前回の続きです。

三日目は曇りだが、海は穏やか。落合湾を出発して半島を南下します。

知床川の大滝


滝行するヒグマ(カシュニの滝にて)


ウブシノッタやカムイワッカの河口では、硫黄成分で海がこんな色に。

この日はゆっくり8時間漕いで、イロイロ川まで。
ここはいつもヒグマが出る場所ですが、今回は遭遇せず。

夕陽もキレイでした。

四日目も曇りだが、無風で凪。
この日は観光船に気を付けながら、五湖の断崖、男の涙、フレペの滝などの景勝地を通過。

五湖の断崖にある青い洞窟。小樽が有名ですが、知床にもあります。小さいですが。


無事ウトロ到着!
財団の若手職員2名はカヤック経験ほぼなしでしたが、持ち前の体力とセンスで70㎞を漕ぎ切りました。

今回は海が荒れず風も吹かず雨も降らず、気温も快適で暑くも寒くもなく、本当に好条件に恵まれました。
知床のカヤックは本当はもっと危険で大変なんですが、無事に終わったので良しとします。

おまけ

男の涙にいたトドの幼獣。数日前からこの場所にずっといるようです。
なんかの理由で海に入りたくないんでしょうかね。

8/1~4の3泊4日で、知床半島(相泊~知床岬~ウトロ)をシーカヤックで回りました。
今回は知床財団の調査業務ですが、サポート役を仰せつかり若手職員2名とともに2艇で相泊から出艇。

途中で友人の昆布漁師に出逢い、昆布漁を見学させてもらいました。

8月末まで天然昆布漁は続きます。

モイレウシに立ち寄り、探検隊を表敬訪問。


この日の羅臼側の海は、珍しく午後になってもベタ凪でした。


一日目は赤岩まで。
上陸する前に岬へ漂着したミンククジラの死骸を見に行きましたが、すでに骨になっておりヒグマが付いている様子はなし。

二日目は早朝の凪を狙って、難所の知床岬をかわす。

少し前にマスコミに取り上げられた通称「パンダグマ」。

アブラコ湾に上陸。ここは知床岬地区で唯一野営が認められている場所です。(海岸段丘の台地上は野営禁止)

知床の岬にハマナスの咲くころ

今回の調査目的は「知床半島先端部利用の心得」改訂にあたり、パンフレットやリーフレットを作成するための資料集めと、
シーカヤックで半島を周回する利用者に役立つ情報収集です。

珍しく凪の知床岬をかわして斜里側に回り込み、順調に漕ぎ続けます。

通称「海賊湾」と呼ばれる青い湾


2日目は通称「落合湾」にてキャンプ。
風や波から守られた狭い湾で、水も取れるためキャンプ適地の一つです。

後篇に続く

7/23~25で常連様と今シーズン1回目の縦走をしてきました。
ゲストは4年前にも1.5日で縦走していますが、今回はのんびりと3日間かけて歩きました。

三ツ峰の雪渓はまだ少しのこっています。テントサイトはまだしばらくは水取れそうです。


雲海に沈む夕日、夜は満点の星空でした。


朝露のチングルマ。今年は開花が全体的に早めで綿毛が多かった。


ガスから顔を出す羅臼岳


しばらくするとすっかりガスが取れました。
両側の海は雲海で、まさに天上人の気分でした。


雪解けの遅い第一火口テントサイトはお花畑満開でした。


朝靄の第一火口


硫黄山ピークにて、歩いてきた縦走路を振り返る。

毎日14時前にはテント場に着いて、のんびり昼寝したり明るい時間から晩酌したり。
天候にも恵まれ、ゲストは久々の縦走でリフレッシュできたようで何よりでした。

7/25現在の縦走路情報
・縦走路の雪渓はサシルイ北面100mほどを除いてほぼなくなりました。
・三ツ峰テントサイトの水はまだでていますが、例年より雪解けは早いのでお盆までは持たないかもしれません。
・二つ池手前の雪渓はまだ水取れます。
・シレトコスミレは、一番遅く咲く第一火口テントサイトでも開花を確認できず、終わった可能性が高いです。縦走路の開花はすでに終わっています。
・硫黄山山頂直下の雪渓、硫黄沢の雪渓はともに完全になくなりました。

おまけ

第一火口の雪渓にて。この標高で蛇は珍しいですね。
冷たい水で麻痺してしまったのでしょうか?

羅臼温泉~羅臼岳~岩尾別温泉と横断登山してきました。

7/7現在の羅臼側ルートの状況です。

泊場先の雪渓は少な目です。雪渓を登らなくても右にルートが出ていますので迂回してください。
ピンクテープ見落とさずに。


屏風岩下部からお花畑上まではまだ大雪渓が残っています。
ここを下山時には(特にガスで視界がないとき!)このロープを越えてサシルイ沢に迷い込まないように注意。


大雪渓の通過には10本爪以上のアイゼンとピッケルが必要です。雪は固く軽アイゼンは役に立ちません。
雪渓は約1㎞続き、斜度も急で、通過は最低1時間かかります。


お花畑標柱(まだ雪の下)付近からは誘導ロープがありますので、視界不良時の道しるべになります。
羅臼平へのトラバースルートにも誘導ロープあります。


羅臼側は誰にも(クマにも)逢わず、岩清水でウトロからのルートと合流した途端、たくさんの登山者でにぎわっていました。

この日は健脚のゲストで羅臼側ルート登り6.5時間、ウトロ側へ下り4時間、山頂休憩含め合計11時間でした。
羅臼側の往復は雪渓のある今時期、最低12時間はみたほうがよいですね。

この時期特に多いのは、ウトロから登って羅臼に降りようとしてアイゼンがなく雪渓で滑落したり道迷いする人です。
ウトロ側とはまったく状況もレベルも違う登山道なので、アイゼンのない方や地図を読めない方は羅臼側ルートには踏み込まないほうがよいでしょう。

6/28~29の一泊で硫黄山へ。


硫黄沢の雪渓。下部は中途半端に雪渓が残り踏み抜きに神経を擦り減らす。


ちょうど稜線に出るころからガスが取れ、半島先端部の展望が広がる。


5年前の縦走では踏めなかった頂上へ!


今回はシレトコスミレの撮影がメインでした。
世界中の珍しい植物を見てきたゲストにとっても、憧れの花だったそうです。


シレトコスミレに負けず劣らず「高嶺の花」な3人でした。

おまけ

硫黄山山頂直下分岐から縦走路へ入るとこの雪渓をトラバース(横断)しなければなりません。
雪が固い時はアイゼンピッケル必要です。滑落すると急傾斜のため危険です。