流され、倒木を渡ることに。
これがなくなれば水量が多い川なのでここでも靴が濡れる。
知床岳を目指す人もここを通過する。


岬へのルート名物「へつり」
ホールドは脆く、重荷を背負ってなので見た目より大変。


モイレウシ川も増水。このあたりから雨が本降りになる。


近藤が淵の高巻き


滝川(崩れ滝)の渡渉


12時間かけて念仏岩まで到達。ここをBCとする。

6/12 晴れ。強風低温で真冬並みの寒さ。

一日停滞して体力回復に努める。
知床岬から流れてくる雲が速い。海は大時化で漁船も見えず。

6/13 快晴

洞窟からの朝陽。
風もなく穏やかな朝。今日は岬へ向けて出発できる(後篇へ続く)

稚内では「利尻の見える小さなお宿 ばっかす」にお世話になりました。

オーナーは旧友で、フェリー欠航という事態にも丁寧に対応していただき感謝です。
食事もたいへん美味しくておススメの宿です。

悪天候は続き、翌日も全便欠航。宗谷丘陵やサロベツなど、観光・温泉・グルメの一日でした。

サロベツ原野ハイキング。ここは雨風なくて快適でした。
ショウジョウバカマなど湿原のお花がたくさん咲いていました。

ゲストと相談し、今回は利尻登山を中止して礼文島フラワートレッキングに変更です。
翌朝は時化も収まり、朝一番のフェリーで礼文島へ。足止めの人々が大勢乗船して難民船のようでした。

まずはアツモリソウ群生地へ。ちょうど見頃でたくさん咲いていました。


レブンアツモリソウはこの時期この島でしか咲かない固有種です。


桃岩荘YHに宿泊。偶然にもゲストは誕生日で、皆にお祝いしていただきました。初のYHですがまったく問題なく楽しんでいただけたようです(笑)


ここでの夕陽は何回見てもキレイです

翌日は桃岩展望台からのフラワートレッキングコースへ

利尻もキレイに見えています。登山は来年同時期のリベンジとなりました。


ハクサンチドリ満開


他にもエゾノハクサンイチゲ、クロユリ、レブンハナシノブ、レブンキンバイなどたくさんのお花が咲いていました。


このコースは景色と言いお花と言い、まるで天国にいるようです。最後に良い天気に恵まれました。


お昼の便で島抜け。盛大に見送っていただきました。
わずか一泊でしたが、礼文島もYHも気に入っていただいたようで何よりです。

一週間ほど礼文島へ遠征していました。
今回の目的は昔働いていた宿が50周年を迎え歴代スタッフの同窓会に出席し、前浜でカヤックを漕ぐこと。
また、せっかく行くのだから利尻登山ガイドも企画してみました。


いつも通るエサヌカの直線道路はタンポポが満開でした。


礼文行のフェリーは穏やかで利尻も良く見えた。
4日後にはここに登る予定でしたが、まさかまさかの・・・

5/30の夜は歴代スタッフが50人ほど、上は60代から20歳の若者までが集まり深夜まで語ったり歌ったり。
僕は20年前ですが、ここで数年過ごした日々が想い起されました。
このような企画にご招待いただいたペアレントに感謝です。

翌日は宿の前浜から出艇。長年の夢でした。


ここは私有地でプライベートビーチ、いつか沖から眺めたかった景色です。


猫岩は裏から見ても猫でした。


猫岩の下はこんな色。知床の海賊湾に似ていますね。


宿は明日から開所ということで、この日は宿の前浜でキャンプ。最高のロケーションです。


翌日は裏山へ山菜採り


採ったギョウジャニンニクは開所パーティーの食卓へ

開所には大勢の人が集まり賑やかに過ごしました。この日から天気が下り坂へ。

翌日朝のフェリーでゲストと合流するためにいったん稚内へ、しかしこのフェリーが大時化でとんでもない揺れ方。
まともに立って歩けない、気分が悪くなったので這ったままトイレに行くとすでにゲロ待ちの行列。外は波が被って出られない・・・
昔乗った与那国行のフェリーを思い出しました。何とか2時間半絶えて酷い船酔い状態のまま、稚内でゲストと合流しました。
ちなみにフェリーはこの後欠航となり、2日間稚内で足止めをくらったのでした。(続く)

5/7は常連様とともに天頂山火口湖巡りへ。


C火口はクラック(全層雪崩の可能性)や尾根のハイマツ、雪の付き方が危なかったのでロープで確保しながらの通過でした。


火口湖と羅臼岳


ハイマツ漕ぎ


羅臼湖と知西別岳を眺めながらランチタイム


雪解けの小さな火口湖を巡る

これから5月下旬までの限定ツアーです。
天頂山火口湖巡り登山+羅臼湖

5/2は天頂山へ行く予定も、知床横断道路が雪崩のため通行止。
根北峠から斜里岳への代替プランになりました。

午前中は強風とガスで真っ白。入山を遅らせて、尾根での晴れを信じる

最初は真っ白も徐々に光が差して・・・


見事に晴れて海別岳も!


ハイマツのエビの尻尾


南斜里岳(左)と東斜里岳。
東尾根1000mまでの半日トレッキングでしたが、晴れて展望抜群でした。