地質調査の最終日は羅臼岳。

山頂溶岩ドーム
この5日間で、天頂山、知西別岳、幌別川源頭部、羅臼岳と歩き回りました。
例年より多い雪渓に助けられましたが、それでも藪漕ぎで服はボロボロ、体はガタガタ、顔は真っ黒(雪焼け)。
山の成り立ちを考えながら登山するのも面白いです。
もっと地質を勉強して、違った角度から登山ガイドができたらなあ~とも思いました。
羅臼岳情報(岩尾別コース)
例年より残雪が多く、仙人坂~大沢の登山道は雪で覆われルートがわかりづらくなっています。

大沢の大雪渓
その他、岩清水~山頂にかけてまだ雪渓が二ヶ所残っています。

極楽平ではミネザクラが見ごろです。
その他、ヒトリシズカ、キクバクワガタ、チシマフウロ、コメバツガザクラ、ミネズオウ、キバナシャクナゲなどが咲いていました。
今シーズンの漕ぎ初め、シーカヤックで中番屋までお散歩してきました。
中番屋とは、ウナキベツ河口、観音岩岬よりの浜の通称です。

観音岩付近の岩礁帯を通過
羅臼の夏は南よりの風が吹くことが多い。
相泊から半島に向かう場合、行きは追い風になりスイスイ行けるが帰りは向かい風になりけっこう大変だ。
今日も3~4mの南風が吹いており、行きは50分、帰りは90分と倍近くかかった。
今年の夏はカヤックにも力を入れないと。
相泊に帰ったら、石原さんがチェーンソーアートをしていた。

石原さんは二年ほど前から相泊の先端に住んで、チェーンソーアートをしている。
シマフクロウ、ヒグマ、エゾシカなどを一本の木材から見事に切り出す。
他に看板製作や浮玉加工なども手掛ける日本最北東端の芸術家だ。
相泊に行ったら一声かけてみてください。気さくで面白いおじさんですよ。











羅臼町に移住して16年。
知床半島最奥の住人として番屋に暮らし、登山ガイドをしています。