1泊2日で知床岳へ。
相泊までの道路は、相変わらず番屋前で通行止です。
ので、自宅裏から山へ入り知床岳まで行くことにしました。
3/26 自宅裏からスタート
デブリに見えるのは、我が家の水道ホースを掘り返した後です。
ちなみに番屋の水道は24日に開通させました。
この日、山の上は轟々と風が唸っていた。
北浜岳~トッカリムイ岳をやめて、風裏の斜面をトラバースしながらオショロコツ川源頭へ。
ここから稜線へ出るつもりだったが、風が酷いので早々と停滞する
H300、昼にはテント張ってひたすら読書してました。
読みたかったハードカバー(重い!)をやっと読了。
夜には風も止み、翌日3/27は予想どおり良い天気。
国後から昇る朝陽
稜線に出たらハイマツが予想以上に出ている。
スキーが引っかかって歩きづらいが、強引に突破
稜線から相泊沼が見えた。
根室海峡にもまだ流氷はかなり残っていた。
知床岳までの稜線は意外とアップダウンがあり、かなり消耗した。
P862(通称双子山)から知床岳を望む
出発から7時間、番屋から10時間かかりようやく山頂へ
雪は緩んでスキーで山頂まで上がることができた。
山頂から知床岬方面
快晴微風、こんな穏やかな知床岳は珍しい
斜里側の流氷
山頂から気持ちよく滑ることができたが、荷物が重いのでヨロヨロ、かなり足にきていた。
ヘロヘロになりながら17時までかかってようやく自宅へ下山。
全行程30kmの縦走は良い訓練になりました。
知床岳
3/17単独、知床岳へ
日の出と共に出発、天気は高曇りだが、南風で気温高め。
40度斜面の急登
この後、ガスにまかれるが稜線へ出ると晴れてきた
奥が知床岳。人のようなモニュメントがお出迎え
だんだん風が強くなるが、スキーのまま山頂到達!
知床岬方面。流氷はだいぶ減りました
東岳・硫黄山、今日は奥の羅臼岳まで見通せた
写真では伝わらないが、これでも南からの強風で立っているのがやっと。滞在10分ですぐに下山!
雪は軟らかく山頂から気持ちよく滑ることができたが、H1000以下は最悪のモナカ雪で足がパンパンになりました・・・
積雪期は4年ぶりの知床岳山頂でした。(前回2008年)
こんな近くに住んで毎年数回はアタックするけど何故か天気に恵まれなかったのです。
行動記録 スキー、スキーアイゼン、アイゼン、ピッケル使用
5:00相泊~8:00H650シートラ地点~9:30H1000稜線~10:30山頂10:40~13:30相泊
*知床岳情報 カモイウンベ右岸尾根ルート
・カモイウンベ川二股渡渉は十分な積雪で当面大丈夫。
・H650~H950尾根のハイマツは例年並みに出てきている(雪が多い今年でも尾根上は例年並み)。踏み抜き注意。
・数年毎に発生するカモイウンベ川源頭H950沢形の雪崩ですが、今年は起きていない模様。フォールライン上での行動、幕営には充分注意。4年前の泡雪崩れはH200の尾根末端まで爆風が到達しています。
羅臼山岳会の岳友であるEWSの方々が知床岳遠征にやってきました。
今回はメンバーが凄い。
エベレスト、K2、マナスル、チョーオユーなどヒマラヤ8000m峰のサミッター、しかもそこからスキーで滑降したというツワモノたちです。
僕も道案内役で同行させていただきました。
急斜面をシートラで登る。
H950にて。東岳には笠雲
天気は良かったが、稜線の風が凄まじく登頂は断念。
エベレスト登頂者も知床の風には勝てず。
そして、大斜面の滑降!
雪はうまいぐあいに緩んで、まずまずのコンディション。
8000m峰サミッターの滑降は圧巻でした。
世の中には凄い人たちがいます。
代表の大谷映芳さんはじめ、世界の山で活躍する方々と過ごした3日間は非常に濃かったです。
今回は残念ながら登頂できなかったので、是非リベンジお待ちしています!
個人的にも知床岳は今シーズン2回とも登頂できず。
トータルでも登頂率5割未満です。
この山は、簡単に登らせてくれません。
素晴らしい天気に誘われ、単独で知床岳へ!
結論から言うと、頂上踏んでません。
今日、僕は致命的な二つのミスを犯しました。
一つは朝寝坊。ほんと致命的、スタートは7:45でした。
知床岳日帰りするのにこの時間はなめてますよね。。。
そして、もう一つはシーデポ(スキーを残置すること)。
稜線直下でスキーが使えない急斜面があり、
「稜線出ればカリカリでアイゼンで大丈夫だろう」
という希望的観測でスキー置いてきてしまいました。
これが大失敗!
稜線にはフカフカの新雪が50cm。地獄のラッセルでした。
頂上は見えているのに、なかなか進まない!
折り返し時間を14:00と決めていたので、ギリギリまで頑張ったけどあとわずか500m(標高だと50m)で無常にもタイムアップ。
厳冬期に知床岳がドピーカンなんてめったにないチャンスだったのに。。。
東岳と硫黄山
でも稜線からの景色は最高でした。両側の海に流氷びっしり!
根室海峡と国後島
オホーツク海
今日のルート
カモイウンベ川とクズレハマ川の間の尾根を初めて使ってみました。
いつものルート(カモイウンベ二股の尾根)だとこの時期雪崩の危険があるからです。
今年はまだ起きていないようですが、この沢はものすごい爆風を伴った雪崩が数年毎に起きています。
行動記録
7:45相泊~8:15カモイウンベ~11:30H820シーデポ~14:00H1200~15:00シーデポ~16:45相泊
下山は日没後の16:45。あのまま頂上往復してたら真っ暗になっていた。
最近は仕事以外でまったく山に行っていませんでした。
今日は久々のプライベート山行、知床岳を目指します。
相泊から海岸線を歩きカモユンベから入山、平坦な樹林帯を歩く。
二股を越えて尾根に乗ると、凄まじい雪崩の跡があります。
雪崩で巨木がなぎ倒された跡。
この雪崩跡は二年前のもので、発生直後に僕も見ています。
この雪崩はおそらく泡(ほう)雪崩といわれるもので、デブリ(雪塊)だけでなく、雪煙によって樹が吹っ飛んでいます。厳冬期の軽い空気を含んだ雪が流下して沢の末端から遠く離れた場所まで衝撃圧が到達しています。
ちなみにこの場所は沢の末端から1㌔以上離れており、尾根を乗り越えて到達しています。
尾根をつめてH650でシーデポ。
稜線は轟轟と風がうなっており、しばらく待機することに。
ツエルトで一時間待ち、ちょっと天気が良くなった気がしたのでアイゼン装着していざ雪壁へ!
アイゼンはよく効いたが、雪は硬く緊張の登攀を強いられる。
H1000で稜線に出るが、やはり風が強い。視界も効かず、引き返しを決断。
やはり知床岳は簡単には登頂させてくれないですね。この時期でも春山とは無縁、厳冬期の佇まいでした。
天気はどんどん悪くなり、吹雪模様に。そそくさと下山します。
おかげさま(?)で雪は期待以上によく、下りは楽しめました!
久々の山行で体はぐったりですが、ピリッとした寒気の山はやっぱりいいですね。
コースタイム
6:00相泊~7:20カモユンベ二股~9:00co650シーデポ10:00~11:00co1000稜線~14:30相泊
おまけ
相泊海岸線のシカ
ワシ、キツネ、カラスなどが僅か1日でこんなにしてしまったそうです。