今シーズン初のシーカヤック。
ドライスーツの上から感じる水温、まだまだ知床の海は冷たく厳しい。
けっこう波もあり、いい練習になりました。
シーカヤック
仕事がちょっと空いたので、シーカヤック単独半島周回してきました。
8/27 AM5:00羅臼相泊出艇。天気、海況ともあまり良くない。
漕ぎ進めるうちにだんだん波が出てきて、カブト岩付近では時化模様に。。
何とかカブトをかわして、ほっと一息。赤岩に上陸しようと思ったら、いきなり後ろから大波。
見事にひっくり返りました。。。。岩礁帯で浅かったので、そのままカヤックを引きずり上陸。
沖は突風が吹き始め白波が立つ。とても艇を出せない。まだ10時前だったが、早々と停滞決定。
赤岩にて。この後さらに雨風強まる。
藤本さんと飼い犬シロがやってきた。
「あんたどっから現れたの?昆布採りもこないこの時化でよくきたね~」
夜は台風並みの暴風雨、テントが飛ばされるかと思いました。。。
明日もこの天気だったら、カヤック置いて歩いて戻ろう、とまじめに考えた。
翌朝、風が少し収まり、何とか岬をかわせそうだったので、AM6:00に出艇。
強風の中を懸命に漕いで、何とか岬をかわす。
岬をかわしウトロ側に回り込んだら、ベタ凪、晴れ。。。
予想はしていたが、ここまではっきり天気が変わる知床、毎度ながら面白い。
あとはひたすら漕ぎまくる。。。
カシュニの滝と蛸岩、奥は硫黄山。
今回のカヤック行は計7~8頭とヒグマとたくさん出会えました。
カパルワタラ付近にて。この直後、海に飛び込んだ。
泳いでます。。。
上陸。泳いでいるのは初めて見ましたが、かなり上手く、速いです。
このヒグマはこんな調子で切り立った岩礁をすいすい通過していきました。
どんなに崖に囲まれた場所でも、ヒグマの行けない所はないと改めて実感。
これはルシャ河口での親子グマ。懸命にカラフトマスを探していましたが、まだ数が少ないのか、捕まえられなかった様子。
わかりにくいですが、クマが糞をたれています。
そこにカラスが寄っています。
この場所では、オジロワシもマスを狙っていました。
ヒグマVSオジロワシ、知床ならではの生態系の頂点に立つ生物の熾烈な奪い合い。
最後は、ヒグマがオジロワシを追っ払っていました。
もう一泊をどこにしようか迷っているうちに、五湖の断崖付近まで来てしまいました。
約一週間前、新谷さんの知床エクスペディション98回目で脱出劇の舞台となった浜に上陸。
この崖を攀じ登って五湖に出たとのことです。
新谷さんは、ツアー終了後にこの浜からカヤックを回収する際、手を負傷してしまいました。
僕はこのカヤック行に出る前日、新谷さんを見舞いに行きましたが、幸い手術も無事成功し、とても元気でした。9月末の知床シーカヤックシンポジウムまでには何とか回復しそうとのこと。
新谷さんの事故で、単独行を少しビビッていた僕に貴重なアドバイスと「気をつけて行ってこい!」のお言葉。どちらが励ましにいったのかわかりません。
というわけで、その日のうちにウトロに到着。二日目は約45km、10時間のハードワークでした。
何とか無事帰ってこられたものの、改めて知床の凄さ、厳しさを感じました。
今日はオフなので、日の出と共にシーカヤックで岬方面へ。
相泊を出ると、昆布漁の船外機が次々に岬方面に向かう。
四日ほど延びていた天然昆布漁は今日から始まります。(鉤おろし)
6:00、一斉に昆布漁がスタート。モイルス剣岩付近にて
モイルスでは「ふるさと探検隊」がキャンプ中だった。
子供たちの手作り露天風呂。
朝から爽やかな歌を元気に歌う子供たち。岬へ向かうチャレンジ隊は昨日出発したそうです。
スタッフの皆様にコーヒーごちそうになってしまいました。ありがとうございます。。。
知床岬まで往復しようと早出したが、南東の風が強く、帰りのことを考えペキンの鼻往復に変更。
南風が強いときは、ペキンの鼻をカヤックで通過するのが困難になります。
案の定、ペキン沖は白波が立っていました。。。。
ペキンの鼻台地の上は、トウゲブキが狂ったように咲いていた。
帰りは強い向かい風の中、ひたすら漕ぐ、漕ぐ、漕ぐ。。。
往路の倍の時間かかりました。
ウナキベツの浜とイブキトラノオ
海岸沿いにはお花がたくさん。
エゾカワラナデシコ
エゾフウロ
シコタンハコベ
その他、ナミキソウやトウゲブキが満開でした。
相泊に帰ってきたら、昆布の絨毯が広がっていました。
今年は天然昆布が少ないそうです。
海上ですれ違った昆布漁師の一言
「そんなもん(カヤック)乗ってるなら、昆布探すの手伝え!」
今日は知床山海塾1DAYカヤックツアーのお手伝い。
湖でもなかなかないようなベタ凪。
コースの羅臼峰浜~春刈古丹は穴場です
知床連山の眺めもバッチリ
焚き火で作ったラーメンはウマイ。
海の中は透明度が高く、サケの稚魚、毛ガニ、コマイ、ガヤ、カジカなどが見える。
これだけ凪いでいるとカヤックから海中の生物が観察できることには僕もビックリでした。
そして岩壁にはオジロワシの番も。
今日のお客様はホントにラッキーでした。
羅臼の海は豊かですが、ちょっと風が吹くと体育会系のツアーになってしまうのが実状。
厳しさも含めて、知床を体感するならシーカヤックがオススメですよ。
今日は小雨の降る中、釧路川のカヌー下りに行ってきました。
コースは標茶町五十石橋~釧路町岩保木水門約35キロ。釧路湿原の中を通る、釧路川下りの核心部です。
メンバーは五人。カナディアン二艇に分かれて9:00スタート。
新緑の中、のんびり漕ぎます。
僕は川下りはまだ二回目です。シーカヤックに比べて、あまり漕がなくても良いので楽ですが、油断していると急流に巻き込まれそうになるので要注意。
オジロワシの番を観察。
この他にも、カワセミ、アオサギ、カモ類、タンチョウ他野鳥はたくさんいました。
おまけにミンクも登場。釧路湿原は、知床に勝るとも劣らない自然があります。
七時間後、岩保木水門でゴール。この水門がまた良い味だしてます。昭和六年に作られたそうです。
心配した雨も気にならず、ゆったりとした時間を楽しめました。
次は天塩川にも挑戦してみたいですね。