そろそろ冬のシーズンも終わりですが、これから春山が楽しい季節。
羅臼とウトロ、それぞれ別のリピーターさんと歩いてきました。
3/23 まだ吹雪の余韻が残る羅臼。
知床岳を目指すはずが、相泊は通行止で行けず。
東岳へ変更も、稜線は強風で視界なし。
標高500mの山ならなんとか行けそうだったので、北浜岳(通称)へ

番屋から入山して重い雪のラッセルに苦しみつつ高度を上げる
山頂直下の雪は飛ばされてカリカリ。風も強くて厳冬期の稜線のようでした。
ここから痩せ尾根の登りなので、念のためアイゼンピッケルロープを出す。

山頂にて。ルサのっこしの奥にルシャ沖の流氷が見えた。

東岳、ルシャ山方面
アイゼン、ピッケル、アンザイレンなど、冬山の練習にちょうど良い山です。
雪の状態が良ければスノーシューでも登れます。
3/24 一転して春の陽気になったウトロ
フレペの滝~男の涙~象の鼻と森林トレッキングしてきました。

男の涙はシカだらけ。

象の鼻。知床連山もきれいに見えました。
こんな簡単に絶景の場所に行けるウトロが羨ましい。

ウトロのシカは人馴れして逃げない。
羅臼のシカは近年追われて警戒心が強くなって近づけない。
おまけ

今日はクマゲラにも出逢えました
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冬の羅臼4年目のリピーターさん、2週間前のブログ記事を見て「私も行きたい!」と急遽エントリー。
日帰りロングアタックで天頂山へ挑戦しました。
日の出と共にスノーシューで出発、ラッセルが心配だったが、雪は締まって歩きやすく順調に高度を稼ぐ。
森林限界を越えたあたりから風が強まるが、視界もあり登頂を目指す。

稜線に出るとウトロ側の海が見えたが、流氷はかなり沖に去っていた。
スタートから5時間後、かなり良いペースで登頂!

「まさか本当に登れるとは思ってなかった!」
ここで風速10m近くありました。羅臼岳山頂はそうとう吹いているでしょう。
時間があるので羅臼湖へ降りることに。

知西別岳も笠が取れてきました。

今回が初めての羅臼湖!

凍結した五の沼上を恐る恐る歩く
羅臼沖にはまだかなり流氷が残っていました。

帰路は風も収まり羅臼岳もスッキリ。
標高差900m、歩行距離20kmを10時間で無事下山。
またもや天気に恵まれました。ああよかった。
おまけ

左が今日の、右が2週間前のスノーシュー跡。
わかりにくいけど、右は型が盛り上がってます。
1泊2日で、リピーターさんと共に厳冬期の稜線を目指しました。
2/23 熊の湯~目梨沼付近標高600まで。
目梨沼から上は猛烈な地吹雪、風を避けて針葉樹林帯にBC設営

2/24 早出して、見返り峠で日の出を迎える

国後、流氷、朝陽。
厳冬期の山で泊まった人だけのご褒美です。

厳冬期の羅臼湖

羅臼湖を眼下に高度をあげる
アイゼンピッケル持参も、日差しで雪面が緩みスノーシューで上がれました

厳冬期の稜線
登頂のタイミングで隠れていた羅臼岳が姿を現す

天頂山山頂にて
山も海も真っ白

流氷で覆われた海
最高の天気に恵まれ、昨夏連山縦走を達成したパワフル姉妹のリクエストにお応えして、厳冬期の稜線に立つことができました。
絶景の連続にお2人はもちろんのこと、自分も久々に感動する時間をいただきました。
おまけ

エビのしっぽと知西別岳
羅臼にも流氷がやってきて冬シーズン到来です。
ここ一週間は嬉しいことにお客様は全てリピーターさんでした。
2/9 川北温泉スキーツアー

スキーで2時間かけてたどり着いた露天風呂は極楽タイム。

竪穴式住居を設営して昼食。
粉雪がちらつく最高の雪見温泉でした。
2/11 英嶺山スノーシュー登山
リピーターさんお2人は連山縦走1泊で踏破する体力の持ち主。
前日に降り積もった雪のラッセルをものともせず

山頂直下の急登

山頂からは、沖の流氷と白い知床連山を望む
2/12 半島先端部の雪山トレッキング
青空の中、名もなき山へ

登っているときは大汗が出るほどの日差しでした。

観音岩沖の流氷帯
2/14 流氷と知床連山の見える山へ
前夜の強風も収まり絶好の登山日和

流氷は沖に去って帯状に

山の上でツエルトを張って昼食と昼寝
2時間ほど粘って

雪煙の中から顔を出す羅臼岳
天候にも恵まれ忙しくも充実の一週間でした。
山から見る流氷は格別です!
知床のスノーシュートレッキング
マタルとはアイヌ語で「冬の道」。
その昔、アイヌの人々が半島横断していたとされる「ルサのっこし」へ行ってきました。
偶然にもお客様のご先祖様がアイヌとのことで、先人たちに想いを馳せながらのトレッキングです。
例年に比べて雪が少なく、スノーシューでササを何度も踏み抜きました。
川の渡渉もスノーブリッジが薄く慎重に渡ります。

これがホントの薄氷を踏む思い。
朝から降っていた雪もやみ風もなく良い天気に恵まれました。

国後島にうっすらとへばりついた流氷が見えました。
ルサのっこしにて

風の通り道であるルサの稜線は奇跡的に穏やかでした。
標高300m足らずでも、ここは知床の稜線、両側の海が見渡せます。

オホーツク海、ルシャ沖の流氷

カフェ「ルサのっこし」1時間限定オープン
前日の猛吹雪から一転してこの天気。
今日のトレッキングはご先祖様に導かれたのでしょうか。
知床のスノーシュートレッキング
羅臼町に移住して16年。
知床半島最奥の住人として番屋に暮らし、登山ガイドをしています。